好きなことがそのまま受験に!
将来は市民に寄り添う市役所職員に

第43期生

織田 涼佑(おだ りょうすけ)くん

通塾情報

出身校 柏校
出身高校 千葉県立東葛飾高校
部活 硬式テニス部、写真部、地学部、鉄道研究部、新聞部
夢・目標 市役所職員

進学情報

受験方式 チャレンジ入試
大学 中央大学
学部 法学部

――――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】二度の体験入学を経て決意

僕は電車で全国各地を旅することが好きで、駅の発車メロディーを録音して回っていました。中学生のときに茨城県のある駅で、坂本九さんの「上を向いて歩こう」が発車メロディーとして流れている場面に遭遇し、「こんなことができるんだ!」と知りました。自分が住む千葉県我孫子市の駅でも同じことができるのかも知れないと考え、祖父に相談すると「まずは市役所に行って相談してみたらどう?」と。制服姿で市役所に訪問し「ご当地発車メロディーの企画を思いついたのですが、どうですか?」と提案すると、企画課の方が動いてくださり、市民団体の方と協力しながら署名活動を実施。約7,600人の署名を集め市長に提出したところ、市役所からJRに要望を伝えてくださり、高2のときに「あびこ市民の歌」「河童音頭」の2曲がご当地発車メロディーとして採用されました!

この企画が一段落ついたときが、ちょうど受験を意識する学年。東葛飾高校は一般選抜で受験する人が大多数のため、僕も一般選抜でいこうと考え勉強を開始。そんな時、この企画の一部始終を見ていた両親から、総合型選抜の準備ができる早稲田塾を勧められました。高2の夏に無料体験講座に参加したのですが、一般選抜をメインに考えたかったのでそのときは入学には至らず。しかし、高2の12月にもう一度無料体験講座に参加し、「やはり自分にはこっちの方が合っているんじゃないか」と思い直し、入学を決意しました。

――――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】苦手を克服できた慶應義塾小論文

「慶應義塾小論文」が印象に残っています。僕は小論文を書くことが苦手だったのですが、この授業を通して、小論文には文章の読み方や構成の型、要素の抽出方法など様々なテクニックがあることを知り、基礎から応用まで学べたのでとても役立ちました。予習や復習は大変でしたが、一度も欠かさずに行えたので達成感があり、授業がより楽しく受けられました。大学生の担任助手からは「最後まで書き続けたことは力になるよ」と言っていただけて、それが大きな自信に。受験当日の小論文でも、授業で学んだことを一つひとつ丁寧に実践し、落ち着いて書くことができました。

――――【早稲田塾での〈生活〉】早稲田塾の友達やスタッフに支えられた

早稲田塾に入ってからは総合型選抜一本に絞ったので、受験までの時間があまりありませんでした。とにかく効率を重視して、学校の休み時間に論文をたくさん読んだり、大事だと思ったところにマーカーを引いてノートに書き写したり。学校の友達はほとんど一般選抜なので、皆が高校最後の夏休みを楽しんでいるなかで一人論文を読み漁るような状況でした。でも、早稲田塾の友達は同じ環境だったので心強かった。毎日のように自習室に通い、友達や担任助手と話してメンタルケアしてもらうことができ、心の支えになりました。

――――【私の〈受験ストーリー〉】好きなことが受験にそのままつながった

我孫子市には、「物語の生まれるまち我孫子」というキャッチフレーズがあります。僕自身、ご当地発車メロディーの実現という経験を通して、一市民でも市役所の人と一緒に進めれば大きな企画を成し遂げられる、という物語をつくることができました。それから市政に関心を持つようになり、「市民参加条例」を研究テーマに選びました。市民参加条例とは、市民の声を市政に反映するための制度で、「自治基本条例」や「まちづくり条例」など呼び方は様々ですが、つまりは「市民と市政が協力して暮らしやすい街をつくるための条例」のことです。

市民参加条例について知るには、実際に市役所の方に話を聞く方が早い。実は、ご当地発車メロディーの企画の際に、すでに採用している全国の市役所に取材をしていました。コロナ禍も重なって全ての市役所に直接足を運ぶことはできなかったですが、メールやオンラインツールなどを活用してインタビューをさせていただきました。そこで顔つなぎができていたので、研究テーマについても話が聞きやすく、郵送で資料を送ってくださる方もいて本当に嬉しかった。企画も研究も自分一人の力ではできないんだなと改めて感じました。自分が好きで始めたことが、そのまま受験に結びつくとは思いませんでしたが(笑)。

――――【将来の〈夢〉】市民参加条例をつくる市役所職員に

将来は市役所職員になりたいと考えています。市民参加条例はつくってから効果が表れるまでに長い年月がかかります。取材を重ねる中で、効果が出ないからといって条例を変えてしまい、全く効果が表れずに終わってしまうという事例もしばしば耳にしました。市民参加条例をつくり実施していく際には、長いスパンで物事を考える力や、ビジョンを組み立てる力が大事な要素です。大学では市民参加条例の問題点や改善点を研究し、自分が市役所職員になった際に活かせる学びを突き詰めていきたいです。

私の「千葉県立東葛飾高校 自慢」

東葛飾高校は、文化祭やスポーツ祭、合唱祭などの行事が盛んで、自ら進んで行動する自主性のある生徒が多い、魅力的な学校です。私服校で、自由な校風もポイントです。

私の「中央大学 法学部 現役合格アイテム」

スケジュール帳

マンスリーとダイアリーの2つの機能があって、ダイアリーのところはメモ帳代わりに使っていました。必要な情報が一冊に収まるので、これだけ携帯すれば自分の学んできた足跡が一目でわかります。こんなに勉強したんだ!という自信にもつながりました。

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