最後まで諦めずSFCに合格! 夢は多世代交流の場を作ること

第41期生

平野 杏樹(ひらの あんじゅ)

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 東京学芸大学附属国際中等教育学校
部活 ボランティア部
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 多世代交流の場を作る

進学情報

受験方式 一般入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【印象に残った〈イベント〉】TIME CUPで表現力を身につけ、夢にも一歩前進

早稲田塾で、「定期テスト対策特別招待講習」という塾生以外でも受けられる講座があり、友達と参加しました。そのときに対応いただいた担任助手の方がとても優しく、環境も気に入ったので即入学。それが高1の7月です。

入学後すぐ、英語プレゼンテーション大会「TIME CUP」の出場を勧められました。驚きましたが、私の通っていた高校はSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校で、全生徒の半分が帰国生の環境。普段の英語力を試してみたい気持ちもあり、がんばってみようと。プレゼンのテーマは「多世代交流」でした。2年前に亡くなった祖父と私はとても仲良しで、そこから私は高齢者と関わるのが楽しみになりました。考えてみると、日本は超高齢化社会なのに若者と高齢者をつなぐ場がとても少ない。将来、こうした場を構築していければという夢を英語でスピーチに託しました。台本をスタッフに助けてもらい、準備は大変でしたが、ステージを自由に使って大勢の人に表現できたことが一番の実りでした。またこの経験が、地元で多世代交流のボランティアに参加するきっかけになりました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】目標に向かって知識を増やせた2つのプログラム

高2のとき、「未来発見プログラム」に2つ参加しました。1つは「異文化交流プログラム」。立命館アジア太平洋大学の留学生とプレゼンを作り上げていくもので、様々な背景を持つ人たちとの交流はとてもタメになりました。もうひとつは「スーパー地域創生プログラム」です。フィールドワークとして八丈島に行き、島の活性化を自由に考えてプレゼンしました。地域によってどのようなコミュニティが存在するのか興味があったので、講義いただいた有識者のお話しも含めて良い経験になりました。どちらも、多世代交流の場を作りたい私にとって知識を蓄積できたプログラムでした。

実は、これ以外にも私は興味関心の幅が広く、学校ではSGH指定校の取り組みとして海外研修に参加したり、短期留学でニューヨークに行ったり、演劇も楽しそうだと3泊4日のワークショップに出てみたり。その他、地元でのボランティア活動や部活・委員会にも所属していたのでかなり忙しくしていましたが、充実の毎日を過ごせました。

――【私の〈受験ストーリー〉】AO入試の難しさを肌で感じることに

志望校を慶應義塾大学SFCと意識し始めたのは高2から。SFCは様々な分野にわたる研究活動が盛んで、特に地域創生や子どもの精神発達を考える研究会などは、将来のためにぜひ学びたいと思いました。そこで「AO・推薦入試特別指導」では多世代交流を研究テーマにしてポートフォリオ作成をスタート。しかし、いざまとめ始めるとテーマの問題発掘・課題解決が曖昧で、軸が高齢者から若者にどんどんブレてしまう。ボランティア活動などで経験値は積んでいたものの、アカデミックな知識において不足が否めませんでした。さらに興味関心の幅が広いことも仇となり、各大学・学部が求めている学生像に向けての掘り下げ方が浅かったのかもしれない。併願校には合格をいただきましたが、AO入試の難しさを、身を持って体験した結果となりました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】単語を語源で覚えられたSFC直前講座

ずっと目指してがんばってきたSFC。AO入試は残念でしたが、ここで諦めるわけにはいかないので一般受験に切り替えました。

受験に必要な英語は単語を確実に抑えるスタンスで臨んだのですが、強い味方になったのがSFC直前講座の英語対策です。講師から教えられたのは“単語を語源で覚える”ということ。日本の漢字は偏や旁(つくり)を知っているから理解しやすく、それを英単語に応用して区切って覚えていくと、おもしろいように記憶に残りました。もちろん、入試方法に合わせて解説してもらった問題の解き方も役立つものばかり。

また、AO入試から一般受験という同じ境遇の友達と、毎日100個ずつ覚えよう!と目標を立てて単語問題を出し合っていたのも、今ではいい思い出です。受験期の最中でも塾生同士で助け合えるのが、早稲田塾の真骨頂。おかげでSFCに無事、合格することができました。

――【将来の〈夢〉】高齢者にもメリットのある多世代交流の場を構築したい

寿命が長くなるとともに、日本は元気な高齢者が多くなりました。福祉の要素も必要ですが、これから多世代交流の場を考えるにあたり、高齢者・若者双方にメリットを感じてもらえる仕組みづくりが必要だと思います。今まで地元で活動してきましたが、ここで得た知識を他の都道府県にも当てはめて考えていきたい。理想のカタチがSFCの学びを通して見えてくるのではないかと、今からワクワクしています。

私の「東京学芸大学附属国際中等教育学校自慢」

SGHの他にSSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも指定されており、様々な課題研究を行っています。課題やイベントを通して仲間と一緒に切磋琢磨できる環境でした。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

お守り、単語帳

お守りは親や友達からもらったもの、自分で購入したもの……たくさんあります。試験当日は敢えて持って行かず、自分の力を信じて(笑)。友達と問題を出し合っていた単語帳は、受験2ヵ月前から毎日18:00からと決めて、担任助手にも協力してもらいながら最後までがんばりました。

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