多言語への興味から探究を深め、
SFCへ現役合格
大川 倫楽(おおかわりんか)さん
通塾情報
| 出身校 | 横浜校 |
|---|---|
| 出身高校 | 県立七里ガ浜高校 |
| 部活 | バスケットボール部 |
| 夢・目標 | 日本で多言語が当たり前に学べる環境を構築する |
進学情報
| 受験方式 | 夏秋AO |
|---|---|
| 大学 | 慶應義塾大学 |
| 学部 | 総合政策学部 |
――[入学の〈きっかけ〉]姉の姿を見て、総合型選抜での受験を決意
早稲田塾には高1の冬から高3の秋まで在籍し、その後10ヵ月のスペイン留学を経て、帰国後に再び通いました。姉が早稲田塾に通って現役でSFCに合格したこと、また、学びたいことを大学にアピールできる総合型選抜が自分に合っていると思ったのも入学を決意した理由です。 高1の時点で留学が決まっていたため、早い段階から総合型選抜の仕組みを理解して準備を進めるほうがいいと考え、母の勧めもあり早期に入学しました。余裕をもって学び始めたことで、身近な出来事にも目を向ける気づきが養われたと感じています。 早稲田塾はメンタリングを重視しており、講師や担任助手だけでなく仲間からも多様な意見が得られます。さまざまな視点に触れながら考えを深め、探究テーマを磨くことができました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 多言語教育を実現するための理想的な環境
私は日本の多言語教育の環境を充実させたくて、慶應義塾大学総合政策学部を志望しました。幼少期から言語交流研究所(人との交流や音楽を通して多言語に触れるサークル)に通っており、私にとって“多言語”はずっと身近な概念なのです。けれど、日本の義務教育が英語中心である一方、留学先のスペインの学生は第3・第4言語まで修得している人が多く、カルチャーショックを受けました。そうして、日本にも一歩進んだ言語修得の仕組みが必要だと考えました。 多言語教育を広げる制度や環境づくりには、留学生受け入れや言語政策など、政府や地域と連携した取り組みが不可欠になります。その点、総合政策学部は社会との連携を重視した学びができる理想の環境。また、言語を客観的に捉えるメタ言語意識の研究にも関心があるので、言語学の教授のもとで学びを深めたいと思っています。
――[私の〈受験ストーリー〉] 留学経験から深めた言語修得の探究
探究テーマとして取り組んできたのは「最適な言語修得プロセス」です。スペイン留学中、スペイン語の修得が進むにつれてイタリア語やポルトガル語なども何となく理解できていることに気づき、自分の言語修得の過程を毎月レポートにまとめてきました。 帰国後は、留学経験のある高校生を対象にアンケートを実施し、言語修得の過程や失敗例について調査。その結果、複数の言語を学ぶ中で言語同士が影響し合う「転移」が多く見られることが分かりました。実は、私自身もスペイン語を修得した時期に英語力が一時的に低下したのです。これは、2つの言語が混ざった中間的な言語体系が形成されていたためだと考えています。 多角的な調査から、言語は2つを学ぶと対立関係になるが、3つ以上学ぶと相互に関係しながら修得が進むことがわかりました。また、スピーキングを先に始めると独自の言語体系ができやすいため、リスニングから始める教育方法の方がよいのでは、と考えるきっかけになりました。将来はこうした知見を活かしながら、日本の言語教育に複言語主義の考え方を取り入れていきたいと思っています。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] プログラムを通じて見えた自身の課題
未来発見プログラムは2つ受講しました。 1つ目は「異文化交流プログラム」です。立命館アジア太平洋大学の留学生や塾生と英語でグループワークを行い、国際社会の課題についてディスカッションしました。とても刺激的だった反面、周囲の高い英語力に触れ、自分の実力不足を痛感。英語力向上への意識が大きく高まりました。 2つ目は「伝える力大学」です。現役アナウンサーの方から、伝え方だけでなく話しやすい場づくりについても学びました。一番の収穫は、自分の話し方のクセや、会話を支える接続詞の重要性に気づけたこと。自分の伝え方を見直すきっかけとなった貴重な経験です。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 本番直前講座で面接をブラッシュアップ
役に立ったのは、「本番直前講座」での面接対策です。本番さながらの面接練習を講師や担任助手と行い、話す内容の組み立て方や自分の弱点を具体的に指摘してもらいながらブラッシュアップしていきました。 また、塾生同士でも志望理由書を見せ合いながら「教授ならどんな質問をするか」という視点で意見交換を重ねたことで、自分の考えを客観的に見直す力も身についたと感じています。他の塾生の面接練習を通して自分の知らない分野の知識にも触れることができ、大きな刺激になりました。
――[合格の〈勝因〉] 独自の探究テーマを突き詰めて現役合格へ
まず、1万8000字に及ぶ論文を書き上げたことが大きかったと思います。留学中に毎月まとめてきた言語修得のレポートに加え、探究テーマを深める中で行った研究やアンケート結果を軸に構成しました。自分自身の体験だけでなく他者の事例も取り入れながら、なぜその現象が起こるのか、原因やメリット・デメリットまで掘り下げて考察できた点が評価につながったと感じています。 また、オリジナリティのある探究テーマを見つけられたことも大きな要因でした。スペイン留学の経験を研究対象にしたことで、多言語環境で過ごしてきた自分の体験や言語修得のプロセスへの関心を活かし、独自性のあるテーマに発展させることができました。 将来は日本でも多言語を当たり前に学べる環境づくりに貢献し、少しでも日本の皆さんに多言語修得の面白さを知ってもらいたいです。