自分の「好き」を探究に変えた!
SFCで研究者の第一歩を踏み出す
山田 真綾(やまだまあや)さん
通塾情報
出身校 | 藤沢校 |
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出身高校 | 加藤学園暁秀高等学校 |
部活 | テニス部 |
夢・目標 | カエルという生物を通して人に役立つ研究をする |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]好きなことをアピールできる受験方式が自分に合っている!
早稲田塾に入学したのは高1の11月です。私は静岡在住なのですが、母がインターネットで早稲田塾を探し、勧めてくれました。私の性格上、好きなものを追求し面接でアピールできる総合型選抜が合っていると考えてくれたようです。試しに藤沢校を訪れたとき、「あなたならきっとできる」と熱意をもって背中を押されたのが入学の決め手に。 実際に在籍してみて、地方生だからと不自由さを感じたことはありませんでした。基本的にオンライン授業を選択しましたが、専門性を学べる未来発見プログラムは校舎で参加しました。対策の進め方など迷いが生じたときは担任助手が何度も電話で相談にのってくださって、手厚いサポートがうれしかったです。
――[将来の〈夢〉] カエルの特殊なメカニズムを応用し、再生医療に役立てたい
製薬会社で働く母は、私が幼い頃からよく科学館などに連れて行ってくれたことがきっかけで、サイエンスに興味をもつようになりました。加えて自宅周辺には自然が多く、毎日のようにおたまじゃくしやカエルを捕まえて遊んでいました。 ある日、ふと読んだ科学雑誌にカエルの生態についての記事が載っていました。それを読み、昔からかわいいと思っていたカエルが「再生医療」という人に役立つ可能性を秘めていることに衝撃を受けました。それ以降、もっとカエルについて知りたいと思うように。 総合型選抜を受験するにあたっては、フライシュマンアマガエルモドキをテーマに探究を続けてきました。通称グラスフロッグと呼ばれるこのカエルは、内臓が透けて見えるのが特徴。この透明性は特に睡眠中に際立ち、眠っている間に赤血球を肝臓に集めていることが研究でわかっています。しかも、赤血球を凝固せず保持できるメカニズムが人間の血液病の治療等に応用できる。私は将来、自分自身でそのメカニズムを解明し、医療に役立てたいと考えています。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]実験から解析まで、多角的な手法で研究できる理想的な環境
SFCを志望した理由は、グラスフロッグのようなニッチな生物に対しても探究を深められる、理想的な研究環境が整っていると感じたからです。ドライ・ウェットの両分野に対応した研究室があり、実験に加えて、データ解析やバイオインフォマティクスなど多角的な手法で研究を進めることができます。能力次第で1年次から研究会に参加できるのも魅力でした。 大学では、グラスフロッグのゲノム解析に取り組み、バイオインフォマティクスを活用して生理的特徴を深く分析したいと考えています。恵まれた環境と自由な学びを最大限に活かし、将来の目標を見据えて研究に励みたいです。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]理系ならではの論理的思考が養われた
特に役立ったのは「理系のためのクリティカルシンキング」講座です。大学の入試問題や科学者の事例などを題材に、論理的思考を鍛えます。たとえば教材の一文を取り上げ、隠れた誤謬や論理飛躍を、メンタリングを通じてみんなで考えていくというのが授業の核。かなり難易度の高い講座でしたが“考え続ける姿勢”が身につき、思考の軸が変わったと実感しています。 未来発見プログラムは「スーパー バイオサイエンス プログラム」が印象に残っています。慶應義塾大学 先端生命科学研究所の冨田教授が講義をしてくださいます。最先端で研究されている方のリアルな話がとても興味深い。また、自分の研究発表が最優秀賞に選ばれ、専門的なアドバイスを直接もらえたことも自信につながりました。サイエンスの世界においては正確な情報収集と論理的な発信が重要であることを、現場の第一人者から学べた貴重な経験でした。
――[早稲田塾での〈生活〉]自分の「好き」を伸ばしてくれるアットホームな場所
早稲田塾に通ってもっとも成長できたと思うのは、コミュニケーションスキルとプレゼン能力。どの授業でもプレゼンの機会があり、繰り返し取り組む中で、少しずつ上達していく実感がありました。この「伝える力」はとても重要で、研究発表や本番の面接で大いに活かされたと感じています。 早稲田塾で学んだ経験は、将来の目標を明確にする大きなきっかけにもなりました。本格的に研究の道を志すようになったのも、未来発見プログラムで専門的な学びに触れたことが大きい。「もっと学びたい」という意思や、将来の夢を現実的に描けるようになったのは早稲田塾の環境があったからこそです。 早稲田塾は、自分の「好き」を最大限伸ばしてくれる場所。仲間や担任助手、講師が常に背中を押してくれる、とてもアットホームな場所でした。