自分の力を引き出して、
合格に導いてくれた早稲田塾

第45期生

福田優依(ふくだ ゆい)さん

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 品川女子学院高校
部活 ECC部英語ディベート、メディア研究会
夢・目標 日本の教育の在り方を考え直す

進学情報

受験方式 総合型選抜
大学 国際基督教大学
学部 教養学部

――【入学の〈きっかけ〉】留学中に母から総合型選抜を提案されて

高2の8月から高3の7月まで、デンマークに留学していました。留学中に母から「大学受験は総合型選抜に挑戦してみてはどうか」と話があり、早稲田塾を紹介されたんです。特に塾探しをしていたわけではないけれど、1年間の留学で、受験に関しては友人から遅れをとってしまうという不安はありました。また、もともと人との対話が好きなこと、何より“留学”が武器になるという点が魅力だなと思い、高2の11月に入学。デンマークに居ながら日本の総合型選抜の情報を、プロフェッショナルである早稲田塾から入手できたのは幸いでした。完全オンラインでしたが、担任助手をはじめスタッフの方々は話しやすい方ばかり。大学選びに関しても多角的なアプローチでいろいろ提案いただき感謝しています。

――【私の〈受験ストーリー〉】肌で感じたデンマークの教育方針から探究テーマを発見

私は14年間バレエを習っており、もともとヨーロッパ文化に興味をもっていました。デンマークへの留学を勧めてくださったのもバレエの先生です。それとは別に、家族からは将来の方向として教育分野を勧められており、「それならデンマークに行けば、バレエについても教育についても、自分の価値観が変わるよ」と先生が背中を押してくれたのです。 私がお世話になったホストファミリーで、日本人学校の先生をしている方がいました。そのご縁で私はその学校のお手伝いをすることに。ほかにも現地保育園でボランティアなどもさせていただいたのですが、そこで感じたのは「競争社会と非競争社会の差」です。たとえば、デンマークの教育で一番大事にしているのは、「自分が何を感じてどう思ったのか」。対して日本だと、知識をどれだけ得るかに重きが置かれていると思います。また、デンマークだと、得意なことは自分でやり、苦手なことは得意な他人に任せようという考え方です。対して日本では、得意分野を伸ばしつつ苦手分野も努力してできるようになり、それら総合的な部分で順位をつけられる。 この違いは、社会規範が大きく作用しているのではないかと考えました。デンマークは主権者教育であり、義務教育の中で統治機構がどのように作用し、主権者がどのように構成されているか、生徒が現状の政治を学んでいきます。対して日本では、憲法上違反とされるケースもあり、なかなか難しい状況です。 どちらの教育が良い・悪いではなく、日本の教育にとって良いと思えるものは、積極的に取り入れていくべきだと思います。時代はどんどん変わっていきます。デンマークでの気づきや活動を通して、今後時間をかけて、社会規範を軸とした日本の教育を考えていきたいという探究テーマに出会うことができました。

――【早稲田塾での〈生活〉】 自分の力を引き出し、伴走してくれた早稲田塾

何か特別なことをしたからといって、良い結果は出ないと思います。たとえば私の場合、バレエを習っていたからヨーロッパに興味を持ち、デンマークに留学し、結果的に長く学んでいけるであろう探究テーマの発見につながりました。それらはどれも、私が日常的に体験してきたこと。そこで得た力を引き出し、伴走し、結果に結び付けてくれるのが早稲田塾という場だと思っています。また、早稲田塾にはさまざまなバックグラウンドを持つ塾生が集まっています。ポテンシャルも高く、自分とは違う視点や価値観を持つ人たちとたくさん話せたことが、自分に良い影響を与えてくれました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】 リベラルアーツの環境で教育を多角的に学ぶ

私の興味・関心の軸は教育にありますが、デンマークへの留学経験で、政治経済や社会背景が教育に作用すると強く感じました。そして、その国の文化や宗教も教育を作り上げるうえでは欠かせない要素。そのすべてを区別せず学べるのは、リベラルアーツの環境しかないと考えました。また、国際基督教大学(ICU)なら、英語開講の授業をとりつつ、日本語でも学ぶことができます。他大学では、英語授業のみのリベラルアーツ教育はあるけれど、日英両方の授業が開講されているICUはとても魅力的です。実は、すでに中3くらいから「ICUに進学したい」と思っていたけれど、どうせ無理だと諦めかけていました。それが、早稲田塾と総合型選抜を知って気持ちが変わりました。諦めずに挑戦して良かったです。ずっと目標にしてきたICUに合格でき、本当にうれしいです。具体的な将来像はこれから考えますが、大学でしっかり学び、日本の子どもたちのためになるような教育を目指したい。物事は白黒つけられるものだけではないので、特有の問題に固執せず、多様な意見を捉え、グレーゾーンを受け入れることも大切にできる人間でありたいと思っています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】 講師からのアドバイスで文章表現が豊かに

役に立ったと思う講座はICUの書類作成講座です。ICUの提出書類は小論文の他、志望理由書や活動報告書など、合わせて5種類もあります。それらを講師の添削や、塾生同士のメンタリングでブラッシュアップしていきます。1年間の留学で日本語が怪しくなっている部分があったので、添削を受けての修正にはだいぶ力を入れました。その講座で、講師から「あなたの文章は硬すぎる」と指摘され、昨年先輩が書き上げたという書類を見せていただいたんです。その自由闊達な文章表現には、まさに目からウロコ。受験の提出書類にもかかわらず、こんなに自分を自由に表現して良いのだと痛感。その経験から、自分の文章表現が豊かになったのだと思います。本番の小論文では、長年続けてきたバレエのことを、本気で好きだという気持ちをのせて書けたので満足しています。

私の「品川女子学院高校 自慢」

28歳までに将来像を描くという「28project」というのがあります。著名人に講演を行っていただく特別講座なども頻繁に催されます。

フォトギャラリー