みんなに支えられつかみ取った合格
筑波大学で言語学を究めたい
大屋 あかり(おおやあかり)さん
通塾情報
出身校 | 町田校 |
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出身高校 | 森村学園高等部 |
部活 | ー |
夢・目標 | 他者との対話を大切にできる人間になる |
進学情報
受験方式 | AC入試 |
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大学 | 筑波大学 |
学部 | 人文・文化学群 |
――[入学の〈きっかけ〉]フランス留学経験を受験に活かしたい
早稲田塾に入学したのは高2の12月です。私はフランスに留学経験があり、それを受験に活かしたらどうかと母から提案され、総合型選抜の指導に定評のある早稲田塾に入学しました。 正直なところ、当初は総合型選抜の対策を甘く考えていて、実際に経験してみると、時間の使い方がとても難しかったです。定期試験では評定平均を上げないといけないのに、並行して進めている志望理由書に時間をとられ過ぎてしまう。相当な覚悟が必要な受験方式だと思いました。
――[私の〈受験ストーリー〉]留学中に発見した探究テーマ
「サピア・ウォーフの仮説(言語相対論)」とは、簡単に言うと、私たちの世界観が言語の影響を受けているのではないか、ということです。私は「時間」という言語が人に与える印象について、仮説に基づきながら探究を進めてきました。 私が言語に興味を持ったのは、高1から高2にかけて10カ月間行っていたフランス留学がきっかけです。フランス語という未知な言語には、日本語にはない表現がたくさんあります。やがて、その新たな言語が自分の価値観や考え方に影響を及ぼしていると気づき、「言語の力ってすごいな」と実感したのです。 「時間」は世界共通にある言語なので、探究テーマに選びました。たとえば、日本人は「木漏れ日」という言語で時間帯を指したりしますが、フランス人には通じません。このように、普遍的な言語が人にどう影響を与えるかについて探究を進めてきましたが、提出書類としては結論を出すまでに至りませんでした。筑波大学では、他の言語を用いて探究をもっと深めていきたいと思います。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]受験に直結して役立った「総合型・学校推薦型選抜特別指導」
「総合型・学校推薦型選抜特別指導」は受験に役立つ内容ばかりです。私は志望理由書の作成に大変苦労しました。しかし、塾生同士でお互いの書類を指摘し合うメンタリングを何回も続けるうちに、自分の書類も客観的に見ることができるように。自らも積極的に発言できるようになりました。 また、「答えのない問題」の授業では、5分間という短い時間で自分なりの回答を考え、みんなの前で発表します。思考の瞬発力を養えたのはもちろん、人前で動じず意見を言えるようになったのは、本番の面接でも活かされたと思います。 早稲田塾では総じてグループワークが多いのですが、“場を作る”ことの大切さを学びました。自分の意見を出しつつ参加者の意見もまとめ、ひとつの回答を作り上げる。全員が納得する回答を導き出す「まとめる能力」は、学校の授業では学べない部分でした。
――[私を支えてくれた〈スタッフ〉]不安定な私を周囲の人たちが励ましてくれた
私は、言語について探究活動は進めていたものの、それをどう志望理由書に落とし込むか苦労していました。「自分は何に興味があるのか」を常に自問自答する日々。受験の勝負時期である高3の夏休み以降は、塾に来るのも辛くなってしまったほどです。 そんな不安定な私を支えてくれた周囲の仲間には、感謝しかありません。毎日ヘルプコール(電話)をかけて、話を聞いてくださった校舎長やスタッフ。担任助手は、授業が終わった後とことん私に向き合ってくださいました。そして、自信を失った私に「あきらめなくて大丈夫!」と声をかけてくれた塾生たち。これらの後押しがなければ、私は探究活動を続けることができなかったと思います。志望校に合格できたのは早稲田塾のみなさんのおかげと言っても過言ではありません。 みんながライバル!という雰囲気の他塾と違い、早稲田塾は仲間と悩みを共有できる、とてもアットホームな塾です。自分が「この場にいていいんだ」と肯定できる、私にとっては大切な場所でした。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]言語学を中心に幅広く学べるすばらしい環境
言語に興味があるので、さまざまな言語について深く学べるというのが一番の理由です。また、自由度が高く、他学部の講義も選択することができるシステムで、これは総合大学の強みともいえると思います。何より、筑波大学は広大な敷地内にキャンパスがあり、緑が多くとても自然豊か。東京都在住の私にとって、このようなすばらしい環境で勉強できるのが今から楽しみです。 大学では言語学を究め、将来は選択肢のひとつとして、ユネスコのような国際機関で消滅危機にある言語の保護活動に携わりたいです。言語はその土地に人々が生きた証だと思うので、その歴史が消えてしまわないよう保存や継承の取り組みに全力で向き合いたいと考えています。