自転車競技×探究でつかんだ合格
総合型選抜で将来の目標もクリアに!
山﨑 直人(やまざきなおと)くん
通塾情報
出身校 | 町田校 |
---|---|
出身高校 | 都立八王子桑志高校 |
部活 | 自転車競技部 |
夢・目標 | ナショナルチームのコーチとして世界の頂点を目指す |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
---|---|
大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】大学進学に不安を感じていたときに見た一枚のチラシ
早稲田塾に入学したのは、高1の1月です。それまで他の学習塾に通っていましたが、学力に不安を感じ、このままでは大学進学が難しいのではないかと悩んでいました。そんなとき、偶然見た早稲田塾のチラシをきっかけに、部活で取り組んでいた自転車競技を活かして進学できる可能性があると考え、入学を決めました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】自転車競技の経験から生まれた「骨盤角度」への探究をより専門的に続けたい
早稲田塾の面談で、自転車競技の経験が活かせる大学を提案してもらう中で、慶應義塾大学の環境情報学部がいいかもしれない、と考えました。この学部には自転車競技を専門で研究している方はいませんが、空気抵抗や体の動作に関する研究をしている教授が在籍されています。私は高校の部活で自転車競技を続ける中で、世界のトップ選手の圧倒的なスピードに衝撃を受けました。競技中の骨盤角度がパフォーマンスに大きな影響を与えることに着目し、探究テーマを「自転車競技における日本人選手にとって最適な骨盤角度」として進めてきたのですが、そのテーマをより専門的に深められる環境が整っていると思い、志望しました。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】心がけたのは「自分なりのオリジナルな回答」
「本番直前授業」では、自分よりもレベルの高い塾生に囲まれながらも、自転車競技で培った負けず嫌いな性格を活かし、彼らに食らいつく気持ちで取り組みました。特に慶應義塾大学の面接対策では難しい質問や、ときには厳しい質問を投げかけられることもありましたが、自分の引き出しを増やし、説得力のある回答を準備する力が鍛えられました。 「総合型・学校推薦型選抜特別指導」では、少し変わった問題が出され、それについて意見を発表し合うという課題があったのですが、自分なりのルールとして「ありきたりな回答はしない」と決めて参加していました。人とかぶらないオリジナルな発想を意識することで、独自の考えを持つ力が身についたと思います。 また「実戦小論文」では、講師の方が最新ニュースを紹介してくれる時間があり、新しい知識を得ることで、自分の動作解析の探究にも活かすことができました
――【私の〈受験ストーリー〉】競技経験を活かした探究と熱意が支えた受験対策
高2ぐらいまでは、スポーツ推薦を考えていましたが、怪我の影響や全国大会での成績が思うように伸びなかったこともあり、総合型選抜に切り替えました。競技で培った経験を活かしながら受験に挑める点で、この選抜方式が自分に合っていたと思います。 早稲田塾で総合型選抜に向けた対策をする一方で、探究テーマに関してはレース映像を分析しました。競技中の骨盤角度に注目し、海外のトップ選手は後傾、日本人は前傾であることの違いが競技成績に影響していると考え、最大のパフォーマンスが発揮できる骨盤角度について探究を続けました。総合型選抜の受験を通じて、スポーツ科学の知識を身につけ、それを動作解析に活かせるようになったと思います。また部活動においても、以前は感覚的に競技の練習をしていましたが、心拍数やパワーを数値で管理し、理論的にトレーニングすることを考えるようになりました。 合格できたのは、自身の探究に対する熱量が一番の要因かなと思っています。自転車競技における骨盤角度の研究を大学でも続けたいという目標を持ち、そのためには「慶應義塾大学でなければならない」という強い意志を持って受験に臨みました。面接ではその想いを教授にしっかりと伝えることができたと思います。
――【将来の〈夢〉】ナショナルチームのコーチとして、世界の頂点を目指したい
将来の夢は、自転車競技で日本のナショナルチームのコーチとして、世界の頂点を目指すことです。ツールドフランスや世界選手権などで日本人選手がより上位に入賞できるよう、具体的で最適な指導ができるようになりたいと思っています。 東京都の教育委員会の派遣事業でパリに行った経験があるのですが、そのときにフランスの自転車競技における中学生の指導方法を視察しました。スキル面の指導レベルの高さを目の当たりにし、「日本の自転車競技を世界の頂点に近づける、世界の頂点にする」という目標を実現するための指導法を実際に体験することができました。その経験や、これまで行ってきた探究を活かして、将来の夢へつなげていきたいです。 そのためにも、大学ではスポーツ科学について深く学び、これまで独学だった自転車競技の解析などもより専門的に行い、日本人にとって最適な指導方法を新たに確立していきたいと思います。