高3の夏から挑んだ総合型・学校推薦型選抜。
「愛」を学び広めるため、上智大神学部へ

第44期生

加茂晋之介(かもしんのすけ)くん

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 順天高校
部活 国際研究部
夢・目標 「愛」の生き方を追求し、新自由主義的な競争社会に苦しむ人々を支える

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 上智大学
学部 神学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】高3の夏から総合型・学校推薦型選抜に挑戦

私が早稲田塾に入ったのは高3の8月というかなり遅い時期。それまでは一般選抜入試を念頭に東進ハイスクールに通っていたのですが、自分の可能性を広げられる総合型選抜にも関心を持つようになったのです。そして調べていくうちに出合ったのが、他大学とは一線を画す「愛」の理念を掲げる、カトリック系の上智大学。大学ごとの傾向をつかみ、計画性をもって総合型選抜に挑める早稲田塾なら上智を目指せると考え、入学を決めました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】「他者のために、他者とともに」というキリスト教の精神に惹かれて

私はもともと哲学や世界史が好きで、「善き生き方」への漠然とした憧れがありました。とはいえ、現実の日本は激しい競争社会。私も大人たちから「勉強して偉くなりなさい」と教えられ、受験勉強を頑張り、いつしか友人も遠ざけるようになってしまっていました。でも、心のどこかに「競争にのめり込むのではない、人に優しい生き方はできないのだろうか」という希望はずっとあったのです。そんなジレンマを抱いていた時期に知ったのが、キリスト教の愛を重んじる上智大学。「他者のために、他者とともに」という教育精神に、他の大学にはない優しさを感じました。クリスチャンではない私が神学部を選んだ理由は、ゆるぎない「善」と「愛」を肯定する聖書の思想に共感したこと。善き生き方を究めるために神学を学びたいと考えると同時に、神学を軸として哲学や歴史を学ぶ機会があることにも惹かれました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】キリスト教を熟知した講師による、上智大神学部対策

早稲田塾で受けた主な授業は「上智公募制」と「上智公募制面接対策」、「大学への小論文」です。特に良かったのは、提出書類へのアドバイスをいただける「上智公募制」。文章表現が洗練されるだけでなく、上智大学の理念に重なる書類づくりのテクニックを伝授いただけました。カトリック大学である上智大学は「いかに他者を支える経験をしてきたか」を重視するため、他の大学とは少し異なる切り口で文章を書く必要があります。キリスト教の洗礼を受けた講師の指導のおかげで、良い書類が出来上がったと思います。

同じく、キリスト教の洗礼を受けた講師に指導していただいたのが「面接対策」。結論ファーストの分かりやすい話し方や、偏りがないバランスの良い主張の仕方が身に付いたおかげで、当日の面接もしっかり自分の想いを伝えることができました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】常に意見を肯定してくれた担任助手に感謝

大学生の担任助手は、私にとって家族とも講師とも違う特別な存在でした。少し前まで受験生だったので共感してもらえることも多いし、講師には質問しづらいようなことも、担任助手には気軽に相談することができました。何よりも素晴らしかったのが、私の意見を常に肯定し続けてくれたこと。第一志望を文学部から神学部に変更したときにも、全く反対することなく「加茂君らしくて、面白い」と前向きに受け止めてくださいました。おかげで自信を持って神学部を目指すことができたと感じています。

――【将来の〈夢〉】新自由主義的な社会で苦しむ人々を、愛の力で支えたい

新自由主義や個人主義が浸透した現代では、多くの人が愛を捨てて生きています。高校時代には私自身も、自分の能力を高めることを第一に考えていた時期もありました。しかし、極端な能力主義の中では、競争に敗れた人は夢や希望を持つことが難しくなってしまいますし、勝つことばかり考えている勝者もまた、自分を苦しめることになるでしょう。こうした新自由主義から人々を解放する上で大きな意味を持つのが、愛を重んじるキリスト教の思想にほかなりません。上智大学神学部でやりたいことは、聖書が説く愛の生き方を学び、自ら実践すること。卒業後にはそれを世に広め、苦しんでいる人たちを支える活動に従事したいです。

――【後輩に〈ひと言〉】クリスチャンでなくても、神学部を目指せます

神学部というと、信仰者でなければ入学できないと考えている方もいるかもしれません。しかし、私自身はクリスチャンではありませんし、高校3年生の夏に上智大学を志望するまでは、聖書の知識もほとんどありませんでした。それでも、早稲田塾に入り、上智大神学部に特化した勉強に打ち込むことで現役合格することができました。隣人愛を重んじるキリスト教には、行き過ぎた資本主義が生み出した社会の歪みを正す力があります。たとえ信仰者ではなくても、そうした考え方に共感し、より善く生きたいと考える人にとって、上智大神学部は魅力的な学びの場になると思います。興味がある方は、ぜひ早稲田塾で挑戦してみてください。

私の「順天高校 自慢」

生徒の挑戦を常に肯定してくれる学校です。生徒自身が講師になる模擬授業や、大学教授などが来校して希望生徒と交流する「グローバルウィーク」など、独自のイベントもたくさんあります。

私の「上智大学 神学部 現役合格アイテム」

聖書、英語版聖書、聖書ノート、面接対策ノート、過去問、アイディア出しの紙

上智大学神学部の入試では、聖書の和訳や、聖書の知識を問う問題が出されます。それらに対応するため、日本語・英語両方の聖書を読み込みました。ポイントとなる部分については聖書ノートに書いてまとめました。

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