自分だけの強みを見つけ、立教大に合格
心理学を修め、若者の人間関係を支援したい
原愛葉(はらこのは)さん
通塾情報
出身校 | 柏校 |
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出身高校 | 茗溪学園高校 |
部活 | 吹奏楽部 |
夢・目標 | 青年期の人間関係の問題を対話という方法で支援する |
進学情報
受験方式 | 自由選抜入試 |
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大学 | 立教大学 |
学部 | 現代心理学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】高校での探究活動を活かすため、総合型選抜に挑戦
私が早稲田塾に入学したのは高2の6月です。それまでは一般選抜を受けるつもりで別の塾に通っていたのですが、高校で行った探究活動のプログラムを活かした受験ができないかと考え、総合型選抜にチャレンジしようと思いました。早稲田塾を選んだ最大のポイントは、未来発見プログラムや、正解のない問題に取り組む授業など、自分の視野を広げるのに役立つカリキュラムがたくさんあったこと。さらに、担任助手の方が親身になってサポートしてくれることを知って、この塾なら総合型選抜で合格できそうだと感じました。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】小論文とIELTS対策が役になった
私が一番活用できたと感じている講座は、「大学への小論文」です。この講座はさまざまな大学の小論文の過去問を解くというもので、文章を読む力、書く力、考える力という三つの力をつけることができたと感じています。この講座を受けることで、難しい文章や苦手な文章も読めるようになりましたし、自分が知らない知識を積極的にインプットし、アウトプットする思考力も養われました。
もう一つ挙げるとすれば、「IELTS5.0 対策講座」。この講座は英語のスピーキング、リーディング、リスニング、ライティングというすべての対策を行うもので、特にスピーキングの対策が役に立ちました。授業では、担任助手の方と一対一の面接というかたちで、実際の過去問と同じように問題を解き、そこからさまざまなアドバイスをいただくことができます。私はもともとスピーキングが苦手だったのですが、「もっと自信を持っていいよ」「表情に気をつけたほうがいいよ」など、自分では気づけなかった課題についてアドバイスをいただき、すごくタメになりました。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】時事問題について考えることで視野が広がった
未来発見プログラムでは「スーパーメディアリテラシー」を受講しました。これは元・日テレのプロデューサーの方と共に、今起きているニュースについてみんなで討論するというもの。講座には哲学や経済学などさまざまな分野に興味を持つ生徒が集まり、私が考えつかないような意見が次々と飛び出しました。「世の中には自分の考えとは異なる考え方がたくさんあるのだ」ということを肌で学ぶことができる、貴重な機会でした。また、それまであまりニュースを見る習慣がなかったのですが、この講座を受けることで幅広い時事問題に触れることができたことも、視野を広げる上で役立ったと感じます。
――【早稲田塾での〈生活〉】夏休みに生徒同士でメンタリング
早稲田塾で特に印象に残っているのは、夏休みに教室でみんなとメンタリングし合ったこと。私の通っていた柏校はみんな本当に仲が良く、夏休みには授業がなくても自主的に集まって、いろんな書類を添削し合ったり、アドバイスし合ったりしていました。私は、以前はあまり積極的に人とコミュニケーションをとっていなかったのですが、早稲田塾に入ってからはフレンドリーな担任助手や塾生たちと接することで、コミュニケーション力や積極性を高めることができたと感じています。また、設備が整っていることも、早稲田塾の魅力の一つ。特に自習室は夏も冬も快適な空間で、自分の作業に集中しやすい上に、他の塾生とも適度にコミュニケーションがとれる理想的な場所でした。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】私の強みを引き出してくれた担任助手に感謝
私には頑張って磨いてきた特別な才能や、コンクールでの優勝経験などがなく、誇れることがないと感じていました。でも担任助手に、「ここはあなたのいいところだよ」「他の人にない個性だよ」と認めてもらえたことで、自分のアイデンティティを確立していけたのだと感じています。私が人よりも勝っているとすれば、それは努力を怠らなかったことだと思います。自分の経験をどう活かすか、自分の経験を通じて感じたことをどう伝えるかということを徹底的に考え、そのために毎日塾に通っていた。その積み重ねが、志望大学への合格につながったのだと思います。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】今を生きる人に役立つ心理学を学びたい
私が立教大学現代心理学部を志望した理由は、私の研究したいテーマである「青年期の人間関係の問題」にフォーカスできると感じたからです。現代心理学部は、名称に「現代」という言葉が含まれている通り、高校生という「今」に一番近い人たちの悩みやストレスについて学べる場所。立教大学にはストレスや心の機能について研究されている教授がいらっしゃるので、私もその方のもとでストレスのメカニズムや精神的健康について学び、自分の探究に活かしていきたいです。
――【将来の〈夢〉】青年期の人間関係を対話で解決したい
私の将来の目標は、青年期の人間関係の問題を対話という方法で解決すること。探究テーマとして、「精神テンポを用いた円滑な対話の実現」を選びました。私がこの目標に至ったきっかけは、所属した吹奏楽部の人数がとても多く、人間関係のトラブルがもとで部員減少につながってしまったこと。これが発端となって中高生特有の人間関係に興味を持ち、心理学で人間関係を改善したいと考えるようになりました。私の探究テーマである「精神テンポ」とは、制約のない場面で自然に表出される個人特有のテンポと定義されているものです。私はもともと音楽が好きだったので、音楽の三大要素の一つであるテンポに着目して調査したところ、この精神テンポという概念に出会ったのです。精神テンポを、聴覚や触覚などの知覚情報として相手に感じさせることによって対話を円滑にできるのではないかと考え、実験を行ってきました。将来は、大学で学んだ臨床心理学をベースとして、対話をもとに青年期の人間関係の問題を解決してみたいです。