論文力を鍛え、慶應法学部に合格!
国際刑事法を学び、平和に貢献したい
齊木りさ(さいきりさ)さん
通塾情報
出身校 | 町田校 |
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出身高校 | 日本女子大学附属高校 |
部活 | クッキングクラブ |
夢・目標 | 国際法の観点から国際平和を目指す働きかけを行う |
進学情報
受験方式 | FIT入試 |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 法学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】自分自身を見極めてくれる総合型選抜に挑戦
私は大学の付属高校に通っていたので、以前は大学受験を視野に入れていませんでした。でも、総合型選抜という自分自身を見極めてくれる入学方式があることを知り、挑戦してみようと思いました。学校の友人が早稲田塾で総合型選抜に向けてずっと頑張っていたことに影響を受け、高2の冬から入学。早稲田塾を選んだ決め手は、塾生のみんなとお互い高め合いながら受験の対策を進められること。講師や担任助手との関係もすごく温かく、自分の成長を見守ってくださる塾だと感じました。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】徹底した小論文対策が合格の決め手
受験に向けて一番役に立ったのは「慶應義塾小論文」。小論文に関する知識がゼロの状態から始めたのですが、段落分けの方法や、どの段落に何を書くかという基礎から教えてもらえた上に、慶應に特化した問題についても学ぶことができました。「慶應義塾小論文」ではまず予習として自分で小論文を解き、授業では講師が解説。さらに優秀者論文が配布されます。解説と優秀者論文から新しい知識を取り込むことで、どんどん論文力が身につきます。授業は週に1度ですが、予習復習のためにほぼ毎日論文を書いていました。小論文といえば、「FIT入試2次対策本番直前授業」も忘れられません。これは、約9時間「鍛錬部屋」でひたすら小論文を書き、講師と一対一で添削をしてもらうというもの。何度も何度も書き上げることで文章の精度を高めることができました。慶應義塾大学FIT入試のB方式には小論文が二つほどあるのですが、合格できたのはこれらの授業のおかげだと思います。
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】表現力と向上心が高められる環境だった
早稲田塾で、自ら発信する力がつきました。早稲田塾には正解のない問題に取り組む講座があり、みんなの前で意見を発表することを繰り返すことで、発信力や表現力が磨かれます。FIT入試の対策講座にも口頭試問の練習があったので、ここでも自分の意見を具体的な事例や客観的事実とともに伝える力が身につきました。そして早稲田塾の一番良かったところは、生徒の間にみんなで合格しようという空気感があったこと。いろんな分野の目標を目指し、探究に打ち込んでいる友だちに恵まれて、自分の探究にも良い刺激を受けることができました。塾生同士の関係はとても良くて、塾にいるとき以外も連絡を取り合って書類の添削をしあったり、相談をしたり。友人が頑張っている姿を見ることで、自分の向上心も高められたと思います。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】担任助手が進路発見を支えてくれた
担任助手は、私の受験を支えてくれる大切な存在でした。塾に行くたびに温かい声をかけてくれるし、私が悩んでいるときにはすぐに察して相談に乗ってくださいました。また、慶應義塾大学に通っている担任助手と話すことで「慶應で学びたい」という思いが強くなり、自分が進むべき進路がどんどん明確になるのを感じました。特に印象に残っているのは、出願直前に志望理由書を見てくれた担任助手の方に、ノートにメッセージを書いていただいたこと。「過去の努力は紛れもない事実であり、決して無駄にならない」という意味の力強い文章は、自分にとって大きな支えになりましたね。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】国際刑事法の第一人者の元で学びたい
慶應義塾大学の法学部法律学科を選んだ理由は、私の探究テーマである国際刑事法についてのゼミが日本で初めて設立されたのが慶應義塾大学であったことです。国際刑事法の分野の第一人者といわれる教授のもとで学びたいと思っています。実は私は、慶應義塾大学が大阪で高校生向けに開いた模擬講義にも出席し、法学部の学部長と 1 対 1 でお話する機会がありました。自分の探究テーマについて 20 分ほど話すことができ、新しい知識をたくさん教わるだけでなく、「慶應で学べるといいね」と背中を押してもらうことができたんです。この経験がきっかけで慶應への思いがさらに高まり、合格の一因になったのではないかと思います。
――【将来の〈夢〉】国際刑事法を見直し平和に貢献したい
私の将来の夢は、国際法の観点から国際平和を目指す働きかけをすること。そのための探究テーマとして、「移行期正義メカニズムをローマ規定第 17 条の観点から定義し見直すことによって、国際の長期的和平の実現とICCの発展を目指す」というものを選びました。ICC(国際刑事裁判所)は戦争犯罪に関わった個人を追訴処罰できる常設の裁判機関であり、ローマ規定という条約に則って機能します。ICC加盟国が自国内で裁判を行うことが難しい際にICCが管轄するという仕組みですね。しかし現在 ICC は、被害者・加害者間の関係を重視する「修復的司法」に対応しておらず、国内法と ICC との間で軋轢が生じてしまっています。こうした問題があるために、戦争犯罪のような大規模な人権侵害の責任者を罰することができない場合があるのです。私がこのテーマに関心を持ったきっかけは、ロシアによるウクライナ侵攻に衝撃を受けたこと。処罰を受けるべき個人が処罰を逃れられるような状況をなくすためには、国際刑事法を見直す必要があると思います。大学でこのテーマをしっかり研究し、国際平和に貢献したいと考えています。