哲学を学んで考える楽しさを世の中に広めたい!
上智大学文学部哲学科に合格

第44期生

大日向 花梨(おおひなた かりん)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 東京都市大学等々力高校
夢・目標 哲学的思考を発信する

進学情報

受験方式 学校推薦型選抜(公募制)
大学 上智大学
学部 文学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】総合型選抜の対策がしたい

早稲田塾には1年間迷った末に入学しました。自分が総合型選抜に向いているかどうか自信がなかったからです。ただ、いままで学んできたことがそのまま大学の勉強に活かせて、大学を卒業してもずっと学び続けられると感じて、総合型選抜への挑戦を決めました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】答えのない問いに対して問い続ける哲学に魅力を感じた

早稲田塾の講座で、答えのない問いに毎週向き合っていく中で、人それぞれ違う回答があったり、こういう考え方があったんだと他の人の回答に感心したりする中で、「問い続ける」という姿勢に徐々に興味を持っていきました。論文系講座で文学部の問題を解いたことも転機に。講師に「哲学的な考え方をしなさい」と言われ、すごく面白いなと感じたんです。それをきっかけに哲学に興味を持ち、自分から大学で研究してみようと思うようになりました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】探究学習プログラム

「総合型・学校推薦型選抜特別指導」では、答えのない問いに向き合っていきます。毎週問題が変わるのですが、これまでに考えたことがないようなお題について自分なりの解答を作るのはすごく難しくて、最初の方は一番苦手だと思っていました。でも、学年が違う塾生との交流や、自分の解答をみんなの前で発表する経験がなかったので、すごく新鮮でした。また、他の子の解答を聞いて、自分の中になかった考え方が頭の中に生まれたり、その他の子の考えを取り入れてみようという気になったり、自分の考え方そのものが変わった印象的な授業でした。

――【私の〈受験ストーリー〉】自分のやりたいことに合った大学選びができた!

私は志望校に悩むことが多くて、やりたいことをはっきりと見つけることも難しかったです。どの大学が一番合っているのか、どういう大学に行けば自分の学びたいことをできるのかがわからず、行ける大学がないんじゃないかと考えた時期は特につらかったです。でも、大学生の担任助手や校舎長が、私が今まで頑張ってきたことを肯定してくれ、それを更にどうやって生かしていくか、どの大学が私に一番合っているのかということを私と同じ熱量で考えてくれたことが、本当に心の支えになりました。その時、自分にもまだ目指せる大学があるし、まだやれることがたくさんあることに気づかされたんです。以前は自分のやりたいことよりも、大学に合わせてやりたいことを考える傾向がありました。でも、担任助手や校舎長との面談で私が一番研究したいことを聞いてもらったことで、自分のやりたいことに合った大学を選んでいいんだと思えるように。そこから自分で行動できるようになっていったと思います。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】新しい自分を発見できた

今まで文章を書くことに苦手意識があったのですが、哲学に関する小論文のコンクールに応募してから、積極的に書くようになりました。哲学は元から結論があるような学問ではなくて、自分の中で疑問が生まれて、それに答えつつ自分の考えが更に高次化していくような学問だと思います。書いていくうちに考えが変わったり、今まで思っていたのとは真逆の意見になったりを繰り返しながら、新しい自分を発見することもありました。

「自分ってこんな風に考えてたんだ」とか、「自分ってこんな文章を書けたんだ」ということがわかるとともに、「もっといろんなことに挑戦してみたい」とも思えるようになりました。

それまでは他の人の意見に頼っていたり、他の人に何でも聞いたりしていました。しかし、早稲田塾に入って色んな人と関わっていく中で、自分で考えることも増えて、自分の中に軸ができたと感じています。何かに悩んだ時も、自分自身を頼りにすることができるようになったと思っています。

――【将来の〈夢〉】哲学を学んで考える楽しさを世の中に広めたい!

将来は文筆家になりたいと思っています。哲学に、中高生から向き合っている人ってなかなかいないし、大人になっても万人が向き合うような学問ではないと思います。高校生の頃に哲学の魅力に気付けた私だからこそ、私と同じような学生はもちろん、大人の方にも哲学というものがどういう学問で、どんな可能性を秘めているのか広く知ってもらえるように、文章で発信できる文筆家になりたい。

現代人は時間に追われていて、結論を急ぐような習慣があり、結論に至るまでの過程にあんまり目を向けられていないような現状があると思います。そんな世の中で、「そもそもこれはどういうことだろう」とか、一つひとつ疑問を見つけて、それに答えて、また疑問を見つけてそれについて考えるような哲学的な思考のプロセスが必要なんじゃないかと考えています。世の中の人に、もっと考えることの楽しさを知ってほしいと思います。

私の「東京都市大学等々力高校 自慢」

勉強に対して生徒も教員も真面目に向き合っていて、その環境がすごく良かったなと思っています。部活が終わった後に友達と一緒に自習室でちょっと勉強して帰ろうっていう環境があったからこそ、周りの友達と一緒に勉強を頑張れました。学校の友達は、受験方法が違う子も多かったのですが、だからこそ、自分とは違う頑張り方をしている子から刺激を受けることもありました。

私の「上智大学 文学部 現役合格アイテム」

上智大学のノート

上智大学のオープンキャンパスに行った時に買ったものです。自分の研究や自分が本を読んで思ったことなどの感想を書く用のノートになりました。自分の考えの変化を知るための道具としても使っていました。

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