早稲田塾は「変化の場」
自分が大きく成長できた

第45期生

西田奈々(にしだなな)さん

※西田の西は(たてにし)が正式表記

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 跡見学園高校
部活 家庭部
夢・目標 地域コミュニティの研究者

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――[入学の〈きっかけ〉]母親のすすめで、「ワセダネ」を読んでみた

早稲田塾に入学したのは高1の冬。塾のブログ「ワセダネ」で、現役合格した先輩のインタビューを読んだのがきっかけです。そのブログは母から教えてもらいました。母は、大学受験は総合型選抜で挑戦してみてはどうか。そのためにはここに入学するのが良いのではと、早稲田塾を推していたんです。ちょうど、高1の秋頃に私が生徒会長に当選したこともあり、こうした貴重な経験値が受験で活かせるのではと考えてくれたのだと思います。早稲田塾は総合型選抜での合格実績が充分にあり、対策講座も豊富だったので入学を決めました。

――[私の〈受験ストーリー〉] 祖父母が住む中山間地域を探究テーマに

私の祖父母は兵庫県の中山間地域に住んでいます。最寄りのターミナル駅からは車で2時間かかり、周辺は公共交通機関がまるで発達していないところです。けれど、私は祖父母宅が大好きで、幼い頃からよく遊びに行っていました。 この地域には移住者が多く、私も少しずつ仲良くなったのですが、そのうち地元住民との関係が構築しづらい現状を把握。閉鎖的なエリアだからこそ、新たな人の流入は大切なはずです。移住者をうまく定住させるにはどうするべきかを考えるようになり、それを自分の探究テーマにしたいと思いました。高2の夏頃から本格的に探究活動をはじめ、長いときは1ヵ月この地域に滞在。それ以外も週5日ほどオンラインで、地元住民・移住者・行政の方々とさまざまな話をしてきました。中でも、多角的なアプローチで地方活性を支援している地域おこし協力隊への取材は、現状を知るうえでとても役立ちました。将来は、こうした支援団体など行政の力も借りながら、中山間地域への定住・定着を目指した地域づくりを実現したいと考えています。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 分野を横断的に学べるSFCを志願

志望校は出願のギリギリまで悩んだ末、学問分野を横断した学びができるSFCを選択しました。大学では「よそ者を寛容に受け入れる地域づくり」という探究テーマに取り組むうえで、実践的な調査方法を学びたいです。同時に解決策を模索し、地域の課題や価値に気づき価値向上のために活動できる地域アクターの介入方法についても知見を増やしたいと思っています。私は一生かけてやり続けたいと思うほどこの探究テーマに魅力を感じています。大学でしっかり学び、差し当たっては祖父母が住む地域の課題に着手。そこでモデルケースをつくり、他の地域でも応用できるようにするのが理想です。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]幅広い知識が身についた「慶應義塾小論文」

一番役に立った講座は「慶應義塾小論文」です。論理的な論文を書くには、幅広い知識が必要になります。その点、この講座では実際に慶應義塾大学で出題されたさまざまな学部の問題を取り上げるので、どの分野にも関心を広げて取り組むことができたと思います。実は、講座に出席し始めた頃は、周りの塾生のレベルが高すぎて、泣いてしまうほど辛かった時がありました(笑)。けれど、グループに分かれてディスカッションし、お互いを高め合っていく環境に身を置くことで、自然に自分のレベルも向上。最終的には毎週選出される優秀者論文にも選ばれるようになりました。

――[早稲田塾での〈生活〉] 自分を大きく成長させてくれた「変化の場」

早稲田塾は、常に志望校を意識して行動に移せるところが良いと思います。私は他塾にも通ったことがありますが、“受験勉強”そのものに捉われ過ぎて目標を見失ってしまいました。でも早稲田塾は、自分が目指す大学の先輩が担任助手として校舎にいるので話を聞けたり、志望校に特化した講座が設けられていたりして、目標の軸がブレずに過ごせるのが大きい。塾を通して一番成長したと感じるのは、メンタリング力かもしれません。「慶應義塾小論文」もそうでしたが、早稲田塾の講座はグループワークがたくさんあります。塾生同士で話し合う中から学びを得ようという姿勢が芽生えたし、また、相手の考えや想いを想像して理解する“共感力”も養われたと思います。この共感力が身についたからこそ、探究テーマで地域の人たちからデリケートな意見も引き出せたのかな、と考えています。私にとって早稲田塾は「変化の場」でした。今までの自分から一皮むけて、自分の意見や理想を、自信をもって発信できるようになったのは大きな成長です。受験勉強だけではなく、その先の目標まで発見することができたので、大学でも志を高くもち、探究テーマである中山間地域コミュニティの研究分野で第一人者になりたいです。

私の「跡見学園高校 自慢」

2025年に創立150周年を迎える、歴史ある女子校です。日本の伝統を重んじ、たとえば選択授業には筝曲・華道・茶道なども。学校のビジョンである「美意識」を大切にしています。

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