SFCで擬人化エージェントの研究をする! 熱意と集中力で勝ち取った合格

第41期生

高橋 怜央(たかはし れお)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 品川女子学院高等部
部活 なし
タイプ 帰国子女の強みを活かす
夢・目標 擬人化エージェントの研究

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】私に合った、適切な提案をしてくれた

子どものときにニュージーランドで生活していて、高2の1年間はアメリカのテキサス州に留学していました。英語に力を入れて勉強していたので、大学も漠然と国際系に進みたいと考えていたのですが、早稲田塾大崎品川校を見学した際に、校舎長から慶應義塾大学SFCを提案されました。私の経歴や考えていること、やりたいことをキチンと聞いた上で、私に合った提案をしてくれるところに魅力を感じ、入学したのが高3の春。

入学後、改めてSFCについて調べたところ、私がやりたいと思っている研究テーマにピッタリの教授がいらっしゃる。教授にメールを何度も送ってインタビューを依頼したところ、面談が叶いました。お話して改めて、「この大学で、このゼミで学びたい!」と強く思い、SFCが第一志望になりました。

――【早稲田塾での〈生活〉】講師との大バトルを経て、素直に意見が聞けるようになった

やりたいことは明確だったので、それを深めて志望理由書を書いていったのですが、実は一度、講師と大激突してしまったんです。修正の指示をされても「なんでダメなのか」が納得できず、強く反論してしまって。改めて冷静で論理的で具体的な指摘をうけて、ぐうの音も出ない…。それでようやく、頑固な私も「直したほうがいいのだ」と納得できました。この講師は今でも「あの時は大変だった!」とおっしゃいます(笑)。それ以降は、色々な方の指摘を素直に聞き入れられるようになりました。書いたものは、授業の中だけではなく、色々な講師の方をつかまえては「読んでください!指摘をください」とお願いして回りました。休憩時間中にも関わらず、嫌な顔をせずに対応してくださったみなさまには、感謝しています。何十回も書き直した志望理由書ですが、ギリギリまで粘って納得のいくものが完成しました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】他人の意見を聞くことで新たな視野が獲得できる

印象的だった授業は、「グループミーティング」です。題意を汲み取って今までにないものを考える授業は、受験の面接にも活きると思います。考えたことは、誰かに話すほうが絶対に良い。ディスカッションを通して、自分にはない多角的な視野へと発展させることができます。

また、未来発見プログラム「ハーバード流 リーダーシップ・ベーシックス」も受講しました。慶應義塾大学法学部・田村次朗教授による、始まったばかりの講座で、“第一期生”になれるというところにも惹かれて参加(笑)。私はそれまで、リーダーとは統率力のある人だと考えていたのですが、この講座を通じて「組織を引っ張る人だけがリーダーではないのだ」と気づくことができました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】経験者からのアドバイスはとても有益

私を指導してくれた現役SFC生の担任助手から、「失敗から発見し、改善し、学んだこと」のロジックを立てることが重要だ、とアドバイスを受けました。面接に対するアドバイスだったのですが、この考えは資料作成全般を通じて、軸となるものになりました。経験者からのアドバイスを聞くことができる早稲田塾の環境は、とてもありがたかったです。

面接練習は、大変でした。でも「私に興味を持ってくれているから、いろいろ質問されるんだ」とポジティブに捉え、指摘を受けたところをノートにまとめたり、知識の少なさに気づいた点はさらに調べたり論文を読んだりしているうちに、面接練習が楽しくなりました。

――【将来の〈夢〉】ロボットとのコミュニケーションに“親しみ”を

私の研究テーマは、擬人化エージェントの人とのコミュニケーションです。現在でもPepperなどのコミュニケーションロボットが販売されていますが、多くの場合は3ヶ月程度でユーザーに飽きられてしまうため、生産量が下がっています。飽きられないために擬人化エージェントの語彙数を増やす研究がなされていますが、私の考えは少し違います。語彙数は同じでも、発音のイントネーションや間、擬音語や擬声語などのオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語を包括的にいう語)を使用することで、人に寄り添い、気持ちよい会話ができるのではないか、と考えています。

私が擬人化エージェントの必要性を感じたルーツは、幼少期にあります。幼い頃私は、他人とのコミュニケーションが怖かった。その経験から、コミュニケーションの「クッション材」があれば、私と同じように苦しむ人の手助けになれるのでは、と考えたのです。

将来は研究を続けながらエンジニアの仕事を支援し、人に寄り添う擬人化エージェントの開発を進めていきます。

私の「品川女子学院高等部自慢」

生徒の主体的な学びを支援してくれる学校です。生徒が企画・主催できる「特別講座」があり、企画書を提出して通れば開催できます。私は在学中に5回提出し、3回実現することができました。大学教授やNPOの方をお呼びして講座を開催したことは、良い経験です。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

パソコン、ファイル

ノートパソコンは、エンジニアの仕事でも、志望理由書作成でも使ったものです。慶應義塾のファイルは、教授と面談の際にいただいたもの。自分の考えや資料などをまとめています。試験直前にこのファイルを見て「ここまで頑張ったんだから大丈夫」と自信をつけました。

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