静岡から通塾し、東北大に合格!誰かの役に立つ研究がしたい

第41期生

望月 亮汰(もちづき りょうた)

通塾情報

出身校 新宿校
出身高校 静岡サレジオ高校
部活 吹奏楽部
タイプ 地方生、海外生
夢・目標 医療工学の研究者

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 東北大学
学部 工学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】「スーパーIoTプログラム」に参加したい!

中2のときにオープンキャンパスに行き、雰囲気に惹かれた東北大学。高2になりAO入試への挑戦を考えはじめましたが、地元の静岡では東北大AO入試指導の実績がある塾を見つけられませんでした。そんなとき、早稲田塾の「スーパーIoTプログラム」を知りました。このプログラムに参加したいと、遠距離でしたが入学を決めたのが高2の1月です。他の生徒のように頻繁に校舎へ通うことができないので、メールで志願理由書などの指導を受け、1~2ヶ月に1回程度は上京して直接指導を受けるスタイル。対面指導の時間は貴重なので、書類は十分に推敲してから持参するなど、1回1回が入試本番のような気持ちで臨みました。

――【刺激的だった〈スーパープログラム〉】ものづくりの楽しさを再認識し、工学部への思いを固めた

「スーパーIoTプログラム」は、東北大学の江刺正喜教授の研究室と行うプログラムで、4日間の合宿形式です。座学のほかに、数人でグループになってアプリケーション開発もやるのですが、僕たちのチームが作ったのは「居眠りぼうし」。“防止”と“帽子”をかけたネーミングで、居眠りをする直前の“舟をこぐ”動作をセンサーで感知します。チームのメンバーとは、検出方法やセンサーの設置箇所など、たくさん議論しました。みんな自分の考えが良いと思っているから、譲らない(笑)。そうやって話し合って、みんなが納得できる答えを出して、制作をしました。僕は、ほとんど経験のないプログラミングを担当したので、ほぼ完徹状態でした。すごく大変だけど楽しかったし、先生方に「ユニークなアプリケーション」の2位に選んでいただけたので、とても嬉しかったです。

僕はずっと医療工学に興味があったのですが、それを医療分野と工学分野、どちらからアプローチすべきなのかずっと迷っていました。しかしこのプログラムに参加して“ものづくりの楽しさ”を再認識したことで、工学部を目指す意思が固まりました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】自分の考えを簡潔に伝える方法を学んだ

志願理由書を書き始めたとき、講師から「将来像について語る量が少ない」と指摘を受けました。大学に入って何を学ぶのか、卒業後はどう活躍できるのか。それは東北大学の資料をみているだけではわかりません。他の大学のウェブサイトや高校の先生、もちろん早稲田塾の講師にも話を聞き、自分なりの「東北大学で学ぶ理由と将来像」を導き出すことができました。

「AO・推薦入試特別指導」で、自分の研究テーマを他人にプレゼンし、それに投資したいかどうかを評価する、という内容の授業があったのですが、これがとてもハード!そもそも工学分野の研究は、知らない人に説明するのがとても大変です。相手に「なんだかよくわからなかった」と言われると、グサッと来ました。講師からも「これでは投資したいと思えない」と言われてしまいました。そこで、伝えたいことをしっかりと伝えるために意識したのは、内容を簡潔にすること。理系にありがちなのですが、どうしても一文が長くなってしまう。それを、自分の知識をアピールすることはせず、できるだけわかりやすく、短く伝えるように意識を転換しました。志願理由書を書く際も、書くべきことと書く必要がないことがゴッチャになっていたので、講師やスタッフからの客観的な指摘を受けて整理することで、自分の思いが伝わる書類が書けたと思います。

実は一つ自慢できることがあって、入試の際に面接官から、志願理由書と活動報告書、そして面接での受け答えについて「よく調べていて、内容が素晴らしい」と褒めていただいたんです!内容の良し悪しだけではなく、それをいかにまとめて、相手に伝えることが大事。そのことを教えてくれた早稲田塾に感謝しています。

――【将来の〈夢〉】医療工学分野で誰かの役に立つものを作りたい

将来は、医療工学分野で、センサーの信頼性を高める研究がしたい。今は磁気センサーの研究に興味があります。入りたいと考えている研究室では、通常はシールドルームなど限定された空間でしか使用できない磁気センサーを、外部でも使用するための研究を行っています。実現すれば、被験者にストレスを与えず、かつ多くの被験者に使用できる。これは、医療研究の発展にもつながります。僕は、ただ単に「作りたいものを作る」だけではなく、なにかの役に立つものを作りたい。「スーパーIoTプログラム」でお世話になった江刺教授も「ニーズに応えられないと意味がない」とおっしゃっていました。社会に必要とされるものを作る、そのための研究を東北大学でやります。

僕が進学する工学部電気情報物理工学科には、学部1年次から大学院と連携した早期教育が受けられる「Step-QIスクール」というカリキュラムがあります。これは上位20人しか受けられないので、入試よりもハードルが高い!ぜひ参加できるように、入学後も頑張りたいです。

私の「静岡サレジオ高校自慢」

先生方は、生徒の質問にとても丁寧に答えてくれます。AO合格後の先行学習の課題に対しても対応してくださるので、助かりました。また中高一貫なので、部活では良い意味で上下関係のないやりとりができます。

私の「東北大学 工学部 現役合格アイテム」

ペンケース、お守り、きっぷ

ペンケースは両開きになっていて、一面には通常の筆記用具を、もう一面にはお守りなどが入っています。「ゆめが丘→希望が丘」の記念きっぷは、実際に母が神奈川県まで足を運んで手に入れてくれたパワーグッズ。きっぷの日付が、それぞれ一次試験と二次試験の日になっているんです。おみくじには「秋に良い結果が出る」と書かれていて、母が喜んでいました(笑)。そのほか仲の良いクラスメイトからもらった応援の手紙やお守りなど、大切なものばかり。今でも持ち歩いています。

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