高校の先輩に倣って早稲田塾へ。
慶應文学部で社会学を追究したい

第43期生

森田 碧(もりた あおい)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 スイス公文学園高等部
部活 バレーボール部 他
夢・目標 社会学を活かせる職業

進学情報

受験方式 自主応募制推薦
大学 慶應義塾大学
学部 文学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]スイス公文の先輩方にならって早稲田塾で現役合格したい!

私の通っていたスイス公文学園は、スイスアルプス地方のレザンという町にあります。目の前の山が雲海に包まれ、羊や牛が草をはむ、スイスの美しい景色が臨めるすばらしいところです。サマースクールで訪れたときにこの環境に魅了されて、3年間の留学を決めました。そのまま海外の大学に進学することも考えましたが、将来の夢が定まっておらず、新型コロナウイルスの感染拡大も不安。いろいろな状況を鑑みて、日本の大学へ進み海外へは交換留学などで行くことを選択しました。 早稲田塾はよくスイス公文でカリキュラム説明会を実施しており、早稲田塾に通って総合型選抜で現役合格した先輩方もたくさんいます。ですから、私もその流れにあやかろうと(笑)。高3の6月に帰国し、その足で早稲田塾に入学。3カ月間で勝負を決める!という意気込みでがんばりました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]特色あるユニークな講義で社会学を身に着けたい

高校で楽しかったのは英文学の授業です。『ELEMENTS of LITERATURE』という分厚い教科書を使いますが、日本でいうと現代文と道徳を足したような内容。学びを深めていくうちに、社会学に興味を持つようになりました。 たとえばスイスでスーパーに行くと、基本的に店員はレジ打ちなども座って仕事をしています。けれど日本では、おもてなしの精神が浸透しているので座って接客することなどあり得ません。このように、社会で当たり前に行われている本質を探り見比べるということが面白いと感じるようになったんです。最初は、これが学問に通じるとは思いませんでした。帰国して自分が学びたいことを中心に大学を調べていったところ、幅広い分野でユニークな講義が受けられる慶應義塾大学文学部社会学が良さそうだな、と。兄も慶應出身だったので安心感もあり、第一志望校に決めました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]小論文講座を多数受講して弱点を克服

慶應義塾大学文学部の自主応募制推薦の入試は、基本的に小論文で合否が決まるのが特徴です。私は、自分が小論文は得意なほうだと密かに自信を持っていました。ところが、フタを開けてみればボロボロ……。3年間の留学生活で日本の本を読んでいなかったこともあり、小論文に適した表現や言葉のチョイスがまったくできないことに気づいて大パニックに!そこから気合を入れ直し、帰国生向けの小論文対策講座はもちろん、「国公立・早稲田小論文」「慶應義塾小論文」さらに、慶應義塾大学文学部に特化した小論文対策講座など、時間が許す限りあらゆる小論文講座を受講しました。 講師に繰り返し言われたのは、設問をよく読みなさいということ。焦って流し見をしてしまい、結果的に回答が質問に沿っていない。こうしたケアレスミスを防ぐため、講座では設問の単語をひとつずつ丁寧に分析し、正しく設問を読み解く練習を行いました。特に試験直前の「慶應義塾小論文」では大学生の担任助手に何度も添削していただき、弱点の特定と、苦手意識を払拭することができたと思います。

――[早稲田塾で〈学んだこと〉]「メンタリング」がつらい受験を乗り越えるモチベーションに

3カ月間という短い期間でしたが、濃い時間を過ごした早稲田塾での生活。スイス公文にもいろいろなタイプの生徒がいたけれど、早稲田塾はそれを上回る経験豊かな人たちで溢れていて、自分が過ごしてきた世界は狭かったと気付きました。特に書類作成時の「メンタリング(意見を交わしあう)」では、自分が想像できない事柄を塾生から指摘してもらい、視野が広がりました。また「メンタリング」は、本人の良さを他人が引き出してあげる、素敵な手法だなと素直に感じました。つらい受験を乗り越えるモチベーションにつながると思います。

――[将来の〈夢〉] 社会学を追求し、食品に携わる職業へ

社会学で学びたいことが2つあります。1つ目は「集団心理」。高2の夏休みにアウシュヴィッツ収容所を訪れ、ナチスに関する文学作品に触れたりして集団心理の危うさを感じました。自分が社会に出たとき、いい意味で集団心理を活用できるよう学問として学びたいと考えています。2つ目は「消費者行動からわかる社会の変化」です。留学中、体調が悪かったとき日本茶を飲むと落ち着きました。お茶は日本の大事な文化ですが、最近はペットボトルが主流になり、「お茶を飲みながらの井戸端会議的なモノ」も時代とともに減少。このように、特定の商品から時代や社会の変化を学んでみたいんです。できれば、将来は食品に携わる仕事に就きたい。夢に向かって大学ではしっかり勉強したいと思います。

私の「スイス公文学園高等部自慢」

他者を思いやる精神と、自分の好きなことにチャレンジできる風土が根付いています。私は生徒会役員に立候補したり、ミュージカルに挑戦したりしました。

私の「慶應義塾大学 文学部 現役合格アイテム」

小論文のファイル

慶應義塾大学文学部の過去問ばかりを集めてファイリングしてあります。解いたら自分で作成した表に〇をつけていくシステムです。もう絶対大丈夫!と自信がついたものには強く〇をつけたりして(笑)。入試直前までこれを見返していました。

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