
留学先での気づきを研究テーマに。
総合型選抜も一般対策もがんばった!
五味原 葵さん(ごみはら あおい)
通塾情報
出身校 | 新宿校 |
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出身高校 | 大妻中野高校 |
部活 | ダンス部 |
夢・目標 | 文学から社会・価値観の変化を研究 |
進学情報
受験方式 | 自主応募制推薦 |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 文学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]留学や部活動での経験を受験に活かしたい
早稲田塾に入ったのは高2の夏頃。高1の1年間ニュージーランドに留学していたこと、また中学から続けてきたダンス部での活動などを受験に活かしたいと思い、推薦入試に強い塾を自分で探して早稲田塾にたどり着きました。 留学を勧めてくれたのは高校の担任の先生です。中3のとき私はダンス部でキャプテンをしており、部員をうまくまとめられずに悩んでいました。先生の目から見ても、きっと私は精神的に疲れていたのだと思います。「違う環境に身を置き、リフレッシュしたらどうか」と背中を押していただいたのが、実は留学を決めた直接の理由です。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 研究テーマをどう進めるか悩んでいる人におすすめ!
学校推薦型選抜や総合型選抜での受験を狙うなら、研究テーマを持つのは必須です。早稲田塾の塾生も、みんな個性的な研究テーマを持っていました。けれど、当初の私はボンヤリと「英語教育について調べようかな」程度しか目標がなく、もっと言うと“研究テーマってなに?”という状態。その中で受講したのが未来発見プログラム「持続可能な社会の実現に向けて~SDGs2030」です。これは複数人の教授が日替わりでSDGsに基づいた社会の動きについてお話してくださる講座で、受講して大正解でした!講義は現代社会の難しい内容だけでなく、歴史についても幅広く教えてくださいました。問題から解決の流れが私にはとてもわかりやすく、おかげで研究テーマを決めるうえでの問題と着眼点の整理ができました。
――[受験を通して得た〈一生モノ〉]担任助手や兄の助言で進路発見につながった
最初は、研究テーマは留学の経験から「英語教育」にしていました。残念ながら日本人の英語力が低いとよく言われてしまうのは、恥ずかしがり屋な国民性によるのではないかと考え、国民性を深堀しようとしたところ、担任助手にテーマが主観的過ぎると指摘されて断念。迷走しかけたある日、兄から「これを読んでごらん」とヘミングウェイの本を渡されたのです。そこには、第一次世界大戦による社会変化や、それによる人々の価値観の変化が詳らかに描かれており、私自身が留学時に感じたことと似ているな、と感じました。 ダンス部でキャプテンをしていた私は、常にみんなの上に立つ目線で部をまとめていました。それが、留学ではクラスの一員となり、引っ張ってもらう側の気持ちを体験したことで視野が広がった。つまり、環境の変化で気持ちも変わる点にシンパシーを感じたのかもしれません。 そのことを担任助手に伝えると、「そんなに自分の性格が変わったと思うなら、それを突き詰めていきなさい」と後押しされ、一念発起。研究テーマをガラッと変えたのと同時に、文学から社会性や人々の価値観の変化を学びたいという目標が決まり、今の進路発見に至りました。
――[オリジナルの〈勉強法〉]東進講座のおかげで一般と総合型選抜の両立ができた
正直、私は総合型選抜受験で合格できる自信がなく、並行して一般受験対策もずっと行っていました。高3夏休み前までに、共通テストの10年分の過去問はすべて終わらせ、もちろん夏休みも朝から晩まで勉強漬け。 「東進講座」は高2からずっと続け、高3では日本史、現代文、古文、志望大学の英語の対策講座など幅広く受講しました。ただ、絶対に総合型選抜の書類も質の高いものに仕上げたかったから、手は抜きたくない。そこで、朝早起きして東進を1講座受講→学校へ→夕方はAO書類作成、というルーティーンで毎日過ごすことに。それまで日本史が苦手だった私は、日本史のせいで評定が下がるのが悩みの種でしたが、東進のおかげで驚くほど歴史の流れが頭に入るようになったんです。現代文もみるみる力がつき、学校の成績で常に上位をキープすることができました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 文学のイメージを超えた幅広い研究領域が魅力
ヘミングウェイの本に出会ってから英米文学を深く学びたいという気持ちが芽生えました。しかし、もともと調べていた英語教育のテーマも捨てがたく、大学ではいろいろな知識を吸収したい。慶應義塾大学文学部を選んだのは、想像していた“文学部”のイメージを超えて、哲学や史学、自然科学など研究領域がとても幅広いから。また、専攻選択が2年次からなので、1年次の間にさまざまなことにチャレンジできるのも魅力です。 ヘミングウェイの本では第一次大戦が時代のキーポイントだったけれど、現代は新型コロナウイルスによって社会は大きく変化しました。その影響で、自殺率やニートの割合が増えています。先人たちが時代の荒波を乗り越えてきたように、私もどうすれば世の中をより良く生きられるのかを模索していきたい。それが将来、社会貢献につながるかはわかりませんが、文学を通して知識を蓄えていきたいと思います。
私の「大妻中野高校自慢」
グローバル教育に力を入れています。英語はネイティブの先生の授業が多く、自然と英語力が身につくと思います。留学プログラムも豊富で、学校が留学を応援してくれます。
私の「慶應義塾大学 文学部 現役合格アイテム」
ヘミングウェイの本、本直で使ったノート

ヘミングウェイ著『日はまた昇る』です。私が研究テーマで悩んでいたのを見かねて、兄が貸してくれました。兄に感謝ですね。ノートは塾で解いた過去問をファイリングしたもの。講師から大事な部分にはマーカーを引きなさいと言われます。後でマーカーの部分だけ拾って読めば大事な部分が頭に入るので、とても復習しやすかったです。