慶應で環境デザインを学ぶという目標を、
早稲田塾が見つけ、叶えてくれた

第44期生

叶煜瑩(かのうくえい)さん

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 実践女子学園高校
部活 硬式テニス部
夢・目標 都市における「心地よい休憩空間」の創出

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】実績を生かせる総合型選抜に惹かれて

早稲田塾に入学したのは高1の3月のこと。無料体験のときに「叶さんは総合型選抜入試が向いていると思う」と言われたことが、総合型選抜に興味を持つきっかけになりました。高校では硬式テニス部の部長を務めていたほか、制作した絵画が美術館に展示された実績があり、そうした経験を活かして受験ができると聞いて魅力的だと思ったのです。当時はまだ自分の夢や行きたい大学・学部も決まっていなかったのですが、スタッフの方から「早稲田塾にはさまざまな未来発見プログラムがあるし、自分の夢を探すきっかけにもなるよ」と言われたのが決め手になって、入学を決めました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】スーパーハイレベル論文作法で論文力もディスカッション力もUP

一番入試に役立ったと感じる授業は「スーパーハイレベル論文作法(ろんぶんさっぽう)」。テーマに沿った論文を講師に添削してもらうだけでなく、生徒同士でも原稿を読み合い、ディスカッションをします。鋭い指摘に対しても怯まずに反論することを繰り返すことで精神力が身につき、面接に役立ちました。さらに、自分が文章を書くときにも批判を想定して「きちんと根拠をもって書こう」という意識が芽生えたおかげで、説得力のある志望理由書を書くことができたと思います。

「総合型・学校推薦型選抜特別指導」では、答えのない問いに5分間で回答を作って発表するという難しいワークにチャレンジすることで、即興力や表現力が鍛えられました。入学当初は自己紹介もうまくできなかった私が、気づけば堂々と人前で話せるようになっていたのは驚きです。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】経済やマーケティングの基礎をプロから学べた

未来発見プログラムで受講したのは「アフターコロナの行動経済学」と「アフターコロナのマーケティング入門」の二つ。それぞれ高2の夏と春に受講したのですが、当時はまだ自分の夢が固まっていなくて、「どんな夢を叶えるにしても、経済やマーケティングの知識は必要だ」と考えて選びました。どちらの講座も第一線の学者やプロの方から直接専門的な知識やノウハウを学べる内容で、「アフターコロナのマーケティング入門」では自分たちでマーケティング企画を考えて発表することも刺激的でした。経済や経営の専門用語や概念を短期間で一通り学べたことは有意義でしたし、自分の夢を現実的に考えていく上で役立ったと思います。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】先輩だからこその、親身なアドバイスが嬉しかった

志望校である慶應義塾大学環境情報学部に通う担任助手の方には、すごくお世話になりました。もちろん講師や親も私を支えてくれたのですが、やはり担任助手は年齢も境遇も近いので、「私が受験したときはこうやって準備したよ」と体験をもとにしたアドバイスをしてもらえると、安心感がありました。特に印象に残っているのは、「論文作法」の授業で他の生徒の批判に反論する自信がなくて悩んでいたとき、「叶さんなら大丈夫。自分の意見にもっと自信を持って」と励ましてくれたこと。担任助手が背中を押してくれたおかげで、堂々と意見を言える力が身につきました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】環境デザインや脳科学などを総合的に学びたい

私の夢は、「都市における心地よい休憩空間の創出」で、ベンチのデザインを軸に都市を心地よい空間にしたいと考えています。そのためには、デザインに関する勉強だけでなく、環境デザインや脳科学など、幅広い分野の学問を習得する必要があります。そうした観点から学部探しをしたとき、慶應義塾大学の環境情報学部以上に適した学部はありませんでした。特に慶應義塾大学にはベンチ研究の第一人者というべき教授も在籍しており、ぜひこの方のもとで学びたいと思い志望しました。

――【将来の〈夢〉】居心地の良いベンチから、心地よい都市空間を創る

今の日本には、ホームレスが寝転べないように仕切りを取り付けるなどした、「排除ベンチ」と言われるデザインのベンチがたくさんあります。このようなベンチは多くの人にとって使いづらいだけでなく、特定の人を排除しようとする差別的な意図や威圧感を感じさせるもの。デザインを改善してより良いものを作り、誰にとっても快適に過ごせる都市空間を生み出すことが私の夢です。

 さらにくわしく≫ 現役合格物語インタビュー

私の「実践女子学園高校 自慢」

校舎がとてもきれいで清潔な高校です。心地よい空間の中で学校生活を過ごしたことが、快適な都市空間を目指す夢につながったのかもしれません。校内にはみんなが自然に集まる、素敵なベンチもあります。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

お守り、ノート、ベンチブック

お守りは早稲田塾が生徒全員に配ったもので、いつも持ち歩いていました。ノートは早稲田塾に入学して以来ずっと使っています。受験のための情報をはじめ、日ごろの気づきを何でも書き込んでいました。ベンチに関するアイディアを生み出すため、100以上のベンチを自ら写真に収めて集めた「ベンチブック」。日本で一番ベンチに詳しい高校生になれたかな、と自負しています。

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