女性アスリートの無月経問題に取り組み、スポーツの未来を明るいものにしたい!

第43期生

三谷 わらび(みたに わらび)さん

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 三田国際学園高校
夢・目標 女性アスリートを支援する研究者

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 順天堂大学
学部 スポーツ健康科学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]私の志望を否定せず、受け入れてくれた

私が早稲田塾に入ったのは、高2の夏です。私は、父の仕事の都合で小1から中2までアメリカで過ごした帰国子女だったので、英語が話せます。そうすると、今まで面談をした他の塾では決まって、私は違う希望だと言っても、国際系学部の進路を勧めてくるのです。でも、早稲田塾は違いました。初めて私の「スポーツに生涯関わっていきたい」という思いに反対することなく、受け入れてくれたのです。他の生徒からしたら、それはごく当たり前のことかもしれません。でも、私にとってはとても嬉しいことで、「いい塾に出会えた!」という思いでいっぱいでした。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]積極的に意見・行動できるようになった「SDGs探究学習プログラム」

受講したのは、必修である「総合型・学校推薦型選抜特別指導」の「SDGs探究学習プログラム」のほかに、「大学への小論文」と「メディカル小論文」など。直前期は志望校別の対策講座にも参加しました。 「SDGs探究学習プログラム」では、テーマに対し短い時間で自分の意見をまとめ、発表します。私は人前で話すのが苦手だったので、グループで話し合うときも、他の生徒に任せて自分は受け身の態度。でもあるとき大学生の担任助手が、「○○さんがリーダーシップをとって場をまとめていました。こういう生徒が合格します」とコメントをしたのです。その言葉にすごくショックを受け、焦りました…。そこからは、自分の意見をはっきりと言うようになり、他の授業でも挙手をしたり、面接練習では一番を志願したりと、積極的に行動することを意識しました。

直前期になると、志望校別の授業があります。実は私は「同じ志望校の生徒はライバルだから、授業の空気が重たそう…」と、受講を躊躇していたのです。でも、実際は違いました。もちろんみんなライバルですが、同時に良き仲間。あの子が頑張っているなら、自分も頑張ろう!お互いに切磋琢磨し合い、全員で合格しよう!と団結できました。講師と1対1の面接講習で辛くて泣きそうになったときは、同じ悩みを持つ友人と話して悩みを解消。ここでできた友人の存在は、大きな支えになりました。

――[私を支えてくれた〈スタッフ〉]厳しさの中に愛情がある!

私はすぐ緊張をするタイプで、面接練習では言葉が詰まって泣いてしまうこともありました。緊張してしまう自分はダメなんだ、とずっと思っていたのですが、あるとき講師が「緊張することは悪くない。ほどよく緊張するくらいがいいよ」と言ってくれたのです。その言葉は、私の中に大きく響きました。自分の弱点だと思っていたことを肯定的に捉えられるようになり、気持ちを切り替えることができた。本番でもその言葉がフッと頭に浮かんで、落ち着いて面接に臨めました。 面接練習の講師は、ときに厳しいことを言ってきます。そのときは腹立たしかったけれど、最後の授業のときに「あなたは、人間性では合格していると思う。だから本番では、自分を偽らずにいてほしい」と言ってくれた。早稲田塾の人たちはみんな、厳しい中に優しさがある。だから最後まで、くじけずに頑張れたのだと思います。

――[後輩に〈ひと言〉]手書きの論文に慣れておこう!

小論文や志望理由書などは、すべてパソコンで書いていました。でも実際の入試では、試験場で論文を手書きすることもあります。それだとタイピングよりも時間がかかる!想定外に手こずることに…。自分の受験に手書きの論文がある場合は、授業のときから手書きの感覚やスピードに慣れておく必要があるので、注意してください!

――[将来の〈夢〉] 女性アスリートを支援する研究者になる

アメリカで生活を始めた当初は、英語が理解できずに辛い思いをしました。でも、スポーツは違った。当時の私にとってスポーツは、言葉が通じなくても楽しめる唯一のもの。そこから、スポーツの楽しさをたくさん知りました。 早稲田塾に入った当初は、漠然と「スポーツに関わりたい」という思いだけでしたが、あるときTVのドキュメンタリー番組で陸上選手の新谷仁美さんが、女性アスリートの無月経について語っていたのを目にしました。そこから興味を持って調べていくと、無月経は体だけではなく心にも大きなダメージを与えることになる。これは予防が必要だ!と興味をもち、そこから研究テーマとなりました。 順天堂大学スポーツ健康科学部では、女性アスリートの研究に力を入れています。医学部もあるので、医学とスポーツ科学の両面から女性アスリート特有の問題を研究し、女性アスリートの未来が明るいものになるよう力を尽くしたいと思います。

私の「三田国際学園高校自慢」

私が通っていた「インターナショナルコース」は、授業がほぼすべて英語で行われるので、英語力の維持と向上に役立ちました。また先生方は、ボランティア活動やSDGs大会の参加に積極的でよく声をかけてくれるので、様々な活動に参加できた。それがAOの自己PRでも活かせたと思います。

私の「順天堂大学 スポーツ健康科学部 現役合格アイテム」

保健体育の教科書、大学のパンフレット、突破短冊

入試には教科書範囲の口頭試問もありました。丸暗記が必要だったのですが、それだと覚えられないので、自分なりの意見を書き込みながら頭に入れていました。勉強に行き詰まったときは大学のパンフレットを見て、「ここに入るために、今頑張っているんだ!」とモチベーションを回復。塾でもらった突破短冊は机に飾り、心の支えにしていました。

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