論文系講座で苦手な日本語力を向上
早大の政治経済学部に現役合格!

第45期生

寺本小雛(てらもとこひな)さん

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 国際基督教大学高校
部活 バレーボール部
夢・目標 大学院で国際公共政策を学ぶ

進学情報

受験方式 グローバル入試
大学 早稲田大学
学部 政治経済学部

――【入学の〈きっかけ〉】総合型選抜の対策と、日本語力のスキルアップ!

父の仕事の関係で、小4から中3までマレーシアに住んでいました。インターナショナルスクールに通っていたので、英語はネイティブレベルです。大学受験は、得意の英語力と帰国子女という強みを活かせる総合型選抜でチャレンジしようと決めていました。

帰国後に塾を探し、早稲田塾を選んだのは論文系講座の充実さ。正直、日本語力には全く自信がありませんでした。高校生活のスタートとともに早稲田塾に入学し、講座を通して日本語のスキルアップ向上を目指してきました。

今となっては、早めに対策したことが大正解でした!高1のときから多くの課題文に触れ、根拠を述べて自分の意見をまとめて書くことを何度も繰り返した結果、日本語に対する苦手意識を払拭。論文の書き方もかなり上達したと思います。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「スーパーハイレベル論文作法」で日本語力・論文力が向上

日本語力のスキルアップに役立ったのが「スーパーハイレベル論文作法」です。この講座では、毎週新たな論文を書き、それぞれの論文を塾生同士で講評し合うディスカッション主体の授業スタイル。最初の頃は「論文を一人で書くなんてあり得ない!」と思っていた私がどうにか書く糸口を掴めたのは、他の塾生の論文を見せてもらい、改善点や疑問点を討論することによって自分の語彙力に応用することができたからだと思います。高1から続けたおかげで、日本語力はもちろん論文力も鍛えることができました。

――[早稲田塾で〈学んだこと〉] 積極性が身につき、探究テーマの深堀りに活用できた

マレーシアに住んでいたとき、日常生活の中で外国人労働者と接する機会がたくさんありました。そのときは、異国で働くのは大変そうだと漠然と思っていただけでしたが、日本に帰国してから日本の中で外国人労働者はどのような扱いを受けているのだろうと考えるように。私自身、海外ではマイノリティな存在で、孤独感を味わったこともありました。だからこそ、外国人の雇用問題や住みやすい環境づくりについて知りたいと思ったのが探究テーマに選んだ原点です。

テーマをさらに深堀りするために、オーバーステイなどの理由で入国管理局の収容施設にいる外国人に話を聞きに行ったり、難民などに関わる団体職員の方や弁護士にインタビューをさせていただいたりしてきました。今までの私なら二の足を踏んでいたようなことも、早稲田塾で鍛えられた積極性のおかげで実現できたと思っています。さまざまな方にインタビューできたことで、自分の探究テーマに向き合う情熱も、さらに高めることができました。

そして、仲間の塾生たちは本当に積極的で、明確な目標を持ち、それに向かって行動を起こす精神力がすごい。私はとても刺激されたし、そのような雰囲気の中ですごせたことがとても良かったです。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]探究テーマや自身の経験値を高めることができたプログラム

探究を深めるうえで特に役立った早稲田塾のプログラムは未来発見プログラムの、「途上国開発援助レポート」です。このプログラムは、実際に途上国の開発援助に携わっている方々から、現場の様子や問題点などを直接学びます。途上国について、私は自分が暮らしてきた東南アジアのことしか知らなかったのですが、講座を通してアメリカや南米のことも知ることができました。何より、未来を見据えてどう援助していくべきかの考えや活動に感動しました。目の前にある問題だけでなく、未来を改善するために今どう動くべきかという視点を養えた貴重な経験でした。

また、「ドラッカープログラム」も印象に残っている講座のひとつです。アメリカのクレアモント大学から教授が来日し、オールイングリッシュで授業が進められました。変化の激しい世の中において、多様性を持つリーダー像の概念を学べたのが大きな収穫です。このプログラムで学んだことを活かして、高校では部活動の部長や学園祭の代表を経験し、成果を出せたと思います。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]担任助手とのコミュニケーションが志望校の決め手に

志望校の決定は、担任助手の方といろいろお話させてもらったのが大きかったです。担任助手の高校の先輩が早稲田大学に通っていて、大学生活の様子やカリキュラムの内容など、リアルなお話はとても濃いもので、一気に早稲田大学の魅力に引き込まれました。

当初は授業をすべて英語で行う国際教養学部を目指していたのですが、やはり日本語から見える日本社会や、それによって広がる価値観も重要かもしれないと考えるように。また、外国人の雇用問題については政治色も強く、政治と経済を両側面から学んでみたいと考え、政治経済学部に方向転換しました。

大学では、労働経済学を中心に学んでいくつもりです。それにより、高齢者・障がい者・女性外国人を含めたすべての人が働きやすい労働市場について知識をつけ、将来は外国人労働者の雇用管理の改善に携わりたいです。

――【将来の〈夢〉】政府に近い立場で外国人の雇用政策に携わる

具体的な職業は決めていませんが、直近の目標としては海外の大学院に進んで国際・公共政策を学びたいと考えています。大学での学びを踏まえ、大学院でさらに法学や国際関係、経済学を追求し、日本にいる外国人の雇用政策に私自身が携われるようになりたいです。やはり、根本的な法政策上の課題があると思うので、政府に近い立場でより良い解決策を考えていきたいと思います。

私の「国際基督教大学高校 自慢」

約半数の生徒が帰国子女なので、さまざまな価値観を持っている人と触れ合うことができます。友人からは常に刺激を受け、海外暮らしが長かった私もすぐ溶け込むことができました。

フォトギャラリー