著作権を学び、創作者を守りたい
創設者の理念息づく慶應・法学部へ
下川 葉夏(しもかわはのか)さん
通塾情報
| 出身校 | 大崎品川校 |
|---|---|
| 出身高校 | 女子美術大学付属高校 |
| 部活 | なし |
| 夢・目標 | クリエイターと技術が共存する社会創出 |
進学情報
| 受験方式 | FIT入試 |
|---|---|
| 大学 | 慶應義塾大学 |
| 学部 | 法学部 |
――[入学の〈きっかけ〉受験を通して自分の実力を証明したかった
早稲田塾に入学したのは高2の夏頃。アメリカ留学での経験を活かしたかったこと、何より、長く続けてきた美術がどこまで評価されるのか、「これだけのことをしてきた」と受験を通して証明したかったという気持ちもあって、総合型・学校推薦型選抜での受験を考えていました。 入学して感じた早稲田塾の魅力は、塾全体で目標に向かっていく空気感。受験は個人戦になりがちですが、ここでは仲間とともに取り組める環境がありました。それは、塾生同士で意見を交わす「メンタリング」の存在が大きいと感じています。人の書類を読んで的確に指摘するには、語彙力や想像力が必要ですが、それは同時に自分自身の書類作成力にも直結します。メンタリングを通じて、多角的に考え、より良い表現を追求する力が鍛えられました。
――[将来の〈夢〉] 自分が長く続けてきた“美術”から探究テーマ発見
私は「画像生成AIにおける著作権法の解釈」をテーマに探究を続けてきました。中2のときに学校の授業で著作権を扱い、興味を持ったのがきっかけです。そこに、近年話題になっている画像生成AIの存在が重なりました。創作を続けている自分にとって、自分の作品が簡単に模倣される現実は決して他人事ではありません。だからこそ、現行の法律で何が守られ、何を許容することが文化の発展につながるのかを考える必要があると感じました。 探究を深めるため、AIを用いた自作の模倣可能性を検証し、新旧の論文や判例を読み込みました。その中で見えてきたのが、「法律と美術の評価基準のズレ」です。現在の判例では、全体がほぼ重なる「トレース状態」でなければ侵害と認められにくい傾向にあります。しかし、現代美術においては、人が視覚的に注目する「特定のポイント」が重要視されます。この「全体で見る法的な判断」と「特徴に注目する美術的な視点」のズレを埋める解釈が必要だと考えています。 著作権は、作品を生み出した瞬間から発生し、創作者の「心」まで守ってくれる身近で大切な権利です。このテーマを専門的に学び、将来は「クリエイターと技術が共存していける社会」の構築に貢献したいと考えています。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]創設者の志を受け継ぐ学びの環境
慶應義塾大学の創設者は福澤諭吉です。彼は自身の著作の海賊版が出回っていることに悩んで著作者の権利を主張し、日本における著作権保護の考え方を定着させたといわれています。こうした背景から慶應義塾大学には著作権法を専門とする教授が多く在籍しているのだと思います。著作権法にフォーカスを当てて学びたい私にとって、慶應義塾大学は理想の環境でした。 また、祖父が慶應義塾大学の出身であり、充実したキャンパスライフの話を聞いていたことも志望理由のひとつです。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 講座を通して苦手意識を克服し、知識の幅も広がった
まず、未来発見プログラム「伝える力大学」が印象に残っています。これは、現役アナウンサーの方から“言いたいことを伝える技術”を学ぶプログラムです。貴重な実体験を聞かせてもらっただけでなく、実際に話す練習を重ねて話し方の構成や伝え方を体系的に学べ、人前で話すのが苦手だった私にはとても有意義な経験でした。また、「慶應義塾小論文」の講座が役立ちました。FIT入試に特化した対策に時間を割いてもらえたことに加え、小論文の書き方を論理的かつ実践的に修得。また、講師の知識量がとても幅広い。小論文の執筆には知識の引き出しの多さが問われると思うので、講座を通して触れた多様な視点がそのまま自分の力となり、良い結果に結びついたと思います。
――[私の〈受験ストーリー〉]自分自身が大きく成長できた総合型・学校推薦型選抜
総合型・学校推薦型選抜は、自分の興味関心を広げ、将来どのように社会へ貢献できるかを考え、自らの目標を実現するきっかけとなる入試だと思います。実際に私は、探究を深める中で大きく成長することができました。 高1でのアメリカ留学では、画像生成AIに作品を読み込ませる手法を学ぶなど、特色ある授業を体験。日本とアメリカの法律の違いを肌で実感できたことも大きな収穫です。 また、法学部受験に向けては多角的かつ論理的な思考力が重要だと考え、「慶應義塾小論文」の講座に加え、日頃から新聞やニュースに目を通し、家族とのディベートなども重ねてきました。 こうした経験を通して、根本的ではあるけれど、自己中心的ではなく、相手の立場に立って物事を捉える広い視野の重要性を実感。それは他者との関係を築くうえで、社会に出てからも欠かせない視点だと思います。この成長を糧にして、今後も自分の探究と将来につなげていきたいと考えています。