「美術を身近に楽しめる日本」を目指し、
学芸員として美術の魅力を広めたい
松尾琉心(まつおるおん)くん
通塾情報
出身校 | 藤沢校 |
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出身高校 | 湘南学園高校 |
部活 | パソコン部 |
夢・目標 | 日本人に美術をより身近なものにする |
進学情報
受験方式 | 総合型選抜 |
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大学 | 立命館大学 |
学部 | 文学部 |
――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】部活の先輩に勧められて入学
早稲田塾に入学したのは高1の2月です。部活の先輩が早稲田塾に通っており、「総合型選抜に強い、面白い塾があるよ」と紹介されて興味を持ちました。僕は中学・高校と続けてパソコン部に所属し、音楽制作や動画制作に取り組んでいましたし、子供の頃から美術が好きで、学芸員になりたいという夢もあった。テストの点数だけで勝負するのではなく、自分自身をアピールして進学に活かせる総合型選抜は自分に向いているのではないか。そう思ったのが、早稲田塾に入った理由です。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】講座の中で、自分の研究テーマが定まった
特に印象に残っている講座は「総合型・学校推薦型選抜特別指導」ですね。たとえば「風景写真を見て一言ダジャレを言う」といったユーモラスなものから、社会性の高い問いまで、答えのない問題に対して5分間で答えるというユニークな授業です。この授業を通じて鍛えられたのは「限られた時間の中で知識と思考をフル活用し、答えを見出す力」。大学の面接では研究対象である美術に関して集中的に質問されたのですが、早稲田塾で鍛えたおかげで、すぐに知識を引っ張り出して答えることができました。
大学に提出するポートフォリオ(高校での活動や大学での研究内容をまとめた書類)を作成するときにすごく役に立ったのが、ポートフォリオを作成する授業。他の生徒と互いのポートフォリオを見せ合い、ディスカッションするという内容です。僕はもともと西洋美術の研究をしたいと考えていたのですが、ディスカッションを通して「美術好きであるだけでは、研究の動機としては足りない」ということに気づき、やがて「19世紀のフランスの農民画と関連する資料から当時のフランス市民が絵画に求めたものを研究する」という、社会と美術を結びつける研究テーマに行き着くことができました。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】担任助手のアドバイスで、提出資料のクオリティがUP!
早稲田塾では、大学生の担任助手がいろんなフォローをしてくれます。僕の場合、大学への提出書類や面接の準備にいきづまっていたとき、特にお世話になりました。面接では資料を使ったプレゼンをするのですが、Power Pointでのプレゼン資料の作成はあまり経験がなく、自分一人で作るとつい文字ばかりで殺風景なものになってしまう。それを見た担任助手が、大学での経験を交えてアドバイスをくださったおかげで、適度に写真や図を取り入れたとても見やすい資料が完成!面接のプレゼン後には、教授から「非常にわかりやすい、いい資料でした」という嬉しいコメントをいただけました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】歴史ある京都で、美術と社会の結びつきを学びたい
学芸員になるという夢を叶えられる大学を探していたとき、早稲田塾の講師から紹介されたのが立命館大学でした。立命館大学の文学部には、地理学・歴史学・文学などの知識を融合して京都をひもとく「京都学クロスメジャー」という学域横断のカリキュラムがありますし、歴史ある神社仏閣や伝統産業を誇る京都は「文化発信地」としての価値も高い。美術と社会の関係を研究する上では、この上ない魅力的な場所だと感じました。
――【将来の〈夢〉】大好きな美術を、もっと多くの人に楽しんでもらいたい
僕は小さい頃から美術が好きで、小学6年生のときには「学芸員になる」という夢を持っていました。しかし、美術を学ぶほど痛感したのが「日本人の美術離れ」。日本の美術館では、有名な画家の特別展には人が詰めかける一方、常設展に訪れる人は多くありません。日常生活の中で、美術について語り合う機会も少ない。フランスなど、美術が生活に根付いた欧米諸国とはかなり違います。これは欧米と比べて日本人の美術に対する知識が不足しているためですが、その背景には美術を学べる環境が整っていないこともあるでしょう。たとえば美術館を美術教育の場として活用するなど、美術に対する理解を深める仕組みを作ることが必要だと僕は考えており、学芸員としてそのような活動をしてみたいのです。ちなみに、大学で19世紀フランスの美術を研究したいと考えた理由は、19世紀にミレーなどの農民画が普及したことが、フランス人の美術に対するリテラシーの高さにつながっていると仮説を立てたため。大学で社会と美術の関係をひもとき、日本でももっと多くの人に美術を楽しんでもらえるようにすることが、僕の目標です。