大好きな自転車から進路発見
憧れの慶應義塾大学に現役合格

第45期生

笹沼拓己(ささぬまたくみ)くん

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 淑徳高校
部活
夢・目標 国土交通省の職員

進学情報

受験方式 FIT入試
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【入学の〈きっかけ〉】早稲田塾生だった先輩が、志望大学に現役合格

高1の夏から1年間、アメリカのオレゴン州に留学していました。人生で初の海外経験。英語力を養い、多様な価値観を持つ友人たちと触れ合うことで自分自身も成長できたと感じています。それらの経験を活かし、大学は総合型選抜で受験すると決めていました。早稲田塾に入学したのは高2の夏。高校の先輩が早稲田塾に通い、志望大学に現役合格したのを聞いたのが入学のきっかけです。早稲田塾は規模が大きく、総合型選抜について十分に分析されているので安心感がありました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】心強かった講師の“政治学の視点”でのアドバイス

私の兄は実業団に所属し、自転車競技に出ています。その影響から私も自転車をはじめました。アメリカでも練習していたのですが、アメリカと日本では道路環境がずいぶん違う。たとえば、日本は車社会のイメージが強いけれど、アメリカでは数年前に車社会からの脱却を試みており、歩行者・自転車中心の街路設計になっています。日本も車中心から人中心の街づくりを推進しているものの、道路行政はさまざまな利権が関わるので取り組みは進んでいません。この利権問題を深く探究することで、将来は日本の都市計画に携わる人間になりたいと考えるようになりました。ただ、“都市計画”というとどうしても工学的な考え方にいきがちで、一人で考えていると提出書類の論点がどんどんズレていくことに。私が探究したいのは政治的観点からの利権問題だったので、政治学に強い早稲田塾の講師からたくさんアドバイスをいただきました。政策形成の過程や日本特有の縦割り組織の在り方など、私では思いもよらない視点を教えてもらいながら、最終的には政治学でしか研究できない書類にまとめあげることができたと思います。自分が大学で学びたいことも明確になりました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】 計量政治学を中心に、探究テーマをとことん追求

もともと慶應義塾大学に憧れており、学部や併願校なども含めて早稲田塾の個別面談で決めていきました。重要視したのは、もちろん探究テーマを存分に学べる環境かどうか。特に、私が思い描く都市計画だと、交通事故や自転車レーンの設置数など、ビッグデータを用いた研究が必須。そのために大学では計量政治学を勉強したいと考えています。慶應義塾大学には計量政治学と政治過程論の研究をおこなっている教授がいらっしゃるので、その方のもとで学べるのを今から楽しみにしています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】 「慶應義塾小論文」で培われた論述力は、現役合格の勝因!

特に良かった講座は「慶應義塾小論文」です。私が現役合格できた最大の勝因も、この講座で培った論述力だったと思っています。「慶應義塾小論文」は、慶應義塾大学の文学部・法学部・SFCの入試で実際に出題された過去問を解いていく授業です。2週間使って1つの課題文に取り組む構成になっており、最初の1週間で書いた論文を添削してもらい、講義を受けて次の1週間で書き直していく。それを繰り返すことで論文力が養われていきます。 また、書くだけでなく論文の一般知識や時事情報の解説などにも時間を割いてくれたので、試験対策として大変役立ちました。正直、1年間の留学を経てから自分の日本語力には自信が持てなくなっていました。その苦手意識を克服でき、かつ培われた論述力は提出書類作成にも活かすことができたので、本当に受講して良かったです。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】大学の授業さながらの経験ができる貴重な場

未来発見プログラムは「ハーバード流ビジネスケースメソッドプログラム」を受講しました。企業経営者や、大学で経営学を教えている教授を毎回講師に招き、テーマに対しての経営方針を講義として聞くことができます。印象に残っているのは行動経済学の講義です。たとえばコンビニやレストランのメニューひとつとっても、企業の経営方針を盛り込みながら作成しているというのは、とても興味深い。身の回りのあらゆる事象についての企業努力を教えていただき、状況によって異なる経営の考え方を学ぶことができました。内容もさることながら、高校生の立場で大学教授の講義を受けられるのは、早稲田塾の未来発見プログラムならではの特徴だと思います。入学前に大学の雰囲気を肌で感じることは、それだけで良い経験になるし、私は志望理由書を書くうえでも参考になりました。

――【将来の〈夢〉】 国土交通省の職員として道路行政に携わりたい

早稲田塾は、自分の能力を最大限に引き出してくれました。また、担任助手のアドバイスや塾生同士のメンタリングを通して提出書類を完成させていくスタイルが、自分には良い方向に作用しました。実際、周りの意見を踏まえて自分の考え方に疑問がわき、国土交通省の職員に取材をさせていただいたことも。このような積極的な姿勢は、今までの自分なら考えられなかったことで、早稲田塾に入って成長したと思います。都市計画については、私がこれから先、何十年もかけて取り組んでいきたい課題です。そのために大学では政治学をしっかり身に着け、将来は国土交通省で道路行政に携われるよう頑張っていきたいです。

私の「淑徳高校 自慢」

私が通っていた「留学コース」は、全員が1年間留学を経験します。その他にも学力別のコースのほか、海外研修やゼミなども用意され、多彩なクラスがあるのが特徴です。

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