慶應文学部で幅広い学問を修め、
教養と思いやりのある大人を目指す
西 明(にしめい)さん
通塾情報
出身校 | 池袋校 |
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出身高校 | 女子聖学院高校 |
部活 | 美術部・バドミントン部 |
夢・目標 | 大学4年間の学びを通じ、教養に富んだ人生を送る |
進学情報
受験方式 | 自主応募制推薦入試 |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 文学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】自分に合った大学が選べる総合型選抜に挑戦
私が総合型選抜を受けようと思ったきっかけは、高校の先輩が総合型選抜で大学に合格したこと。総合型選抜は大学や学部ごとにさまざまな試験方式があり、その大学に入学してからの学びの導入として、学生との適性を見るといわれます。自分に合った大学を、自分に合った受験で選べるところが面白いと感じ、総合型選抜に挑戦しようと思いました。早稲田塾に入学した決め手は、現役大学生でもある担任助手の方との面談です。とてもエネルギッシュかつ楽しそうに大学の魅力や早稲田塾のことを話している姿を見て、自分もこんな風になりたいと思いました。実際に総合型選抜の準備を始めてみると、一般選抜の勉強をしていたころとは違って「受験勉強も楽しい」と思えるようになりました。思い切って早稲田塾に入って良かったと思います。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「対策講座」で言葉の大切さを知る
特に印象に残っているのは「総合型・学校推薦型選抜特別指導」。中でも、正解のない問いに対して短時間で回答を作成し、みんなの前で発表したりディスカッションしたりするプログラムが良かったです。学校も学年も違う子たちと、さまざまなテーマについてディスカッションするという機会は初めてのことで、「こういう考え方もあるんだな」「こんな回答ができる人もいるんだ」と毎回新鮮な驚きがありました。私もはじめは緊張して無難な回答しかできなかったけれど、次第に自分の探究テーマや趣味と絡めて発表するなど個性を発揮できるように。慶應文学部の試験には自分の意見を書く設問があったのですが、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」で鍛えた瞬発力や発想力が活かされました。
また、慶應義塾大学文学部に特化した講座では、講師に教わった「文学部はすごく言葉を大切にする学部であり、言葉を大切にすることは他者を大切にすることだよ」という言葉が強く印象に残っています。それ以来、相手が読みやすい、伝わりやすい文章を書くことを心がけるようになり、書類作成や試験にも活かすことができました。もう一つ印象に残っているのが「出題された本文を楽しみながら読むことが大切」という教え。試験本番のときにも「これが最初で最後の試験だから、楽しんで受けよう!」というポジティブな気持ちで臨めました。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】「KURUMAZA」で学んだ女性の生き方
3年生のときに受けた「KURUMAZA」は、講師の方と一緒に女性の生き方、自立と社会進出について考えるという未来発見プログラム。30~40人の女子生徒がテーマに沿った意見を提出し、それについて一人ひとりが意見を発言するというものでした。自分の学校以外の女子高校生の意見を聞く機会は滅多にないのでとても新鮮だったし、「みんなも女性の生き方についてこう感じていたんだ」とか「そうか、こういう視点もあるんだ」といった、新しい発見が毎回ありました。参加者が全員女性ということもあって、親や先生や友だちには話しづらいことも遠慮なく話せる、貴重な場を体験できたと思います。
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】他者を大切にする視点が身についた
私はもともと人前に立つのがすごく苦手で、中学のころは人前で話そうとするだけで顔が真っ赤になってしまうような子でした。でも、高校生になってからは、苦手なことを避けてチャンスを逃すのはもったいないと思い、新しい挑戦をしようと心がけました。高1のときに委員会の委員長に立候補したことや、高2から新たな部活に入ったこと。そして一般選抜の塾から早稲田塾に変更したことも挑戦の一つです。早稲田塾で一番成長したと思うのは、「他者を大切にする」という視点が身についたこと。それまでは自分が成長することばかり目を向けていたのが、だんだん他の人たちに目を向けられるようになりました。総合型選抜の準備で自分を見つめ直したり、他の生徒やスタッフと関わったりする中で変わっていけたんじゃないかな、と思います。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】幅広い学問に触れられる環境が決め手
私はもともと別の大学を志望していたのですが、早稲田塾のスタッフと面談をしたところさまざまな大学・学部を紹介していただき、進路の可能性が広がりました。そのうちの一つが、慶應義塾大学の文学部。大学のことを調べたり、過去問を解いたりしているうちに、「自分に合っているのではないか」と思うようになりました。慶應の中でも特に文学部に惹かれた理由は、専攻を2年次から決められること。私は将来やりたいことや学びたいことがまだ明確に決まっていないので、1年次に幅広い学問に触れられる制度は魅力的でした。大学では、人生の目標でもある「教養」をしっかり身につけるだけでなく、友だちや教職員などとの出会いも大切にしたい。慶應はOB同士のつながりも強いので、将来につながる人脈が築ければいいな、と思っています。
――【将来の〈夢〉】教養に富み、思いやりのある大人になりたい
私の将来の夢は、大学4年間の学びを通じて、教養に富んだ人生を送ることです。もともと私は本を読むことや文章を書くことがそれほど好きではありませんでしたが、受験勉強で過去問を解いたり、本や新聞を読んだりするようになって、新しい知識を身につけていくことの楽しさを実感できるようになりました。大学には幅広い学問をいくらでも吸収できる環境があると思うので、とにかく毎日新しいことを学び、人生の糧にしていきたい。そしてどんな仕事に就くかに関わらず、思いやりのある大人になりたいと思っています。今、交流のある社会人の方の中にも、話し言葉やメールの文章がとても温かい方がいます。その方といると、自分のことを大切に思ってくれているということがすごく伝わってくるし、それが精神的な支えにもなりました。私は今まで、多くの優しい大人の方々に支えてもらってきたので、今度は自分がそのように、誰かを支えられる大人になりたいです。