アメリカ留学で探究テーマを発見
生徒主体の探究学習を目指して

第45期生

秋元麻子(あきもとあさこ)さん

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 都立雪谷高校
部活 水泳部
夢・目標 行政職員として学校環境の改善に携わる

進学情報

受験方式 自己推薦入試
大学 同志社大学
学部 社会学部

――【入学の〈きっかけ〉】留学経験を活かせる総合型選抜にチャレンジ

早稲田塾に入学したのは高2の冬です。私は高2の8月から高3の6月まで、アメリカ留学をしていました。留学中に大学受験について家族と考える機会があり、留学経験を活かせる総合型選抜に挑戦してはどうか、という話になりました。早稲田塾は海外在住の生徒に対してもしっかり対応してくれるというのが決め手になり、入学することに。留学中はスタッフと月1回の面談を行い、自分の学びたいことやそれに合った大学・学部について相談。志望理由書も少しずつ書いてみるなど、帰国して本格的に塾へ通い出す時に不安にならないようケアしていただき、とても助かりました

――【私の〈受験ストーリー〉】留学中に感じた、海外と日本の教育の違い

中学で英語が好きになり、ずっと留学したいと考えていました。しかし進学したのは特に留学制度のない都立高校だったので、自分で東京都主催のプログラムに応募して夢を実現。 アメリカで感じたのは、日本よりも生徒主体の学びを実践しているということです。たとえば、アメリカでは一般的に学ぶ教養科目の他に複数の必修科目があります。将来を考え、生徒は自分に必要だと思う必修科目を先生と相談しながらとることができる。まさに大学のようなカリキュラム編成に衝撃!これを取り入れたら日本の教育も変わるのではと考え、教育を軸に探究を深めていこうと決めました。私が考えたのは、あくまでも“生徒が主体的に学べる”教育環境。そこで、「総合的な探究学習」に絞って深堀りしていくことにしました。すでに探究学習を取り入れている日本の高校はたくさんあります。そこで、今の授業をどう思っているのか、高校生にアンケート調査を行いました。また、高校の先生にインタビューもしました。そこでわかったのは、探究学習というのは何か型があるわけではなく、手探り状態で行っている先生が思っている以上に多かったこと。単純に、海外の教育を取り入れれば日本教育が変わるわけではありません。今後も日本の優良事例を探究しつつ、海外・日本教育を融合させて、日本の探究学習をより良いものにしていくのが目標です。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】すべての講座の学びを受験に活用できた

受験に一番活用できた講座は「小論文入門編」です。受験した大学は、すべて小論文の試験があったので、コツコツ探究を続けてきた自分なりの教育論や、日々調べていた教育に関する時事的ニュース、また留学で培った人脈・自分の成長面などを、自信を持って書くことができました。講座では、どのような課題が出されても納得させる文章が書けるよう、自分の学びたいことに対する理解を深めておくように教わりました。それをしっかり実践できたと思います。 また、4人1組で行われた面接対策も、実践型で非常に良かったです。4人の塾生が教授役・生徒役・面接を聞く側に役割分担し、模擬面接を行ってみんなで意見を出し合うというもの。自分では気づけない弱点が補えて、有意義な対策になりました。また、私は教育を探究テーマにする前は、看護職を目指していました。理系から文系への方向転換は予想以上に厳しく、国語や社会は私の苦手分野。それを挽回できたのは東進講座のおかげです。私が受けていたのは世界史の講座。映像授業なので都合のいいときに自分のペースで勉強できるのがメリットです。東進講座できっちり高1・2年生の範囲を復習できたのが良い結果につながったと思います。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】相手を惹きつける「伝える力」を養う

未来発見プログラムは、『日テレ式「伝える力」講座』を受講しました。現役アナウンサーを講師に、テーマに沿った内容を自分で考え、どれだけ楽しく伝えられるかをグループで発表し合います。いかに相手が興味を引くように伝えられるか、ポイントを指導いただきました。伝える力を磨くことができ、本番の面接試験で存分に活用できたと思います。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】“学生主体の教育”を多角的なアプローチで学びたい

まずやりたいことができる大学を自分で探し、早稲田塾のスタッフに相談して大学を選びました。私は教師になりたいわけではなく、カリキュラム作成に携わりたい。また、社会の中で教育というものがどのような価値を生み出すか、多角的なアプローチで教育そのものを学べる環境が理想だったので、熟考の末、同志社大学の社会学部を志望校に決めました。同志社大学は歴史と伝統があり、特に外国語教育においては140年の歴史があることから海外とのつながりも深いです。また、プロジェクト学習(プロジェクト・ベースド・ラーニング)という、学生自らが現場に行って学ぶという学生主体の学習形態も取り入れています。これは、私がアメリカで良いと感じた学生主体の授業とほぼ同じ。ぜひこれに参加し、探究をさらに深めていきたいと思っています。

――【受験を通して得た〈一生モノ〉】早稲田塾で探究を深め、大学での目標もできた

総合型選抜にチャレンジしたことで、自分のやりたいことである教育について知識を深めることができました。また、やりたい夢を叶えるための方法を知ることができたのも大きな成果です。早稲田塾で深めた探究をもとに、大学では迷うことなく勉強に邁進できます。大学では教育社会学と教育方法学に軸を置いて学んでいきます。探究学習の内容をどう社会に還元できるのか。そして、これまでの教育制度も鑑みて、これからどういう教育方針で探究学習を行えば高校生にメリットがあるかを考えていきたい。ゆくゆくは、日本の教育を考案できる行政の職員として探究学習に携わるのが私の夢です。

私の「都立雪谷高校 自慢」

都立なので総合型選抜を受験する生徒は少数派でしたが、学校は応援してくれました。面接対策や小論文の添削など、先生方が積極的に意見をくれたので心強かったです。

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