地域全体で困っている人の支援を行う
「協同」のための“つなぐ人”になる

第43期生

岸うらら(きしうらら)さん

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 都立駒場高校
部活 オーケストラ部(留学前まで)
夢・目標 「協同」を実現するコミュニティデザイナー

進学情報

受験方式 AO入試(総合型選抜)
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】留学や活動の経験を生かして総合型選抜に挑戦したい

高2の冬から1年間、東京都の「次世代リーダー育成道場」でニュージーランドに留学。学年を一つ下げて帰国しました。この留学経験や、オーケストラ部での全国大会出場、文化祭実行委員会での活動実績など、自分のやってきたことを受験に活かしたいと考え、総合型選抜への挑戦を決めました。総合型選抜対策を掲げている塾にいくつか見学に行きましたが、その中でも早稲田塾は、まだ漠然とした研究テーマしかなかった私を優しく受け止めてくれて、安心感がありました。生徒数も多く活気があって「ここなら自分も成長できそうだ」と感じ、入学しました。

入学してすぐ、面接対策の授業があったんです。そのとき私は、受講している生徒のレベルの高さに圧倒されて、号泣してしまったんです。慶應義塾大学SFCを目指すためにはこんなにハイレベルなことが求められるのか、とビックリ。でも生徒がみんな、とてもかっこよかった。キラキラした目で、自分のテーマを語る姿に憧れました。よし、私もここに食らいついていこう!と火が付きました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「人間力」がついた慶應義塾小論文

「慶應義塾小論文」も受講しました。課題が難しくて、予習復習が大変!でも講師の話はとても興味深くて「ずっとこの授業が続いてほしい」と願ってしまうくらい楽しかったです。社会問題に対して持つべき姿勢や問題発見についての示唆など、人間力というか教養というか、大人になるために必要な視点を学べたように思います。高3の夏頃には優秀者論文に選ばれるようになって、ちょっと自信がついたかな。また授業で要約のトレーニングをしたので、それが学校の成績アップにもつながりました。

――【早稲田塾での〈生活〉】メンタリングでお互いに成長できた

早稲田塾では、塾生同士がお互いの書類を読んで指摘をし合う「メンタリング」を行います。入学当初は、「生徒とメンタリングをして、成果があるのだろうか。プロの講師に見てもらったほうが役に立つはず」と思っていました。でも、実際はそうではありませんでした。相手の書類を読んで投げかける疑問は、そのまま自分にも返ってくる。そうして、自分自身で書類のレベルアップに必要なことが見えてくるのです。それに、友達同士でメンタリングをするのは楽しかったです。同じ志望校の生徒が積極的に活動している姿を見ると、刺激になりました。

早稲田塾では、自分の頭で考えて、行動して、つかみ取る力「一生モノ」の力がつきました。早稲田塾で学んだことを、これからも大切にしていきます。

――【将来の〈夢〉】組織や団体をつなぎ、「協同」を実現したい

私が留学した一番の目的は、自分一人で物事を解決しなければならない場所に身を置いて、成長したかったから。でも実際は、とても辛かったです。拙い英語で思いが伝わらないし、友達がなかなかできない。挙句にコロナ禍でオンライン授業になってステイホームの日々。マイノリティである孤独や不安を経験してきました。それもあり、「在日外国人の支援をしたい」と思うように。早稲田塾入学当時は漠然とそれを研究テーマにと思っていたのですが、具体的な調査や資料集めは難航しました。担任助手やスタッフから「常にアンテナを張って、本や新聞をよく読むこと」とアドバイスを受け、それを続けていくうちに、ある大阪の団体が、子ども食堂や教育支援など、地域全体で外国人支援を行っているという内容の新聞記事を発見。すぐにこの団体に連絡を取り、インタビューを申し込んで話を聞き、「協同」という言葉を知りました。単独の団体だけでなく、行政やNPO、教育機関が連携して、地域ネットワーク全体で支えていく「協同」。私がやりたいのはこれだ!協同を実現するための「仕組み作り」をやってみたい!と思えたのです。

協同に必要なのは、バラバラの団体の活動を“つなぐ”役割。私は将来、コミュニティデザイナーになって、活動の輪を広げて、地域全体でバックアップする体制を作っていきたい。そうしていずれは、国籍や文化、言語に関係なく、困っている人に手を差し伸べれられる、助け合える世界を作りたい。そのための第一歩として、まずは自分の足元から活動を始めます。地元杉並区には、外国人向けの日本語学校がありません。どうしたら在日外国人の子どもたちが、孤独を感じずに生活できるのか。そのために必要なことを、まずは考えていきたいです。

私の「都立駒場高校 自慢」

文武両道を掲げていて、部活や学校行事にも力を入れている学校です。人工芝のグラウンドや3つの体育館、温水プールにホールなどの設備も充実しています。そしてなにより、「人」がいい。何かに熱くなれる楽しさ、夢中になれる喜びを知っている人がたくさんいます。本当に、いい人たちに出会えた高校生活でした。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

ホストマザーと母からもらったメッセージ

天使の形のオーナメントには、留学先のホストマザーがメッセージを書いてくれました。留学生活での辛さをよく聞いて励ましてくれた、「第二の母」です。そして本当の母(笑)から、入試の日にもらった手紙。読んで号泣…。いつも強気で、私を支えてくれた母には、本当に感謝しています。これからは親孝行したいと思います!

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