未来発見プログラムで見つけた「夢」
添加物を研究し、食の安全を守りたい
海老澤美空(えびさわみく)さん
通塾情報
出身校 | 柏校 |
---|---|
出身高校 | 駒込高校 |
部活 | 卓球部 |
夢・目標 | 非可食部に含まれる化合物を利用した食品添加物で食品の安全を守る |
進学情報
受験方式 | 学校推薦型選抜 |
---|---|
大学 | 茨城大学 |
学部 | 農学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】充実した自習室も入学の決め手
早稲田塾に入学したのは高1の夏。きっかけは、大学受験について調べてくれた母から、総合型選抜を勧められたことでした。総合型選抜では自分の個性が評価され、明確な目標を持って大学に入学できると知り、挑戦することに。早稲田塾を選んだ決め手は、大きく二つあります。一つは自習室が充実していること。私は総合型選抜と一般選抜の両方受験することを考えていたので、勉強に集中できる場所があることは重要なポイントでした。もう一つは、担任助手との距離が近く、親身にアドバイスしてもらえること。実際に早稲田塾に入学してからも、担任助手の方々はいつも親身に寄り添って下さり、精神的な支えになりました。早稲田塾にはオンライン授業もありますが、私は高2までは週に3日、高3になってからはほとんど毎日通っていました。それぐらい、早稲田塾は行くたびにモチベーションが上がる場所だったと思います。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「論文作法」で小論文のすべてを学ぶ
早稲田塾の講座の中で特に役に立ったのは「論文作法」です。この講座は週に一度、テーマに沿った自分の考えを1000字ほどの論文にまとめるというもの。自分の書いた論文を生徒同士で見せ合いディスカッションしながら改善点を見つけることで、自分では気づけなかった視点を見つけていきます。これをを繰り返すことで文章力が向上したことを実感していますし、小論文の書き方は早稲田塾ですべて教わったといっても過言ではありません。
また、茨城大学の学校推薦型選抜では英検2級が必須条件だったのですが、英語力アップのために受講したのが「IELTS」の対策講座です。この講座では英語の読み方や文章の構成などを中心に学び、IELTS対策だけでなく英検にも活かすことができました。その他、東進講座では「化学」を受講。受講後には偏差値が7も上がり、さらに探究活動をする上で必要な基礎的な知識も養われたと思います。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】「最先端科学プログラム」がきっかけで探究テーマが見つかる
未来発見プログラムでは「最先端科学プログラム」に参加しました。このプログラムでは自分の探究テーマを決め、それについて仮説を立て、解決に向けて必要な論文を読み、最後にグループ内で発表します。このプログラムを通して身についたのは、論文を読む力や、自分の調べたことを簡潔にPowerPointにまとめて発表する力など。さらにこのプログラムでの探究を通じて食品に関する論文を読んだり、実験をして興味を持ち、「食品添加物」の研究という将来の目標や探究テーマを見つけるきっかけになりました。
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】生徒同士の対話から刺激を受けた
早稲田塾に入ったことで最も成長したのは、対話力と文章力です。私はもともと人前で話すことも文章を書くことも苦手だったのですが、論文作法や総合型選抜の講座を通して苦手を克服することができました。また、私が通っていた柏校は生徒同士の仲が良く、お互いに探究活動について話し合うことで、新しい視点から物事を考えられる環境でした。私の探究分野は化学でしたが、他の生徒たちは文学や数学などそれぞれ異なるので、異分野からの視点はとても刺激的でした。授業の場ではもちろん、授業以外の場所でも生徒同士のコミュニケーションは活発で、さまざまなことを話すことで自分の本当にやりたいことについて考えたり、対話力を身につけたりすることができました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】食品添加物研究に最適なゼミを発見
私の探究テーマは「レモンの皮に含まれるエリオシトリンの抗酸化作用を利用して新しい添加物を作ること」。茨城大学農学部では、生理学を中心に学び、英語での授業や、食品の安全に特化した授業を受けたいと考えています。そうした学びから国際的な視野や確かな技術・知識を培い、複数の要素が絡み合う食品の課題について解決できると考えたのが、茨城大学を志望した理由です。茨城大学農学部には、食品の安全について化学的・生物的な視点からアプローチをする上で最適なゼミがあるので、そこで未利用資源を使用した機能性材料の開発をしたいと考えています。
――【将来の〈夢〉】食品添加物を研究し、食品の安全を守りたい
私の夢は、非可食部に含まれる化合物を利用した食品添加物で食品の安全を守ること。これに向けた探究テーマとして「レモンの皮に含まれるエリオシトリンの抗酸化作用を利用して新しい添加物を作ること」を選びました。私はオーストラリアに留学したことがあるのですが、食生活の違いから体調を崩しがちで、その原因の一つが日本との食品添加物の違いであることを知りました。帰国後に探究活動について調査していくうちに、その際の経験が活かされてこのテーマと目標にたどり着いたのです。私がエリオシトリンに注目した理由は、天然化合物を利用しているので体に害が少なく、強い抗酸化採用があるので未来の添加物として活用できるのではないかと考えたこと。現在はまだ抽出に多くの費用と時間がかかることから実用化されていませんが、もし実用化できれば、人体に害を及ぼす食品添加物の使用を減らし、多くの人々の健康を守れると思います。