「慶應義塾小論文」で志望校発見!最後までこだわって慶應文学部に合格

第42期生

義経 日桜莉さん(よしつね ひおり)

通塾情報

出身校 藤沢校
出身高校 清泉女学院高校
部活 音楽部
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 民族音楽を世界に発信

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 慶應義塾大学
学部 文学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]音楽部の実績を活かせるAO受験に挑戦

早稲田塾に入学したのは高2の冬。先に早稲田塾に通っていた友人にすすめられました。ただ当初は志望大学などまったく決めておらず、高校で所属していた音楽部が活発だったので、その実績から指定校制推薦の枠がとれればいいなと考えていたくらい。その活動は“清泉女学院と言えば音楽部”と言われるほどで、私も 高1・高2と連続で全国大会優勝し、ラトビア共和国で開催された国際コンクールで総合グランプリ受賞も経験しました。部活内では影の部長とも称される練習責任者を担い、それなりにリーダーシップも養えたはず。そうした経験値を早稲田塾のスタッフに相談したところ、AO受験で選択肢を広げていこうという話になりました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]関連領域まで幅広く学べる慶應文学部

父親が慶應義塾大学出身なので、漠然と慶應への憧れがありました。「それなら慶應義塾小論文を受けてみたら?」というスタッフからのアドバイスでさっそく受講。この講座は慶應の法・文・経済・総合政策・環境情報などの過去問を横断的に解くので、自ずと様々な学部の情報を知ることができます。そこで自分のやりたいことは何か、どの学部の学びと合致するのかと考えたとき、国際コンクールで訪れたラトビア共和国のことを思い出しました。もともとラトビア人は“歌う民”と呼ばれるほど音楽と歴史に根深いつながりがあります。ラトビア神道という古来のラトビア土着の民族宗教があることも知り、そこから民族音楽という国独自の音楽文化に興味を持ちました。

では、民族音楽を研究するならどこ?と考えると、文学部方面が良さそう。いろいろと考えた末、民俗学や文化人類学といった関連領域の幅広い学びも得られる慶應文学部を第一志望に決めました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「慶應義塾小論文」で文章の読解力・構成力がアップ

どちらかというと文章を書くのが好きではなく、現代文も記述式問題は苦手で答えは丸暗記派だった私。要するに自ら考える力がついていなかったのだと思います。しかし「慶應義塾小論文」は書き方の基礎から合格レベルの書き方まで段階的に教えていただけるので、とてもわかりやすかったです。個人的には予習・復習をしっかりやったことが授業にスムーズについていけるポイントだったと思います。受講から3ヵ月ほど経った頃、徐々に優秀者論文として塾生に配られるように。同時に、あんなに苦労していた高校の記述式問題で満点がとれるようになってきたので、読解力や文章構成力も身についたのだと思います。早稲田塾だと、優秀者論文はスタッフではなく講師に見ていただけます。「絶対に講師に指導してもらうぞ!」をモチベーションに、最後までがんばり続けることができました。

――[後輩に〈ひと言〉]「本直」で不安ポイントを徹底攻略

慶應文学部の自主応募制推薦入試は、一次で志望理由書・活動報告書を提出したあとに小論文があります。小論文は単に書くだけではなく英訳しなければいけない箇所があり、英語も得意ではなかった私にとって不安ポイントでした。でも、ここで威力を発揮してくれたのが筆記試験や面接の直前対策「本直(本番直前授業)」!プロの評論家が書くような難しい文章の英訳なんて……と、最初は身構えていたのですが、まず難しい日本語を簡単な日本語に直すこと。そのうえで中学英語レベルの基礎的な単語を使って訳せばよいという攻略メソッドを伝授いただき、一筋の光が(笑)。数をこなして慣れるのはもちろんですが、最初に安心感と希望を持たせていただけたのが心理的に大きかった。おかげで本番はすんなりできたので、やはり合格に向けて「本直」を受講するのは絶対必要だと思います。

――[将来の〈夢〉]価値ある民族文化・音楽を世界に広めたい

実はSFCも出願し、合格をいただきました。文学部とはちがう研究テーマで進めており、2つのAO書類を並行して作成していくのは想像以上に大変。でも、どうしても文学部にこだわりたかったので、SFCの結果が出た後も集中力を切らさず、対策を続けられたのが文学部合格につながったと思っています。がんばった甲斐がありました。

私は、日本人はまだまだ異文化を理解する人が少ないというイメージを持っています。海外にはすばらしい民族文化・民俗音楽がたくさんあります。それらを世界に発信していくのが私の夢。念願の慶應文学部で存分に学び、これからも音楽に携わっていきたいです。

私の「清泉女学院高校自慢」

お嬢様学校というイメージが強いかもしれないですが、学生はみんなハツラツとして打ち解けやすいと思います。緑豊かな環境で学校生活が送れたのも良かったです。

私の「慶應義塾大学 文学部 現役合格アイテム」

まとめファイル

これまで解いてきた慶應文学部の過去問で、とくにタメになりそうな問題をファイリング。また、スタッフにアドバイスをいただいて訓練したのが「概念構築」です。たとえば“家族”“メディア”など無作為に選んだ単語に対して、どう定義し論文としてまとめるかの練習をしました。小論文対策としていい効果がありました。

フォトギャラリー