趣味をきっかけに将来の夢を発見!
完全没入型VRを実現し、人々の生活の質を向上したい
榎本 愛美(えのもと まなみ)さん
通塾情報
出身校 | 自由が丘校 |
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出身高校 | 広尾学園高校 |
部活 | ダンス部 |
夢・目標 | 完全没入型VRの実現 |
進学情報
受験方式 | 総合型選抜 |
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大学 | 東京工業大学 |
学部 | 環境・社会理工学院 |
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 授業で鍛えた思考力と表現力は、面接で役立った!
早稲田塾の講座で、特に印象に残っているのは「総合型・学校推薦型選抜特別指導」です。この講座で、「正解のない問題」に対して5分間で自分の考えを書いてまとめ、みんなの前に立ってプレゼンをする、という取り組みに繰り返しチャレンジしました。私は最初、これがすごく苦手で、発想力もなく、回答欄が全然埋まらないということも……。でも回数を重ねることで自分の思考力がアップし、だんだん引き出しが増えて、すぐに答えが出るようになりました。諦めず、こだわることが大事ということにも気づけた講座です。東京工業大学の面接本番でも、ここで培った力が役に立ちました。
「スーパーハイレベル論文作法(ろんぶんさっぽう)」では、自分の感情や考えていることを言葉にする訓練ができました。この授業では、自分で書いた小論文を他の人に読んでもらい、指摘を受けて討論を重ねます。最初は自分の考えを感覚的に伝えるだけだったのですが、大学生の担任助手に換言してもらううちに、自分の言葉でしっかりと表現できるように。そのおかげで、読み手の視点を自分の小論文の中に取り入れられるようにもなりました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 研究したいことと東工大の環境がマッチしていた!
東工大を志望したきっかけは、大学で行われたワークショップに参加したことでした。教授と雑談をする中で、アニメが好きでVRの空間に憧れているという話をしたら、「それはいい研究テーマになる」と言われびっくり。アニメは単純に趣味でしかないと思っていたので、そういった切り口から研究に入ることもできるのかと驚きました。そこから東工大について調べていくうちに、自分が大学でやりたいこととマッチしているし、研究に良い環境だなと思い志望するようになりました。
東工大には行きたい研究室があるだけでなく、大学院と一貫した6年のカリキュラムや、一橋大学などの他大学と連携して行われる授業があるのも魅力的でした。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 電子工作に触れてものづくりの楽しさを知った
3つの未来発見プログラムに参加したのですが、その中でも特に印象に残っているのは「スーパーIoTプログラム」です。私はそこで初めて電子工作というものに触れ、ものづくりの楽しさを体感しました。
このプログラムでは実際に東北大学の教授とお話しすることができ、どういった場所で電子工作が使われているのかや、東北大学の技術のこと、実際の電子工作で使う部品などの説明を受けました。今までは「難しそうでわからない」と触れてこなかった電子工作ですが、このプログラムを通して自分で電子回路を組んでみたり、プログラムを書いて自分の思ったものを作ったりすることに楽しさを覚えました。プログラム終了後、作った作品を色々と改造し、別のプロジェクトに応募したりもしました。
――[早稲田塾で〈学んだこと〉] 総合型選抜を受けて主体性が身についた
総合型選抜には明確なゴールがなく、偏差値など目に見える形で状況を把握できないので、自分がどれくらいできているのかわからず不安になることがありました。そのような中で、近くにすぐ相談できるスタッフの方がいるというのはとても安心感がありました。私の志望大学に実際に通っている担任助手とも話すことができ、抱えていた不安を解消してもらえたのもすごく良い機会だったと思います。
総合型選抜を通して一番成長できたことは、主体性が身についたことです。中学までは部活以外のことにあまり手をつけてこず、興味があっても実際にその現場に足を運ぶことはありませんでした。しかし受験を通して自分が本当にやりたいことを考えたときに、自分は何が好きなのかを見つめ直すためには色々な人の話を聞くべきだと思い、様々な講演会に足を運ぶようになったり、課外活動に参加するようになったりしました。
――[将来の〈夢〉] 脳以外のアプローチも研究し、完全没入型VRの実現を目指す
私の将来の夢は、「完全没入型VR」を実現させることです。完全没入型VRでは今ある聴覚や視覚だけのVRではなく、空間内外の人間の五感を全て繋ぎ、その空間に自分が本当に存在しているような感覚になれます。実はこれは、私の好きなアニメから着想を得たもの。このVRを実現できれば、ゲームの中で自分がメインキャラクターとして走ることができたり、空を飛ぶ体験も感覚的にできたりするかもしれない。全ての人の、生活の質が向上するのではないかと思います。
私が行きたい研究室では、実際に脳や神経、生体信号を扱っています。仮想現実の研究をするために、脳だけのアプローチではなく色々な生体信号を組み合わせるなど、精度を上げていきたいと考えています。現実ではできないことでも、VRがあればできる。一瞬で今とは違う世界に行けるVRの魅力を広めるために、研究に力を入れていきたいです。