――【入学の〈きっかけ〉】留学経験を活かせる総合型選抜入試に挑戦したい

もともと英語が好きだった私は、高2から高3にかけての約1年間、アメリカのコロラド州の高校に交換留学をしました。コロナ禍のため思うような高校生活を送れていないと感じる中、価値ある時間を過ごしたいという一心での挑戦でした。現地ではさまざまなバックボーンを持った生徒たちと交流することで、多様な価値観に触れることができました。早稲田塾への入学を決めたのは留学に行く前のこと。留学経験や英語力を活かした総合型選抜で進学したいと考えていたとき、留学経験者の進学実績が豊富にある早稲田塾ならきっと志望校に行けると感じました。実際に入学したのは帰国後まもなく、高3の7月です。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】研究テーマ錬成会のおかげで、大学での研究テーマがより具体的に！

私が受講した授業は、「研究テーマ錬成会」、「書類作成」、「本番直前授業」、「IELTS対策講座」など。最初に受けたのが「研究テーマ錬成会」だったのですが、これが入試にすごく役立ちました。大学での自分の研究テーマについて講師にフィードバックをいただくと同時に、生徒同士で見せ合ったり発表をしたりしながら、徐々にテーマをブラッシュアップしていくという内容です。私は留学中にヴィーガン（完全菜食主義者）の人たちと出会ったことをきっかけに、ヴィーガン食を広める研究をしたいと決めていたのですが、具体的にどのような方法で普及を進めるかという点までは目を向けられていませんでした。「研究テーマ錬成会」でその点を指摘いただいたおかげで、政府の公共政策への働きかけが必要なのだと気づき、具体的な研究テーマが固まりました。この授業のおかげで提出書類のクオリティが格段に高まり、将来の目標も鮮明になったと思います。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】すごい経歴やスキルを持つ生徒たちから刺激を受けた

早稲田塾に入って驚いたのは、一緒に学ぶ生徒がすごい人たちばかりであること。多彩な課外活動を経験している人も多く、中には高校生なのに起業している人までいました。また、面接練習をしていても、早稲田塾で長く学んできた人たちはみんな受け答えがものすごく上手なんです。入学当初の私はディスカッションや面接の練習をしたことがなかったので、少し深掘りした質問をされるとすぐに答えられなくなってしまっていたのですが、「経験が浅いということは伸びしろがあるということだ！」と前向きに考え、必死に練習をしたり、研究テーマに関するリサーチをしたりして面接力をアップ。普通の高校生活の中では出会えなかった早稲田塾生たちから刺激を受けたおかげで、短期間で成長することができました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】多様性を尊重する学風に惹かれて、ICUを志望

国際基督教大学（ICU）は国際交流が盛んな大学ですし、文系・理系の区別なく幅広い知識を得た後に専門性を深める「リベラルアーツ」という考え方も魅力です。もともと英語が好きで、大学でも外国人との交流を深めたいと考えていた私にとって、とても良い環境だと直感しました。オープンキャンパスに行ったときにも感じたのですが、ICUには本当にさまざまな国籍の人がいて、日本なのにまるでアメリカにいるような自由な雰囲気があります。この大学なら、多様な文化や外国語に触れながら、ヴィーガン食を広めるという自分の研究テーマにしっかり打ち込めると思いました。

――【将来の〈夢〉】公共政策に働きかけ、ヴィーガニズムの普及を推進したい

私の夢は、ヴィーガン食を普及させて食の多様性を実現すること。留学先のアメリカで、私のホストファーザーをはじめ何人ものヴィーガンに出会い、ヴィーガニズムに関心を持つようになりました。アメリカでは食文化に限らず、民族、人種、セクシュアリティなどさまざまな面で多様性が尊重されており、日本よりもずっと進んでいます。日本ではヴィーガン食はまだ一般的ではありませんが、すでに海外からヴィーガンがたくさん訪れており、ヴィーガンにとってはかなり暮らしにくい環境となってしまっています。私は多様性を尊重する観点から、NPOなどの活動を通じて政府や自治体と連携し、ヴィーガニズムを広めたいと思っています。この目標の達成に向けて、大学ではヴィーガニズムについて学ぶことはもちろん、公共政策、経営、人類学、哲学など幅広い学問を深めていくつもりです。