建学の精神に共感し上智へ。“対話”を大切にする社会をつくりたい

第42期生

髙木 優梨香さん(たかぎ ゆりか)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 かえつ有明高校
部活 ミュージカル部
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 対話力を育成する職業

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 上智大学
学部 総合人間科学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]AO入試に備え早稲田塾で活動記録をまとめたい

私の通っていた高校はAO入試で大学へ進学する人が多く、早稲田塾卒業生もたくさんいました。特に私が所属していた「高校新クラス」は、海外研修に行ったり授業形式がアクティブラーニングであったり、授業の枠を超え生徒に様々なプロジェクトを立ち上げさせるのが基本教育。それらの活動に一区切りつけ、修学旅行も終えて受験準備をするというのがだいたいの人たちのセオリーです。私も部活や課外活動で忙しかったので、その成果をまとめる作業を早稲田塾で行いたいと思い、高2の12月に入学しました。

――[私の〈ハイスクールライフ〉]部活、課外活動に目いっぱい打ち込んだ高校時代

課外活動はたくさんやりました。たとえば「学校保護宣言」の活動。学校保護宣言とは、簡単に言うと紛争地域の学校を保護するという政府の意思表示みたいなものです。海外の紛争地域では学校が爆弾の保管場所になっているところもありますが、日本は学校保護宣言に調印していません。ですから、戦争の被害が大きかった沖縄や長崎の学校と連携し、調印をすすめる署名活動をして外務省に届けました。その他、ソフトバンクとの企業合同プロジェクトに参加して商品を考えたことも。

部活はミュージカル部に所属し、部長を務めました。うちの部活は既存の作品(楽曲)を数珠つなぎして1本の演目をつくり、それぞれのパートで違う主役の生徒が活躍できるようにするのが特徴。部長として「この人ならここのパートで輝ける」という部員の個性を把握するのが大変でした。同時に、お互いを認め合う心、先を見据えた計画性などが、部活を通して培われたと自負しています。

部活も課外活動も、全力で打ち込めた高校生活でした。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]講座で自分の“キーワード”を見つけることができた

今までやってきた自分の活動を、どうまとめるべきか最初は迷いました。海外研修など「新クラス」で学んだこと、そして「課外活動」「部活」。いろいろ経験しましたが、結局自分は何がしたいのかわからず、何か一つを選ばなければと気持ちは焦るいっぽうでした。

そんな状況を打破できたのは、早稲田塾で書いた“自分史”のおかげです。私の“自分史”を見たスタッフは「結局、お互いを認め合う場が好きなんだね」と言ってくれました。その後もスタッフととことん話し合い、一つを選ぶのではなく三つに共通する「(人との)対話」というキーワードを見つけ出すことに成功。「総合型・学校推薦型選抜特別指導」で見つけたこのキーワードが、結果的に志望校の発見や将来の夢にまでつながりました。

講座を続けていくと、自分のやりたいことが頭の中で整理されて志望理由書が書きやすくなります。また、塾生同士の“メンタリング”(意見を交し合う)では、他人の書類へフォードバックすることで自分に“教授の視点”が養われるのも良かったです。するどく文章を見る力がつき、自分の書類をブラッシュアップさせるのにとても役立ちました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]上智大学が掲げる建学の理念に共感

上智大学はキリスト教精神を基底とし、建学の理念として「他者のために、他者とともに」を重んじています。私も「高校新クラス」で多様性を受け入れる力を養い、個性的な友人たちと様々なプロジェクト活動を行ってきました。これは早稲田塾で見つけたキーワード「対話」にも通じており、上智大学にとてもシンパシーを感じました。

心理学には以前から関心があったのですが、カウンセラーや心理療法は結局、閉ざされた心との対話が重要だと思います。人の潜在的なニーズとの関わり方とか、対話養成力について大学で考えを深めていくことが目標です。

――[将来の〈夢〉]教育現場や企業に対話の大切さを伝える

具体的な職業は決めていないものの、教育現場や企業に研修等を通じて対話の大切さを伝えていきたいですね。コンサルタントの立場が近いように思います。すでに現代社会において多様性を尊重することが重要視されていますが、今後ますます大事になっていくはず。世の中では、「戦争」の反対は「平和」だと言います。でも私は、「戦争」の反対は「対話」だと信じています。人と人がきちんと対話できるような社会づくりに少しでも貢献していきたいです。

私の「かえつ有明高校自慢」

私の所属していた「高校新クラス」は基本的に筆記試験がなく、すべて論文提出です。何に興味を持ちどう調べたかのプロセスが重要視されます。大学の試験に近いかもしれません。

私の「上智大学 総合人間科学部 現役合格アイテム」

部活のTシャツ、まとめノート

ミュージカル部が「レ・ミゼラブル」を公演したときに着用したTシャツです。思い入れのある1着を持ってきました。まとめノートは、高校3年間で自分が得た経験値や大事だったことをまとめたもの。あとは、上智大学について調べたり、将来、自分がどのような立場で社会貢献していきたいかなどを整理してあります。

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