得意な英語の実力を伸ばして 志望校合格を掴んだ!

第41期生

泉田 佳乃(いずみだ かの)

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 国際基督教大学高校
部活 テニス部
タイプ 帰国子女の強みを活かす
夢・目標 メディアに携わり国際社会に寄与

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 国際基督教大学
学部 教養学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]帰国子女でAO入試を意識

小学5年~中学3年の間、家庭の事情により香港で暮らしていました。帰国後は国際基督教大学高校へ。うちの高校は帰国子女が多く、中学3年まで日本で暮らしたことがなかったという人もたくさんいます。ですから一般での大学受験は間に合わず、AO入試か内部進学を検討する子が多い。そのような背景から、私も高1の冬に父の薦めで早稲田塾へ入学しました。友人が一人もいなくて最初は緊張したのですが、「論文作法(ろんぶんさっぽう)」の体験授業に参加してみると、ガリガリ勉強している様子はなく、仲間とディスカッションで意見を交わしながら進めていてとてもアットホームな感じ。以降、「論文作法」は続けて受講し、人が作った論文を聞いて自分の論文の良いところ・悪いところを見つめ直せる授業スタイルがとても参考になりました。

――[大学・学部を決めた〈理由〉]先輩や学校の授業に刺激される

私はもともと早稲田塾に入学した頃から、国際基督教大学(ICU)一筋でした。自分の中ではやはりツールとしての英語を伸ばしたい、そして様々な科目を学べるリベラルアーツというものをとても重要視していたからです。

AO書類の研究テーマは、香港で暮らしていたときから感じていた貧困問題を取り上げようと決めていました。塾で研究を深め、高校で政治経済とメディアスタディーズという授業をとったことで次第に“貧困問題”をメディア・報道の観点から研究したいと考えるように。今の夢は、国によっては政府の都合で報道の不自由が生まれているなかで、隠された真実をしっかり発信できる人間になることです。

しかしメディアというものは人の営みがあって初めて成立するものであり、人の営みは政治や経済・数字で分析できるものだけでなく、宗教や文化、歴史や言語など様々なことが絡み合って構成されているということに気づきました。したがって“世界中の隠された真実を発信する”ためには日本の政治経済のみならず国際関係論や宗教学、文化研究など多角的な学問を修める必要性があります。ICUは、国際関係論に力を入れている点、英語でこれらを学ぶことができる点、そしてなによりも一つの真実に対して多角的なアプローチの方法を常に探究させてくれる点に魅了されました。

実は私は3月の中旬、本当にギリギリまで早稲田大学とICUで迷っていました。どちらの大学も魅力的でたくさんの可能性を私に与えてくれると思ったからです。最後に郵便局で号泣しながら辞退書を出しましたが、今では自分の決断に納得しています。これから進路で迷うことになる人もいると思いますが、ぜひ色々な人に話を聞きつつ、最後は自分の直感と心の声に素直になる勇気を持って決断してください。私はこの経験のおかげで、「絶対にICUでの4年間を無駄にせず、自分らしく本気で勉強していこう」という決心ができました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]英語の資格・検定のスコアアップを目指して

香港ではインターナショナルスクールに通っていたので、英語にはある程度自信がありました。帰国後、高校でさらに伸びてきた英語をAOで活かせればと思い、「TOEFL講座」を受講。授業はとても面白くて、受けるたびにどんどん惹き込まれていきました。特にライティングについては、起承転結をしっかりする書き方が身につきました。また、こういう質問にはこういう回答が適しているというようなテクニックを教えていただき、それを組み合わせることで汎用性がある知識を得られた気がします。学校の英語のレベルが高かったので目に見えて成績が上がったという実感はなかったものの、英検1級が取れたし、TOEFLやSATなどのスコアアップを目指すには絶対におすすめです。

一方、はじめの頃は早稲田の国際教養学部も意識していたので「Clitical Writing講座」も受講していました。課題文の内容が驚くほど難解で毎回泣きそうになりましたが、予測をつけて英文を読んでいるうちに思考力が磨かれたかも。同時に、私の場合は日本語力も伸ばすことができて小論文対策にもうってつけでした。

――[印象に残った〈イベント〉]経験値を増やすことができた「TIME CUP」

高2のとき英語プレゼンテーション大会「TIME CUP」に出場しました。唯一のグループ出場で、私と男子2名で“ミニ国連”のようにして、米国・英国・香港という3つの国の視点から貧困問題を語る内容でした。私がリーダーを買って出ましたが、まとめ役として2人を鼓舞し、構成を考え、練習スケジュールを組み、クオリティを上げていくのは並大抵の苦労ではありませんでした。大喧嘩もしながら、最後は何とか発表を終えてひと安心。賞という結果には結びつかなかったけれど、この経験はAO入試にプラスになったと思うし、何より貧困問題を一定層に発信できて、私としては一歩夢に近づけたので満足です。

――[私を支えてくれた〈スタッフ〉]支えてくれたスタッフに恩返しを

ここにくるまで、早稲田塾のスタッフは常に寄り添ってくれました。勉強の悩み、進路の相談……合格発表は、ちょうどうちの高校の文化祭にスタッフと担任助手が遊びに来てくれていたとき。「合格した!」と言ったら皆で盛り上がってくれたあの瞬間は、一生忘れないと思います。支えてくれた仲間のためにも、後悔しない進路と、そしてその先の夢を掴みたいです。

私の「国際基督教大学高校自慢」

勉強は大変だけど、すべてが充実している学校です。先生との距離が近く、一緒にランチしたり広場で話したり。のびのびと過ごすことができます。

私の「国際基督教大学 教養学部 現役合格アイテム」

イヤリング、ふくろうのお守り

イヤリングは一緒に早稲田塾でがんばってきた同じ高校の友達からもらったもの。「つけていると私の応援の声が聞こえるよ」と言われて。友達も志望校に合格したのでうれしいですね。 ふくろうは翡翠でできているんです。きれいでしょ。香港では、ふくろうは幸せを運んでくれる縁起のいい生物です。お守りとして母がくれました。

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