日々の積み重ねが勝因!
一般選抜対策と両立して掴んだ現役合格
酒井 宏樹(さかいこうき)くん
通塾情報
出身校 | 大崎品川校 |
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出身高校 | 高輪高校 |
部活 | バスケットボール部 |
夢・目標 | インドを中心に途上国の共生社会の実現に貢献する |
進学情報
受験方式 | 学校推薦型選抜(公募制) |
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大学 | 上智大学 |
学部 | 総合グローバル学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]母に勧められ、総合型選抜に魅力を感じた
早稲田塾に入学したのは高1の4月で、母に勧められました。姉の友人が早稲田塾に通っていたこともあり、安心感があったのだと思います。当初、総合型選抜という入試方法は知りませんでした。しかし、自分の好きなことを探究しながら入試に挑めると聞き、魅力を感じたのが入学の決め手です。
――[私の〈受験ストーリー〉]インドの現状を体感し、ボランティアを通して探究テーマ発見
父がインドに単身赴任したので、高2の夏休みに2週間インドに行きました。そこで目にしたのは、格差社会と貧しい子どもたちの姿でした。 小1から4年間はやはり父の仕事の関係でマレーシアに住んでいたことがあり、途上国の貧困問題については関心を持っていました。インドでは現地のNPO法人に頼んで、小学校で3日間のボランティアに参加させてもらうことに。英語を話せない子どもたちとも、ボディランゲージで十分心を通わせることができ、私にとっては貴重な経験となりました。 インドは多宗教国家ですが、現首相により信仰の自由を侵害しているという声もあります。こうした声や貧しい子どもたちの姿は、それまで私が抱いていたインドのイメージとはまったく違う。そこから政治と宗教の関係を軸に、インド政治についての探究活動をはじめました。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 講座を通して養われた思考力や伝える力
高1で早稲田塾に入学し、そこから高3になるまで「論文作法」「総合型・学校推薦型選抜特別指導」講座を受講し、提出書類と小論文の対策を行ってきました。「総合型・学校推薦型選抜特別指導」では、5分間という短い時間で正解のない問いに答える授業があります。自分の意見を書き、その後グループでの回答を考えて発表するというルーティンでした。限られた時間で回答を導き出す訓練を2年半続け、だいぶ思考力が鍛えられたと思います。また、グループでのコミュニケーション能力も養うことができました。 高3になって「慶應義塾小論文」を受講。そこで勧められたのが新聞の社説を書き写す“写経”です。この作業を繰り返し、確実に文章力があがりました。また、写経した文章の構成は、自分の書類作成に活かすことができるのでおすすめです。 また、未来発見プログラム「国際ジャーナリスト育成塾」も受講しました。国際ジャーナリストで活躍している有識者の方が講師として、今の世界情勢やさまざまな地域の文化を教えてくださいました。私にとってメリットだったのは、世界情勢そのものより、ジャーナリストとしての情報発信の方法を学べたことです。塾生もプレゼンテーションする機会があったので、伝わりやすさにこだわってスライドを作成。“人に何かを伝える”意識が高まり、自分自身成長したと思っています。
――[私の〈ハイスクールライフ]一般選抜対策も並行したからこそ掴めた現役合格
上智大学に合格できた勝因は、世界史や英語など一般選抜の勉強も並行して行ってきたことが大きいと思います。上智の公募制は、評定平均や英語資格など、学力を重視している推薦入試です。私は高1の頃からコツコツと基礎学力向上に取り組んできました。定期試験や朝行われる小テストで良い成績を取るため、計画的な勉強は必須。実際、入試本番の小論文では世界で起きた事例を取り扱ったことで、自分の意見に厚みが出て、より説得力のある文章に仕上げることができました。英語はマレーシア滞在のときに語学力を伸ばしたおかげで、IELTS5.5のスコアを獲得。将来、国連などで活動しようと思えば、英語力も欠かせません。将来を見据えた場合、総合型選抜の対策も一般選抜の対策も相互扶助的な関係にあり、どちらも欠かせないと思いました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]国際色豊かな環境で探究活動を深めたい
上智大学は、国際色豊かな学生が集まっています。私はこれまでの海外滞在経験から、グローバルな環境に憧れがありました。多様な国から学生が集まる大学に身をおき、勉強に励みたい。また、インドについて探究しているからには、ぜひ学びたいのがインドの公用語であるヒンディー語でしたが、学べる大学は限られていました。上智大学ならヒンディー語が勉強でき、さらにインドの政治と宗教を研究されている教授も在籍されている。私にとって申し分のない学びの場だと思いました。 大学では政治学の観点から探究を続けるつもりです。インドを中心に途上国を積極的に訪れ、足を使った現地法で研究を深めていきたい。そして、将来は国連の専門機関で貧困地域に暮らす人々の人権を保護する活動をしたいと考えています。