憧れのお茶大で学び、胸を張って “女性”研究者になりたい
能勢 千晶(のせ ちあき)
通塾情報
出身校 | 町田校 |
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出身高校 | 中央大学附属横浜高校 |
部活 | 写真部 |
タイプ | AO・推薦入試対策が目的 |
夢・目標 | 研究者 |
進学情報
受験方式 | AO・推薦入試 |
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大学 | お茶の水女子大学 |
学部 | 理学部 |
――[早稲田塾入学の<きっかけ>]早稲田塾担任助手を務める兄の影響で
現在大学4年生の兄は、高1から早稲田塾に通って東工大に現役合格。入学後は今も担任助手を務めているので、私も以前から早稲田塾の存在は知っていました。
中央大附属の高校に通いながらも、進学先はお茶大がいいと決めていて、ずっと一般入試で受けようと考えていました。でも、よく調べてみるとフンボルト入試(新型AO入試)があることを知ったんです。それなら早稲田塾でAO入試対策をしてもらったほうが良いと考え、入学しました。高3の6月のことです。
――[受験を通して得た<一生モノ>]高校で見つけた一生の研究対象
お茶大のフンボルト入試は、事前に志望理由書・活動報告書が必要になります。自分の研究テーマを何にするかはすでに決めていました。それは、宇宙のブラックホールについてまとめること。 高2のとき、担任でもあり数学教師でもある先生が、授業中にとてもわかりやすくブラックホールの仕組みを教えてくれました。それがとても興味深くて、授業が終わると私はすぐに図書室へ走り、ブラックホールについての本を3冊も読み漁ったほど。将来、研究者になりたいという漠然とした夢も、このとき生まれたのかもしれません。それからコツコツと研究し続けてきたので、早稲田塾で「AO・推薦入試特別指導」がはじまったときは、もうこれしかないと。その先生は、ただ解答を教えるだけでなく、解答を導くための“思考”を丁寧に教えて下さる人だったので、数学に対して深い理解が得られて楽しかったです。
――[タメになった<授業・カリキュラム>]自分に自信が持てたAO講座
もともと文章を書くのはそれほど苦手ではありませんでしたが、自分の書いた文章を他人に見せること、とりわけ「研究者になりたい」という夢を語るなんて、最初はとても自信がありませんでした。でも「AO・推薦入試特別指導」で、塾生と志望理由書を見せ合ってフィードバックし合う「メンタリング」を通して、自分の書類のダメな部分が客観的にわかるようになるとともに、徐々に自信もついてきました。ともするとダラダラ説明が長くなってしまう文章も、講師に何度も指摘していただくうちに要点が簡潔にまとめられるように。おかげで納得のいく書類ができあがったと思います。
また、フンボルト入試ではこれら書類提出のほかに、大学の授業を2コマ受けてその感想を書くレポート提出が課されます。単純に感想を書いただけでは他の人たちの回答に埋もれてしまうので、書類に書ききれなかった研究内容を授業内容に紐づけて書いたんです。ここでも、要点をわかりやすく簡潔に書くという、授業で鍛えられた力が発揮できました。
――[大学・学部を選んだ<理由>]物理とジェンダー、2つを学べる大学
お茶大の物理学科は、1学年20人しか生徒がいません。教授との距離が近く、手厚く指導してもらえるのは魅力的だと思います。ただ私がお茶大に行きたかったのは、他にもう一つの理由があるんです。それは、ジェンダーに関する授業や研究が豊富なこと。お茶の水女子大学ジェンダー研究センターでは、セミナーやシンポジウム、研究を長年にわたって主・共催しています。私はもともと理系科目が得意で、理系に進学することを両親は応援してくれました。しかし私の周囲には、親に反対されて文系転向を余儀なくされた女子が何人かいます。最近では「リケジョ(理系女子)」なる言葉も頻繁に耳にしますが、そもそも女性研究者が特別扱いされるのは、おかしい。そうした文化をゆくゆくは払拭できればという想いがあり、お茶大で勉強したいと思うようになりました。お茶大を卒業し、研究者として立派に地位を築かれている方もいらっしゃるので、交流を深めていきたいですね。
――[将来の<夢>]ブラックホールの研究者になりたい
宇宙を研究するには観測面と理論面、大きく2種類があります。私は理論系に進むのが夢です。理論研究しパソコンでシミュレーションしていくイメージですが、そのうち量子コンピュータなど次世代の通信と計算を担う技術が発達すれば、もっと発達するだろうと言われているので楽しみです。ブラックホールについてもっと深く、専門的に研究していきたいです。
お茶大の合格発表は母が確認してくれて、兄に連絡したのでそこから早稲田塾のスタッフに知れ渡って(笑)。だから、私が言うより先に周りが知っていたという感じですが、皆さんほんとうに喜んでくださいました。いろいろな意味で自分に自信を持てるようにしてくれた早稲田塾に、感謝しています。
私の「中央大学附属横浜高校自慢」
友達にも先生にも恵まれ、入学できたことが人生で一番幸せと思うくらい学校が大好き。文化祭も盛り上がり、高校生しかできないハメをはずした企画もやりました(笑)。
私の「お茶の水女子大学 理学部 現役合格アイテム」
フンボルト入試のまとめノート、おみくじ
ノートは3冊あります。自分の活動履歴やブラックホールについて調べたことをまとめたモノ。志望理由書について講師から指摘されたことなどをまとめたモノ。もう1冊はそれらをまとめ、受験直前に見直せるようにしました。自分でひいたおみくじは大吉!進学面は「自信をもってかかればうまく運ぶ」で、縁起が良かったです。