受験をゴールにしない、
早稲田塾での学びに感謝

第45期生

鈴木菜桜(すずきなお)さん

通塾情報

出身校 柏校
出身高校 江戸川学園取手高校
部活 チアリーダー部
夢・目標 建築家

進学情報

受験方式 総合型選抜(創成入試)
大学 早稲田大学
学部 創造理工学部

――【入学の〈きっかけ〉】担任助手からのアドバイスで入学を決意

早稲田塾に入学したのは高1の夏です。私は幼い頃からポスターを描いたり、何かをデザインするのが好きでした。そんな私の成長を見守っていた両親が、強みを活かせる受験方式として総合型選抜を薦め、早稲田塾を見つけてくれました。

早稲田塾へ面談に行くと、早稲田大学創造理工学部建築学科を総合型選抜で受験した担任助手の方が、受験用に作成した自己PR書類を見せてくださいました。手に取ったとき、建築に向き合う真摯な姿があふれていて、その熱量に圧倒されました。私もこんなふうに好きなことを追究してみたい。担任助手のさまざまなアドバイスが、早稲田塾入学への決め手になりました。

――【私の〈受験ストーリー〉】歴史を学び、土地が持つ固有性を重視した建物を造りたい

私が住んでいる千葉県我孫子市は、昔は志賀直哉や柳宗悦など著名な文化人が暮らしており、“物語の生まれるまち”と呼ばれていたそうです。しかし、東京のベッドタウンとして宅地開発が進み、人口も増加。古き良き文化の香りは失われつつあると感じています。東京ではそれがもっと顕著だと思っていて、効率を重視した建物ばかりになっている気がします。なぜそのようになってしまったかを考えたとき、戦争や貧困などあらゆる社会問題が密接に関係しているのではないかと思いました。

我孫子市のように各都市の歴史を調べれば、本来その土地が持つ固有性を発見することができます。これ以上、効率ばかりを重視する画一化した街を増やさないためにも、「土地の固有性を引き出した空間の創造」を探究テーマに決めました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】早大ならではの倫理観や視点を建築に活かしたい

早稲田大学を選んだ理由は、早稲田ならではの学びを通して培われる倫理観や視点に惹かれたからです。建築学科というと理系のイメージが強いと思いますが、私が探究してきたテーマは理系の学びだけでは事足りず、現代社会の諸問題に即した社会学や倫理学、歴史にも密接に関わっていると思います。

私は探究テーマの深堀りのため、東日本大震災で被災した仙台市や、被爆地である広島県に行きました。悲しい歴史が刻まれた建物を肌で感じるとともに、こうした事象をその土地の固有性と捉え、今後の建築にもいい意味で活かしていけるのでは、と考えています。

早稲田大学の建築学科には建築史を専攻されている教授がいらっしゃいます。教授の研究室では「千年村プロジェクト」というものがあり、千年を基準として自然災害や変化を乗り越えてきた土地を探究されています。私の探究テーマのヒントがそこにある気がしており、ぜひその研究に私も携わりたい。そのためにも、研究室に入る前までに必要な表現力や社会を俯瞰で捉える力を身につけたいと思っています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】建築・芸術系講座で実技も知識も深めた

特に受験で役立ったと思うのは「建築・芸術系<実技>講座」です。週1回ある講座で、自分で描いた作品を毎回提出し、フィードバックをいただきます。絵には自分の考えていることがそのまま表現されるので、そのたびに自分と向き合うことを大事にしてきました。また、他の塾生の作品を観察することで、視野の広がりにもつながったと思います。

いっぽう「建築・芸術系<教養>講座」では、世界の諸問題と建築がどう結びついているかという建築史の講義が印象に残っています。ニュースや新聞だけでは知りえない話ばかりで、自分が知っていることはほんの表面上のことだったのだな、と実感。物事を多角的に捉えることの重要さを教えていただきました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】建築提案プレゼンテーションで最優秀賞を獲得

未来発見プログラムは「SDGsまちづくりプログラム」に参加しました。一級建築士の方を講師に迎え、座学とフィールドワークを通してあらゆる視点からまちづくりを学びます。

講師の講義と実際に課題の街を歩いてニーズを見つけ出したりしながら、建築は人間だけのものではなく、環境とあらゆる生態系に結びついているものだと再認識。また、プログラムの集大成として行われた建築提案プレゼンテーションでは、最優秀賞とオーディエンス賞をダブルで受賞!自分の成長を感じることができました。

――【将来の〈夢〉】建築家として社会や人に影響を与えられる空間を創造

早稲田塾に通って一番良かったのは、自分の軸が見つけられたことです。将来、建築を通して社会を変えたいと、高1の頃から漠然と考えていました。それが「総合型・学校推薦型選抜対策」を通して具体化し、大学での学びや将来の目標につなげることができました。早稲田塾は大学受験のための塾ではなく、その先の人生を形成するための学びと視野を広げられるところです。それを手に入れられたのは、私にとって大きな実りでした。

将来の目標は、もちろん建築家です。社会や人に影響を与えられるような空間を創造できるように大学でしっかり学んでいきたいです。

私の「江戸川学園取手高校 自慢」

緑豊かな環境にある学校です。生徒の夢を後押ししてくれ、私も部活はもちろん学校主催の課外活動(模擬企業グランプリ:模擬的に会社を起業する)にも全力で取り組みました。

フォトギャラリー