留学先での気づきが、研究テーマと将来の目標発見につながった
蝶野 結衣(ちょうの ゆい)さん
通塾情報
出身校 | 吉祥寺校 |
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出身高校 | 都立翔陽高校 |
部活 | 弓道部 |
夢・目標 | 海外プロモーション業務 |
進学情報
受験方式 | 自己推薦 |
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大学 | 中央大学 |
学部 | 国際経営学部 |
――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]留学先で知り合った友人からのアドバイス
幼少期から年1回、日本のアメリカンスクールが開催するキャンプに参加したことで、英語が好きになりました。高校では絶対に留学したいと考えており、翔陽高校を選んだのは、カリキュラムが単位制なので“留学したら留年” という概念がなかったからです。
高1冬から1年間、念願かなってニュージーランドへ留学。存分に英語を学びながら充実した海外生活を送ることができたと思います。その留学先に、早稲田塾に通っている人がいました。その人から「総合型選抜など一般選抜以外の入試を受けるなら塾に通わないと無理だよ」という話を聞いことが、早稲田塾に入学するきっかけに。帰国してしばらくは一般選抜対策の塾に通っていたのですが、勉強をするうちに「留学経験を受験で試したい」と本気で考えるようになり、高3の4月から早稲田塾でお世話になることにしました。
――[大学・学部を選んだ〈理由〉]英語で学び、海外プロモーションの知識も養いたい
私が第一志望校を決めた理由は2つあります。まず留学先で、英語で経済を学ぶ授業がとてもおもしろかったので、それを継続してできる大学であること。次に、海外プロモーションの知識を身につけられる環境です。
私の叔父は、愛媛県でみかん農家を営んでいました。とても美味しかったにもかかわらず、叔父が亡くなったタイミングで後継者不足や経営問題で、やむを得ず廃業に。これまで日本の経済成長を支えてきた一次産業の衰退を目の当たりにし、私自身とてもくやしかったです。また、留学先で現地の子がランチのときオレンジをとても食べにくそうにしているのを見かけ、「日本のみかんなら皮も薄くてむきやすいのに……」と、恨めしく思い、同時に日本の農産物の需要に想いを馳せました。そこからプロモーションを勉強し、もっと海外にアピールしたいと思うようになったのです。
そのプロモーションと海外を土台に大学を調べたところ、中央大学の国際経営学部は設置科目の7割以上が外国語による授業だとわかりました。さらに、国際経営学部に広告表現研究のゼミをされている教授がいらっしゃり、書かれた著書を読んでそのおもしろさに心酔!ぜひその教授のもとで学びたいと、志望校を決めました。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「大学への小論文」でウィークポイントを克服
受験の小論文対策として「大学への小論文」を受講してきました。自分にとって一番メリットだったのは、文章に対する読解力が上がった点です。もともと書くのは苦手だったけれど、それ以前に課題文に対する理解が浅く、設問にきちんと答えられないことを講師に繰り返し指摘されていました。この講座では一週間に一冊本や論文を読んでくるのが課されるので、それをやっていくうちに自然と読解力が向上したのだと思います。
また、講師から添削されたものを褒められるまで書き直し、ダメなものと良いものの比較チェックを必ず行うようにしました。なぜダメだったのか分析し、納得した上で次の課題に進むのが早く成長するコツかもしれません。
――[私を支えてくれた〈スタッフ〉]研究テーマの題材を引き出してくれたスタッフの助言
最初の研究テーマは“経営を目指すために必要なプラットフォーム”みたいなものを考えていました。しかし、それがうまくいかず再考することに。その際、自分がこれまでしてきた経験で何をピックアップしたらいいのかわからず、悩んでしまいました。でも、私が悩んでいることが複数の担任助手で共有されたらしく、面談していただき、そこでみかんの話をしたんです。すると、「それはおもしろそうだから、研究テーマの題材になるのでは?」となり、結果的には海外プロモーションを学びたいという目標につながりました。そこからは塾生同士のメンタリング(意見を交わしあう)も活用し、提出書類を磨き上げることができたのは、本当に周囲の人たちからのアドバイスのおかげ。担任助手の間では、最後まで「みかんの蝶野さん」と呼ばれていました(笑)。
――[将来の〈夢〉] 日本の食文化を世界に発信したい
早稲田塾はネットワークが広く、コロナ禍でオンライン授業が増えたこともプラスにはたらいて、全国各地の塾生と交流できました。皆さまざまな研究テーマを持っており、刺激的なアドバイスをもらえたので、それをやる気に変えて自分自身の成長につなげられたと感謝しています。
将来は、海外プロモーションを通して日本の農産物の海外需要拡大に取り組んでいきたい。たとえばJFOODOのような組織が、アメリカ向けに日本茶をアピールするプロモーションサイトを展開していますが、そういうのを実際にやってみたいですね。みかんだけでなく、大切な日本の食文化を広く世界に向けて発信していきたいです。