早稲田塾のスタッフに支えられ
目標も志望校も発見できた

第44期生

古矢瑞稀(ふるやみずき)さん

通塾情報

出身校 柏校
出身高校 二松学舎大学附属柏高校
部活 ESS部
夢・目標 報道機関などで情報発信をする

進学情報

受験方式 自主応募制推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 文学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]総合型選抜で合格した先輩の話を聞いて

高校の先輩が早稲田塾に通い、総合型選抜で筑波大学に進学した話を聞きました。私も同じように、自分の強みを活かして受験したいと思い、高1の8月に入学を決意。

当初は国立大学が第一志望でした。また、高校ではESS部に所属するなど英語が好きで、大学では何となく英米文学や国際系を学べればいいと考えていたんです。それが、自分史を作成したりスタッフとの面談を通して、徐々に自分の目標が明確に。高1の時点では、将来の夢ややりたいことが明確になっていない人が多いかもしれませんが、それを一緒にカタチにしてくれるのが早稲田塾の良いところだと思います。

――[私を支えてくれた〈スタッフ〉] ヤル気を芽生えさせてくれたスタッフの“喝”

早稲田塾に入学し、まずはじめたのが自分史の作成でした。生まれてから今まで、何をやってきたのかを年表のようにまとめ、自分を見つめ直します。前後して未来発見プログラムもいくつか受講し、漠然と研究テーマを見つけたものの、そこからどうテーマを深めていくかがわからない。半年近く停滞していた私の姿を見て、スタッフも歯がゆく感じていたのでしょう。ある日の面談で「研究も一般選抜の勉強も、すべてが中途半端だよね」と喝をいれられ、はっと気づきました。自ら動く大切さを意識し、そこから文献研究はもちろん、アンケート調査や研究内容に沿った活動をしているNPO法人へのインタビューなどを積極的に実施。あの“喝”がなければ、きっと出願書類を仕上げることはできなかったと思います。

――[刺激的だった〈スーパープログラム〉] 英語力を養えた早稲田塾ならではの経験

研究テーマを発掘できたのは、「未来発見プログラム」の受講がきっかけです。特に印象に残っているのは「スーパーメディアリテラシー~日テレ式『報道の哲学』」。日本テレビ報道局の方が講師となり、様々なフェイクニュースを紹介しながらたしかな情報発信の大切さを学べるプログラムです。この授業で、インドのひどい交通渋滞の写真が取り上げられました。交通規則もマナーも私の想像を超えたもので、数珠繋ぎになった車はまるでオモチャのよう。現実とは思えないその光景からインスピレーションを受けて、海外と日本でのフェイクニュースの広がり方に興味を持ち、「日本人が広めやすいフェイクニュース」という研究テーマを見つけることができました。

また、スタッフの愛ある喝を受けて挑戦したのが英語プレゼンテーション大会「TIME CUP」です。もともと英語が好きだったこともあり、収集したアンケートやインタビューの内容をスピーチに盛り込みました。

「TIME CUP」はもちろん、受講した未来発見プログラムの「スーパーEnglishワークショップ」「異文化交流プログラム」などもみんな、最終プレゼンは英語。どれも高い英語力を養えるとても良い経験でした。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]論文系講座のダブル受講はオススメです!

論文系の講座は、基本の「論文作法(ろんぶんさっぽう)」から「大学への小論文」へ、そして途中から志望校を慶應義塾大学に変更したので「慶應義塾小論文」の受講を追加しました。「大学への小論文」と「慶應義塾小論文」のダブル受講は周囲に驚かれましたが、これ、とてもオススメです!

「大学への小論文」は様々な大学の入試問題を使って小論文を書いていきますが、講師の解説が中心で、どう書けばいいかの知識がわかりやすく頭に入ります。対して「慶應義塾小論文」は塾生同士で一緒に考えていい解答を導き出す。私の感覚だと、「大学への小論文」でインプットした知識を「慶應義塾小論文」でアウトプットして論文力を高めていくイメージ。

もちろん予習・復習に加えて課題も膨れ、週3本も小論文を書き上げないといけない時期も。かなりハイカロリーでしたが、それぞれの特徴を掛け合わせることで身につく力も必ずパワーアップすると思いますよ。

――[将来の〈夢〉] 報道機関など、自ら情報発信できる立場になりたい

フェイクニュースというと、インターネットを中心に流言・デマを思い浮かべると思います。こうした内容が絶えないのは、人間の心理や道徳感情、政治や文化なども関わっているのだと、調べていくうちに見えてきました。情報の裏取りを研究するだけでなく、もっと人間の内面のような部分も学んでいきたいと思い、進学先に選んだのが慶應義塾大学文学部です。人文・社会科学に限定せず、幅広さと多様性が特徴の学部です。また、社会学専攻の学びは他大学と異なり、社会学に加え社会心理学と文化人類学を横断的に修得することができるのも私の研究テーマにぴったり。

将来は大学で得た知識を糧に、SNS運用に強い企業とか報道機関に携わりたい。自ら発信する情報に責任を持つことは、とても大事だと思います。

私の「二松学舎大学附属柏高校 自慢」

「自問自答力」の養成がテーマの学校。自分で考えた問を卒業論文でまとめました。論語の授業があるなど、人として成長できる経験をたくさん積むことができました。

私の「慶應義塾大学 文学部 現役合格アイテム」

出願した研究資料、書籍

研究テーマは100ページの資料にまとめました。日本語、英語、中国語を使い、多言語主義を掲げる慶應を意識した点も。『14歳からの哲学入門』は、題名のとおり哲学とは何かを基礎的なところから理解できる書籍です。文学部の考査試験は哲学的な問題が出ることが多く、「読んでおくといいよ」と早稲田塾のスタッフからおすすめされました。

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