災害対策に使命を感じ、
夢を叶えるためにSFCへ

第44期生

松川瑛奈(まつかわえな)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 お茶の水女子大学附属高校
夢・目標 日本を災害に負けない国にする

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】 身近な担任助手の存在

早稲田塾に入学したのは高2の1月です。学校に、早稲田塾に入って総合型選抜で第一志望校に合格した先輩や友達がいて早稲田塾を知りました。実際に早稲田塾に行ってみたら、大学生の担任助手の方々とフランクに話せる環境でびっくり。それまで、塾の先生の方には少し怖くて近づけなかったり、質問したくてもできないような印象があったので……。でも早稲田塾の担任助手は真摯に向き合ってくれて、的確なアドバイスをくれました。大学の実情を詳しく聞くことができて、「私も絶対慶應SFCに合格したい」という気持ちが強まりました。実は私はカナダに1年間留学していたので、日本にいた時の元同級生たちが、先に早稲田塾で現役合格を勝ち取っていたんです。その人たちから、早稲田塾でどういう対策をしていて、大学ではどんな勉強をしてるのか、アドバイスを色々もらいました。

――【私の〈受験ストーリー〉】 被災地で知った「災害関連死」という現実

高校1年生の時、学校のプログラムで福島フィールドワークに参加しました。そこでは実際に福島に赴いて、当時の福島原子力発電所の所長さんなど、様々な立場の人からお話を伺いました。その際、東日本大震災を多角的な面で評価する機会があり、「災害関連死」という言葉を知ったんです。「災害関連死」とは、地震や津波などの直接的な要因ではなく、被災した後に避難所生活で受けるストレスなどが原因で亡くなってしまうことです。東日本大震災では「災害関連死」で亡くなった方が3000人いらっしゃると伺って、その方々は救えるはずだった命なんじゃないかと感じて、研究を始めました。

被災した方の中にはまだ後遺症で苦しんでいる方々もいらっしゃいますし、今後起こり得る南海トラフ地震や首都直下型地震においても、災害関連死は起こり得ると予想されています。その時、救える命を救いたいと思っています。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】この先生の下で学びたいと思えた慶應義塾大学SFC

慶應義塾大学SFCを志望校に選んだのは、学際的な学びができる点が魅力的だったことと、大木聖子准教授の研究室で研究したいと思ったからです。大木准教授は元々地震学者で、防災教育に力を入れて研究をしていらっしゃいます。防災とか地震って聞くと、何だか難しいイメージがあって、小学生、中学生、高校生などには親しみがない。大木准教授は、小学校でワークショップを積極的に開いたりして、防災を日常生活の中に取り入れるための研究をしていらっしゃいます。

私は高校1年生の時から自主的に防災の研究を進めていたのですが、SFCに大木准教授がいらっしゃるのを知って、この方の下で学びたいと思いました。入試本番の面接でも、私が今までやってきた研究と、まだ研究が進んでいない部分をSFCで進めたいと面接官の教授に伝えました。

合格したのは、探究活動の延長線として研究を進めて、防災に関する興味関心を大学で存分に発揮できると評価していただけたからだと思います。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】総合型選抜は模擬出願で、学校のテストは「東進講座」で対策

模擬出願では数カ月に1回、今まで作ってきた書類を提出します。指導の結果、自分の予想とは違うことも結構あって、自分の書類のどこがどう評価されるのかを知ることができたのはとてもいい経験だったし、入試本番の書類にも生かせたと思います。

早稲田塾では志望理由書を書く機会がたくさんあったので、うまく言語化ができている部分とそうでない部分をじっくり分析して、自己理解を進めることができました。

また、「東進講座」で日本史を受講していたのですが、「東進講座」は分かりやすく、端的に学ぶことができたので、学校の定期テストの勉強にとても役立ちました。3年になると、日本史のかなり深いところまで学ぶ必要があり、独学では得点できないのではと不安に思っていたんです。「東進講座」は自分のペースで、やりたい時にやりたいところをやることができたので、効率よく理解を深めることができました。

――【刺激を受けた〈未来発見プログラム〉】最先端科学プログラムで新たな知見が得られた

私が参加した「最先端科学プログラム」では、最初に冨田勝教授から指定された英語の原著論文を自分の力で読みます。そこで自分の英語力が、大学で研究をするのに必要な英語論文や本を読めるレベルに達しているのか確認することができました。

それから、最先端生物科学の分野で興味のある論文を探してきて自力で読み、冨田教授の前でプレゼンテーション。この時に英語の原著論文を読んで、改めてさまざまな知見や新たな考え方を得ることができたと思います。このプログラムでは、研究へのアプローチ方法を増やすことができて、その後にとても役立ちました。

――【将来の〈夢〉】 災害関連死の減少に貢献し、日本を災害に負けない国にする

私の夢は、日本を災害に負けない国にするために、災害関連死の減少に貢献することです。日本は地震大国と言われていて、東日本大震災では約3万人弱の死者が出ました。そして災害関連死者数は、東日本大震災で3000人、今まで日本で発生した地震では5000人弱になるといいます。救えるはずの命を救いたい。また、人間としても、利益や効率ばかりを重要視するのではなく、相手の立場になれる人になりたいと思っています。

――【後輩に〈ひと言〉】 マッチングが重要!

早稲田塾に入った後、担任助手から「大学とのマッチングっていうのは大事だよ」とアドバイスをもらって、どうやって大学とマッチングしたらいいのか考えました。 総合型選抜では、大学とのマッチングはすごく大事。うまくマッチングするためには、大学のアドミッションポリシーだったり、その大学側が求める大学生像をしっかり自分の中で噛み砕いて、自分がその大学にどうふさわしいのかを言語化したり、行動で示すことが必要です。 私は早稲田塾で多くの方にお話を伺ったり、提出書類をたくさん書いたりして、自分がどういう大学生になりたいのか、将来像を明確にすることができたので、早稲田塾の環境を存分に使って合格をつかみ取ってください。

私の「お茶の水女子大学附属高校 自慢」

自主自立の精神を掲げていて、生徒が取り組みたいことに先生たちが協力して、サポートしてくださいます。あと、お茶の水女子大学の生協に行って安くご飯を食べられるのも、魅力です。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

AirPods

受験勉強中は、AirPodsで余計な雑音をシャットダウンして、自分だけの世界に入り込むことができました。特に面接会場に向かう時はとても緊張していたので、自分の好きな曲を聴いて、今までやってきた練習を振り返りながら、絶対合格するという気持ちを高めました。

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