多くの仲間から刺激をもらえた早稲田塾
多角的な視点を持つ重要性を学んだ

第45期生

山口衣知夏(やまぐちいちか)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 田園調布学園高等部
部活 ミュージカル研究部
夢・目標 日本でより多くの人に芸術の魅力を提供する

進学情報

受験方式 学校推薦型選抜
大学 国際教養大学
学部 国際教養学部

――[入学の〈きっかけ〉] 総合型選抜で大学選びの幅を広げたい

早稲田塾に入学したのは高1の2月で、母から勧められました。その頃は、ちょうど大学受験に向けて塾探しをしていた時でした。大学選びの幅が広がり、また自分自身も何かを表現するのが好きだったため、総合型選抜は当初から視野に入れていました。早稲田塾で体験授業に参加し、ここなら自分の良さが活かせると感じて入学を決めました。高1という早い時期から入学したのは、正解だったと思います。特に良かったのは、正解のない問いに取り組む講座を地道に続けたこと。5分間でお題に対する回答を考え、みんなの前で発表するという内容で、思考の瞬発力がかなり鍛えられました。これは本番の面接対策に活せる講座だと思います

――[私の〈受験ストーリー〉] 物事を多角的な視点で見ることの大切さを学んだ

私は、現代においてクラシックバレエやミュージカルといった舞台芸術の良さをどう伝えるべきか、というテーマで探究を続けてきました。私自身、4歳の頃からクラシックバレエを習い、自分が一番好きな分野を探究したいと考えたからです。バレエの身体全体で表現される美しさや、音響や照明等の要素が組み合わさった舞台芸術の素晴らしさは、いつの時代も変わりません。しかし、今は多様性や個が重んじられています。その社会背景のなかで、たとえば、これまで良いとされてきたバレエの“全員が揃った動き”は美しいのか?また、作品の中で異国を表現するのに“肌を黒く塗る”のは差別と見なされないか?このような部分に着目しました。探究活動では、様々な事例を調べ、分析し、多くの作品を鑑賞して知見を深めてきました。また、早稲田塾の講座で行われるメンタリングが、大いに役立ちました。芸術というジャンルは、多角的な視点から捉えられるものだと思っています。ですから、政治や理系など、専門が違う塾生からの意見も漏れなく参考になります。一つの学問分野だけではなく、違う角度からも見ることで自身の考えも広がるのだと、早稲田塾の講座を通して学びました。

――[大学を選んだ〈理由〉] 国際色豊かで、独自のリベラルアーツ教育を実践

私が通っていた中学・高校で毎年、国際教養大学(AIU)の説明会が催されていました。それに参加していたので、AIUはずっと身近な存在。AIUをもっと知りたくなり、秋田を訪れオープンキャンパスにも参加しました。そして、直接肌で感じた大学の雰囲気も加味して受験を決めました。日本にありながら国際色豊かで、“国際教養教育”という独自のリベラルアーツ教育を展開していること。芸術を幅広く捉えるには、一つの学部に縛られては見え方がどんどん狭まってしまいます。また、国や地域をも超えた国際的な視点で芸術について勉強したい私にとって、まさに魅力的な環境だと思っています。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 英語の表現力を学ぶ、AIUらしさ全開の講座

未来発見プログラムは「AIUグローバルコミュニケーションプログラム」を受講しました。AIUの教授を講師に迎え、コミュニケーションスキルにフォーカスを当てて基本的な英語を学びます。プログラムはすべて英語で行われました。人に伝えるためには、いわゆる学面的な英語力だけでなく、ジェスチャーや表情も大事になります。そして、それは英語だけでなく他の言語も同様であることを教えていただきました。個人的にはAIUらしさが詰め込まれたプログラムだったと感じており、受講して本当に良かった!また、AIUをさらに深く知ることができたという意味では、受験のアドバンテージにもなったと考えています。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 「提出書類作成(英語)」を活用して英語力を伸ばす

「総合型・学校推薦型選抜特別指導〈提出書類作成・英語〉」の講座がすごく役に立ちました。実際には、英語で志望理由書を書いて出願する志望校はありませんでした。しかし、AIUに行けばすべて英語の授業であり、英語中心の生活が待っています。この講座は、留学経験がない私にとって、英語力を伸ばす貴重な経験となりました。また、書類をまとめるうえで、日本語で考えて行き詰まったときにも、英語に置き換えると新たな表現方法が見えてくる。そうすることで視野が広がり、自分の提出書類をブラッシュアップしていくことができたと思います。

――[私の〈ハイスクールライフ〉] 受験に活かすことができた模擬国連や部活動

課外活動で受験に活かせたものもたくさんあります。まずは高1生から6回参加した模擬国連。最初は、参加者の圧倒的なディベートの実力に怯み、一言も話せず会議が終了してしまいました。それが悔しくて、自分も成長したい一心で英語力はもちろん情報収集にも時間を割きました。その後の実践も踏まえ、国際政治の仕組みや社会問題を知ることができた貴重な経験だったと感じています。学校の部活動ではミュージカル研究部に所属。年2回の公演に向けて、ダンスも歌も一生懸命練習に励みました。音楽の編集や舞台構成など、すべてを自分たちでこなしていたため、自己解決力は高まったはず。トラブルが起きても慌てず対応できる力は受験にも活かせたと思います。

――[受験を通して得た〈一生モノ〉] 発信力が鍛えられ、異なる価値観に気づけた

早稲田塾に入学して良かったのは、学校生活を送っているだけでは出会えない、たくさんの人に巡り会えたことです。対面の講座で出会った塾生はもちろん、オンライン講座も充実していて、違う校舎の塾生からも多彩な意見と経験をシェアしてもらいました。自分の言葉で何かを伝える場数を踏み、発信力を鍛えられたのが一番成長した点だと思います。 また、日本では当たり前と思っていた事柄も、たとえばヨーロッパではタブーだったりします。地域や時代によって価値観がまったく異なり、“正しさ”とは一概に言えないのだということにも気づくことができました。 早稲田塾での学びを礎にして、大学では芸術の魅力を学び、クラシックバレエや舞台芸術が持つ価値をもっと深めていきたい。そして、その良さを自分のやり方で発信していけるようになりたいです。

私の「田園調布学園高等部 自慢」

週に1回程度、自分の興味関心に合わせて選択できる講座があります。私はイタリア語やフランス語を勉強してきました。自分の考えを深められ、良い経験になった講座でした。

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