大好きな妖怪を探究し、立教大文学部へ
教育者として、学ぶ楽しさを伝えたい

第45期生

有村想来(ありむらそら)くん

通塾情報

出身校 津田沼校
出身高校 国府台高校
部活 剣道部
夢・目標 妖怪文化を研究し、教育者になって学ぶ楽しさを伝える

進学情報

受験方式 学校推薦型選抜(指定校制)
大学 立教大学
学部 文学部

――【入学の〈きっかけ〉】自分がやりたいことを主張できる、総合型選抜に惹かれた

早稲田塾に入学したのは高校2年の12月です。最初に早稲田塾を知ったきっかけは、高2の6月頃に早稲田塾で模試を受けたこと。その後、総合型選抜に興味を持つようになり、実績が豊富な早稲田塾で学んでみようと思いました。総合型選抜は一般選抜とは違い、自分がやりたいことを主張して大学に選んでもらえる入試形式がいいな、と思いました。私の場合は学校の成績(評定平均)もある程度あり、学校推薦型選抜を活用するのが最も合格の可能性が高いと考え、指定校推薦を選びました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】正解のない問題に取り組み、多様な視点を養う

早稲田塾の授業の中で一番印象に残っているのは、正解のない問題に取り組む講座です。この講座では、限られた時間の中で自分の意見を発表したり、自分とは全く異なる他の生徒や大人の意見を聞いたりする機会がたくさんあります。自分とは違う視点を得られたことが、この講座の最大の収穫です。立教大学の志望理由書作成や探究テーマを掘り下げていく時も、別の人の視点から自分の活動を観察し、「自分のこういう部分がまだ足りていないのではないか」と客観的に考えることができるようになりました。もう一つ印象的な講座だったのは、「大学への小論文」です。小論文のテーマは幅広く、社会問題に関するものも少なくありません。論文に取り組むうちに、自然と社会問題に対しても目を向けられるようになりました。たとえば日本の労働者不足に関する問題も小論文の授業を通じて学んだことの一つ。ニュースを見ていても「この問題は小論文で勉強したことがあったな」と思い出し、「こうしたほうが世の中にとって良いのではないか」と自分なりの意見を持つ習慣が身につきました。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】多様な生徒とのつながりが、視野を広げてくれた

早稲田塾の良いところは、自分とは全く違う、多種多様な考え方を持つ人と触れ合えること。たとえば、捕鯨産業について探究している生徒がいました。私は彼に会うまで捕鯨について考えたことが一度もなかったので、「日本にはいろいろな問題があるのだな」という気付きを得ることができました。総合型選抜の受験対策を始めてから、一つの視点にこだわりすぎず、いろいろな視点を持つことの大切さを知れたと思います。普段の友だちとの関わり方にしても、一人の友人とだけ関わるのではなく、積極的にいろんな人と関わってみようという意識を持てるようになりました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】フレンドリーなスタッフが心の支えに

早稲田塾の授業はオンラインで受講することもできるのですが、私は塾に行く方が好きでした。その理由は、直接スタッフや担任助手と会って話した方がスムーズに対話ができるから。スタッフの方々はすごくフレンドリーに接してくれて、話しやすかったです。特に印象に残っているのは、東進の「高速基礎マスター」を利用した英語学習が連続200日を超えたとき、すごく褒めてもらえたこと。総合型選抜と並行して一般選抜の準備もしていたので、苦手だった英語を克服するために「高速基礎マスター」を頑張っていました。スタッフの方から褒めてもらえて、改めて「やっぱり、毎日積み重ねることが大事なんだな」と嬉しく思いました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】歴史と民俗学を学ぶため、立教大文学部へ

立教大学文学部史学科を選んだ理由は、歴史と民俗学を学べるうえに、超域文化学専攻では他の国との文化比較もできることです。私がやりたいと考えている妖怪文化の研究はまず民俗学が必須ですが、それと合わせて歴史も学べる点で立教大学がベストだと判断しました。立教大学に合格できた要因は、やはり早稲田塾での提出書類作成の授業だと思います。生徒同士で書類をアドバイスし合うことで、自分の書類の足りないところに気づき、満足いくまでブラッシュアップすることができました。

――【将来の〈夢〉】妖怪文化を研究し、将来は教育者の道へ

私は幼稚園児の頃から妖怪が好きで、妖怪について調べ続けてきました。私の目標は、妖怪文化の研究を通じて“日本人とは何か”を知ることです。妖怪は日本人がつくった文化の一つであり、それを通じて他の国と日本がどう違うのか考えてみたいと思いました。そのために私が設定した探究テーマは「妖怪・牛鬼(うしおに)の変遷」。このテーマに選んだきっかけは、残されている牛鬼の絵が何ともいえない表情をしていて、心を打たれたこと。牛鬼は、頭が牛で首から下は鬼、またはその逆の姿をしていて、人を食べる妖怪です。昔は恐怖の対象でしたが、今では牛鬼祭というものあって、神に近い存在として崇められてもいる。大学では大好きな妖怪についての探究を深めつつ歴史を学び、将来は高校の教師になって若い人たちに学ぶことの楽しさを伝えていきたいです。

私の「国府台高校 自慢」

国府台高校の魅力は、生徒全員が全力で行事に向けて取り組むこと。特に鴻陵祭(こうりょうさい)という文化祭では、3年生が夏休みをフルに費やして劇を仕上げるのですが、これは本当に自慢できるものだと思います。勉強と両立しながら高校生活もしっかりやり切れる、素晴らしい環境でした。

フォトギャラリー