部活、留学、ボランティアと勉強を両立し、
慶應義塾大学法学部に合格!

第45期生

川畑心優(かわばたみゆ)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 三輪田学園高校
部活 バレーボール部
夢・目標 年長少年の処遇制度を整備し、罪を犯した少年の早期再起を実現する

進学情報

受験方式 FIT方式
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【入学の〈きっかけ〉】留学経験を活かすため、総合型選抜に挑戦

私が早稲田塾に入学したのは中3の2月ごろ。高校1年の9月からカナダに留学することが決まっていたので、留学経験を活かせる総合型選抜に挑戦したいと考え、実績豊富な早稲田塾に興味を持ちました。早稲田塾に決めた理由は、体験授業に参加したときのアットホームな雰囲気。校舎を案内してくださった担任助手がとても優しく、親切に話しかけてくださったのを覚えています。早い時期に入学したおかげで、自分の探究テーマに向けて法学、社会学、心理学などを幅広く学ぶことができ、受験はもちろん自分の成長にもつながったと思います。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】FIT入試対策講座で、慶應受験の準備は万全

一番役に立った授業は、FIT入試の二次試験対策講座です。指導自体が役立ったのはもちろん、この講座を担当する講師が慶應法学部出身の方だったので、「法学部のこういう授業が面白いよ」といった話を聞かせていただくことで、慶應に入学したいという思いがますます強くなりました。また、答えがない問題に取り組む「総合型・学校推薦型選抜特別指導」も大好きな授業です。自分で解答をつくりあげるというプロセスは、FIT入試の二次試験にも通じる内容だったので、試験本番のときも落ち着いて取り組むことができました。そして、「英語系講座」も印象に残っています。限られた時間の中でたくさんの単語を覚えるトレーニングを通じ、英語力だけでなく集中力も鍛えることができました。カナダに留学する前に英検2級を取得できたのも、この授業のおかげだと思います。

――【早稲田塾での〈生活〉】アットホームな環境で、担任助手と友人に支えられた

早稲田塾に入学して良かったと思うことは、すごくアットホームだったこと。私は塾が大好きで、学校帰りはもちろん土日も自習室でよく勉強していました。そういうときには担任助手の方がよく話しかけてくださり、探究テーマで悩んだときにも親身に相談に乗ってもらえました。法学部と社会学部のどちらで学ぶべきか悩んでいたときも、担任助手の方との対話を通じ、「やっぱり私が学びたいのは法学だ」と決心できました。塾で出会った友人たちも貴重な存在でした。過去の問題集を見ながら一緒に勉強したり、志望理由書をお互いに見せ合って意見を言い合ったりすることで刺激を受け、自分も頑張ろうと思えるようになりました。

――【ハイスクールライフ】部活、留学、ボランティアのすべてが、進路発見につながった

私が高校生活で力を入れたことは大きく三つあります。一つはバレーボール部でマネージャーを務めたこと。部活を通じて培った継続力は、一つの探究テーマを突き詰めていくうえで役立ったと思います。私は高校1年生のころから犯罪者の人権に関する探究に着手し、出願までぶれることなくやり続けることができました。部活と勉強を両立するため、私は部活が終わったらすぐに塾に来て自習室を活用。早稲田塾の授業時間は少し遅めに設定されているので、部活後のオンライン授業に参加しやすかったこともありがたかったです。二つ目は、カナダでの1年間の留学です。そこで出会った友人の一人が少年院を出所した経験の持ち主だったことは、私の進路に大きな影響を与えました。彼は自分の罪を反省し、社会に出て復学し、立派に勉強に打ち込んでいました。その姿を見て、罪を犯してしまった人たちの復帰を社会が支えなければならないんだな、と痛感しました。そして三つ目は課外活動です。私は出所受刑者支援を行うNPO法人でボランティア活動をしたり、英語教育支援を行う学生団体にも所属していました。NPO法人の活動では、実際に東京拘置所に行って未決拘禁者(刑が確定していない方)と面会したり、文通を行うなどして交流していました。そうした活動を通じて気づいたことは、「犯罪者=怖い」というイメージが偏見であること。たとえば私が会った75歳の未決拘禁者はごく普通のおじいちゃんでした。彼らが社会の冷たいまなざしの中で社会復帰する難しさを思い、元犯罪者の人権が侵害されていることを痛感しました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】刑事政策を専攻しつつ、心理学も学びたい

私が慶應義塾大学法学部法律学科を選んだ理由は二つあります。一つは、刑事政策の分野で豊富な実績を持つ教授がいらっしゃること。そしてもう一つの理由は、法学以外のさまざまな学問を総合的に学習できること。少年の処遇を考えるにあたっては心理学、中でも学習心理学を学ぶことで各個人の行動分析を行い、非行少年の実態や非行要因の解明をする必要があります。学部の垣根を越えて学問を深められる点でも、慶應義塾大学は私にとってベストな選択肢でした。

――【将来の〈夢〉】法務省に入り、罪を犯した少年の早期再起を実現したい

私の将来の夢は、法務省に入庁して年長少年の処遇改善に携わり、罪を犯した少年が早期の再起を図れる社会を実現することです。そのための探究テーマとして、「成長過程にある者への効果的な処遇のあり方を法的に検討すること」を選びました。新しい民法で成年年齢は20歳から18歳に引き下げられましたが、彼らに対して保護的・教育的処分を行うことは国家の責任です。私はNPOで出所受刑者支援活動に参加したのですが、そのときに出会った18歳、19歳の少年はすごく未熟だと感じました。彼らの実情を踏まえたとき、本当に彼らを成人として処遇するのが正しいのかというジレンマがありました。現在の少年法では、18歳、19歳の人は「特定少年」と位置付けられますが、彼らの権利は大人でも子供でもない微妙な領域にあり、先行研究もまだほとんどありません。法学部で少年法など法律を学び、さらに探究を深めたいと考えています。

私の「三輪田学園高校 自慢」

課外活動に精力的な点が特長だと思います。法政大学と提携して大学の講座を受講できる制度や、大学生の方と一緒に取り組むプログラムなどがあり、普通の高校では経験できない新しいことにチャレンジできる環境でした。

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