学生団体での活動を活かし、上智大へ
メディアを通じて防災意識を高めたい
藤田ちはる(ふじたちはる)さん
通塾情報
出身校 | 横浜校 |
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出身高校 | 横須賀学院高校 |
部活 | 軽音楽部 |
夢・目標 | 防災意識を持つことが当たり前になるような社会をつくる |
進学情報
受験方式 | 学校推薦型選抜(公募制) |
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大学 | 上智大学 |
学部 | 文学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】総合型選抜で、学生団体での活動を活かしたかった
私が早稲田塾に入学したのは、高校2年の終わり頃です。私は地元の鎌倉市で、防災普及学生団体「Genkai」に所属しており、総合型選抜ならそうした課外活動が活かせると考え、母の勧めもあって早稲田塾に入学しました。早稲田塾を選んだ決め手は、カリキュラムなどの説明を聞いて、今まで実感がわいていなかった総合型選抜のイメージが明確になったこと。早稲田塾なら自分の目標に近づけると感じました。実は、もともと上智大学は私の目標でしたが、正直ちょっと難しいかな、とも考えていました。それでも早稲田塾で自分を分析し、上智大学へのアプローチを考えていくことで、最後には合格することができた。総合型選抜に挑戦して本当に良かったと思います。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】文章力とIELTSのスコアが目に見えて向上
早稲田塾の講座の中で特に力になったのは「大学への小論文」です。文章の構成を考えて書く力や、問題の意図を汲み取る力が身についたおかげで、入試本番の小論文はもちろん、事前に提出する出願書類を作成する上でも役立ちました。もう一つ挙げるとしたら、「IELTS対策講座」。私はもともと英語が苦手だったのですが、上智大学ではIELTSが出願条件となっていたのでスコアアップが必要でした。この授業ではIELTSの出題形式の特徴について解説していただき、具体的な対策についても丁寧に指導していただいたおかげで、IELTSの得点もみるみるアップ!無事に出願条件を満たすことができました。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】アナウンサー直伝の「伝える力」で面接をクリア
未来発見プログラムでは「伝える力大学」を受講しました。このプログラムでは、日本テレビのアナウンサーの方々が講師を務め、直接「伝える力」について指導してくださいます。プロのアナウンサーから自分の伝える力について褒めていただくと自信につながったし、アドバイスしていただいたことを取り入れることでさらに「伝える力」を高めることができました。特に印象に残っているのは、「ただ相手の目を見るだけでなく、黒目の奥をしっかり見ながら語りかければ、もっと熱をもって思いを伝えられるよ」というアドバイス。面接でもこの助言を思い出し、自信を持って話すことができました。
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】ためらわず、積極的に活動できるようになった
早稲田塾に通っている生徒たちは、誰もが自分の探究テーマを持っていて、それについて話すときはいつもすごく楽しそう。授業でそういう生徒たちを見ているうちに、「自分もこの人たちみたいに頑張ろう」と思えました。早稲田塾で成長したと思うことは、積極的に行動することにためらいを持たなくなったこと。早稲田塾の生徒はみんな、自分の経験を積むために授業でも積極的に手を上げ、課外活動も主体的に取り組んでいます。そういう環境の中で私の主体性も養われていき、自分の課外活動や探究活動にも胸を張って取り組めるようになりました。
――【私の〈ハイスクールライフ〉】防災普及活動を通じて探究テーマに出会う
私は鎌倉市を拠点に防災を発信する、防災普及学生団体「Genkai」に所属していました。SNSを通して防災の知識や技術について発信したり、それらの知識を講師として伝えたり、地域の小学生を対象とした防災運動会を開催したりするのが、主な活動内容です。「Genkai」では外部に対する発信だけではなく、内部での研修も行っていたのですが、その活動の一環として東日本大震災について学ぶ機会がありました。そこで私は東日本大震災で被災した方々と交流し、「過去の災害を風化させたくない。これらの教訓を活かし、多くの人に防災を当たり前のものと思ってほしい」と強く思うように。この思いが探究テーマと将来の目標につながりました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】メディアに関する幅広い研究がしたい
私はメディアについて学びたいと考えていたのですが、メディアと一言で言ってもテレビやSNS、雑誌などさまざまな媒体があります。それらの幅広いジャンルを具体的に一つひとつ学ぶ上で最も適していると考えたことが、上智大学の文学部新聞学科を選んだ理由です。私の探究テーマは「自然災害が発生したときに、一人でも多くの命が守られるためにメディアが果たせる役割や、過去の災害を風化させないためにメディアが果たせる役割について」。上智大学の新聞学科ではニュースや報道はもちろん、映画やドラマについて学ぶカリキュラムや、番組制作について実践的に学ぶカリキュラムも整っています。大学ではメディアについて広く学び、人々の防災意識を高めるための方法を模索したいと考えています。
――【将来の〈夢〉】メディアを通じて、人々の防災意識を高めたい
東日本大震災の被災者と交流する中で、多くの方が「あのときのような被害を二度と繰り返したくない」とおっしゃっていました。その願いをかなえるためには、防災意識をもっと当たり前のものにして、災害が起きたときにはみんなが自分で自分の命を守れる社会をつくることが必要だと考えたのです。探究活動では自然災害に対してメディアが果たせる役割について調査したのですが、その結果わかったのはメディアによる防災に関する報道にはかなり偏りがあるということ。たとえば3月11日の近辺や、防災の日である9月1日の近辺などにはそうした情報が多く報じられますが、それ以外の期間は少ない。防災意識はいつでも持っておくべきなので、過去の災害や防災に関する報道は継続的に行っていくべきなのではないか、と私は考えました。大学ではメディアについてしっかり学び、防災についてみんなが「自分ごと化」できるようなメディアの活用方法を見出していきたいと思っています。