クラウドファンディングで人と夢を
つなぎ、よりよい社会をつくりたい

READYFOR株式会社 代表取締役 米良はるか

クラウドファンディングで人と夢を
つなぎ、よりよい社会をつくりたい

READYFOR株式会社 代表取締役 米良はるか

Profile/Haruka Mera

早稲田塾第27期生。2006年、成城学園高校卒業。2010年、慶應義塾大学経済学部卒業。2012年、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了。 大学院在学中の2010年にスタンフォード大学へ留学し、帰国後の2011年3月、日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR?」を立ち上げる。同年、世界経済フォーラムのグローバルシェイパーズに選出され、2012年、日本人史上最年少でダボス会議に参加。その他、「St.Gallen Symposium」、内閣府「国・行政のあり方に関する懇談会」等、国内外の数多くの会議に参加。2014年7月、READYFOR株式会社 代表取締役に就任。

目標を決め、限られた時間でクリアする。
受験はいいトレーニングだった

わりと直感で動くタイプ。「慶應義塾大学の経済に行こう」と大学受験を決め、高2の秋に初めて早稲田塾を訪れたときも、「この塾なら大丈夫」と感じ、その場ですぐに申込書類を書いたことを覚えています。 塾で印象深かったカリキュラムは、選抜クラスの「EEC(Extensive English Class)」。この授業では、日本語で読んでも難しい論文や、本を読み込みました。英語はわりと得意だったのに、レベルが高くなかなか良い成績が取れない。負けず嫌い魂を発揮させて、ものすごく頑張りました。同じテキストを何度も繰り返す、というのが私の勉強法で、文法のテキストは1日6回、全部で100回は解きました。
週1回の「選択科目テスト」は、自分の勉強のペースになっていた。テスト結果が、毎週校舎に貼りだされるので、とにかく一番を取ることを目標にやっていました。
今振り返ると、十代最後のタイミングで、大学受験という大きな試練を経験して、本当に良かったと思います。決めた目標に対して、限られた時間内で自分のペースを作ってクリアしていく力というのは、今仕事をしていても、とても大事。受験はいいトレーニングになりました。

日本で最初のクラウドファンディングサービスを開始 夢を実現しようとしている人たちに、お金が集まる仕組みを

「何かを始めようとしている人、挑戦しようとしている人に、お金が集まる仕組みをつくりたい」という思いから、大学時代、友達と一緒に、インターネット上に「投げ銭システム」を作りました。はじめ、パラリンピックのスキーチームに100万円をおくるプロジェクトに挑戦。必死に頑張りましたが、30万円ぐらいで止まってしまい、一時は「もうゼッタイ無理だ」という状況に。でも、決めたことはあきらめたくない。最終的に100万円を達成! 今は月間で1億円ほど回していますが、あのときの100万円のほうが、はるかに大きかったと感じます(笑)。そのときに様々なことを学び、どんな仕組みなら皆が楽しく参加できるのかを一生懸命考え、2011年に「READYFOR?」を立ち上げました。

日本人史上最年少でダボス会議に参加
世界のリーダーに会い、社会的使命を発見

サービス開始から半年経ち、大学院修了を控えて将来に迷っていた頃、世界経済フォーラムのダボス会議に出席するチャンスが訪れました。ここでは、世界のリーダーの方々から、たくさんのことを学ばせていただいた。”e-philanthropy”(イーフィランソロフィー:インターネットを利用した慈善的な活動)というテーマのセッションでは、Google元CEOのエリック・シュミット氏やFacebook初代CEOのショーン・パーカー氏らが、「インターネットによって、お金を必要としている人に、出せる人がドンドンお金を出していけるような世の中になっていく。これは革命的なことだ」と語っていた。「この場でこの話を聞いている私は、きっとこれをやるべきだろう」という使命感が湧き、「READYFOR? をもっと広げていこう」という決意が固まりました。

勉強すること、チャレンジすることは
これからの時代を生きるうえでの武器になる

今は、テクノロジーがどんどん進化して世の中が変わっていき、未来を予測しづらい社会になっています。そんな中で、情報を取捨選択し、考え、自分にしかない価値を出し続けていくには、英語力や海外とのネットワークがとても大切。でもそれだけではなく、私は、歴史の知識がとても重要だと思っています。過去、時代の転換点に何が起きて、歴史がどんな方向に進んだのかを知ることは、リーダーとして組織の舵をきっていくとき、未来を予測するための重要な資料になる。まさに今の早稲田塾に、早稲田大学第12代総長・西原春夫先生による、歴史をひもとくプログラム「スーパーフューチャープログラム」があると聞いてビックリ。私も受けてみたい(笑)! そのほかにも、高校生社会起業家を育成するプログラムなど、多彩な「塾育プログラム」があると聞いて、うらやましい限りです。世界的に見ても、若いうちから何かの活動をしている人って、まだまだ少ない。夢ややりたいことがあるのなら、何でもいいからやったほうがいいと思います。若いというだけで目立つので、お得です。活動資金が必要なときには、ぜひ「READYFOR?」を使ってください(笑)。

将来の<夢>「READYFOR?」のサービスを進化させ、誰もがやりたいことを実現できる世の中にしたい

「この山を登るべきだよね」と直感的に思ったら、すぐに登り始められるような状況を作るのが、「READYFOR?」の中で描いている世界観。このサービスを、もっとたくさんの人に使ってもらえるようにして、誰もがやりたいことを実現できる世の中にしたい。「READYFOR?」を、社会が必要とするものを提供できるような、いい会社にしたい。 私は常に、自分が立てた目標は絶対にクリアしてやろうと思って生きています。決めた目標を達成していく、そのペースをどんどん早めていって、いつか大きな夢を叶えたい。 プライベートとしては、昨年結婚。自分は経営者で夫はコンサルタントなので、家庭でも7~8割は仕事の話(笑)。今は、「READYFOR?」が生まれたばかりの子どもみたいな存在なので、ひとりで歩けるようにしたいなあ、と思っています。20代は、とにかく仕事に突っ走りたい。

―― 日本人史上最年少でダボス会議に出席、日本初のクラウドファンディングサービスを始動させるなど、バリバリ活躍されているご様子とは裏腹に、「英語は苦手で」「まだ何かを成し遂げたわけではないので、後輩に教えられるようなことは…」と終始謙虚な米良先輩。
常に自分を磨き、もっと社会を良くしていこうという姿勢から、「READYFOR?」のさらなる広がりを感じました。
次世代を切り拓く早稲田塾出身の先輩として、ますますのご活躍を期待しています。

米良はるか

「誰もがやりたいことを実現できる世の中」を目指し、READYFOR株式会社を起業。
クラウドファンディングサービスREADYFOR
https://readyfor.jp/

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