コミュニケーション力が養われ「一皮むけた」
児童労働についてもっと学びたい

第45期生

小池美陽(こいけはるひ)さん

通塾情報

出身校 藤沢校
出身高校 北鎌倉女子学園高校
部活 ソフトテニス部
夢・目標 東南アジアの児童労働を解決したい

進学情報

受験方式 総合型選抜(活動アピール方式)
大学 立命館アジア太平洋大学
学部 アジア太平洋学部

――[入学の〈きっかけ〉]帰国子女という強みを受験に活かしたい

早稲田塾には高1の9月頃入学しました。いろいろ塾を探す中で、帰国子女という自分の強みを受験に活かすなら、早稲田塾の勉強方法が一番合っていると感じたのが入学の動機です。小学5年から3年間、親の仕事の都合によりベトナムで暮らしました。そこで、著しく悪条件で労働している子どもを目の当たりにし、ショックを受けました。その経験から、日本という先進国の立場で、彼らに何か支援ができないかと考えるようになりました。初めて日本から“外”へ出てみて、単純に、日本以外の国にもそれぞれ社会や文化があるのだとわかりました。その実情や魅力にもっと触れたくなり、大学は国際系を目指すという目標にもつながりました。

――[私の〈受験ストーリー〉] 国際交流の経験で将来のビジョンが明確に

私は「東南アジアにおける児童労働に対して、先進国がどのような支援ができるか」をテーマに探究活動を続けてきました。まず着目したのが、各国の関係性や国際協力の動きです。ひと言で“児童労働”といっても、国によって抱えている社会問題はとても幅広い。私は児童労働そのものを学び直すところからはじめ、書籍や国際機関の資料などを読み込みました。座学以外にも、様々な国際交流を通して知見を広めてきました。たとえば、ボランティアでアフリカの子どもたちに英語を教えることや、留学生との対話など。アメリカの学生と話した際は、日本がいかにフェアトレード商品(公正な取引で販売されているもの)に対して無関心なのかを気づかされました。アメリカでは、フェアトレード商品しか販売しないと決めている州もあるといいます。結局、安く売りたいために過酷な労働環境が生まれ、貧困や児童労働の要因になっているのです。また、早稲田塾の未来発見プログラム「異文化交流プログラム」では、海外の学生と交流しながらSDGsについて学びました。海外と日本、お互いの思考を理解し合える良い機会に恵まれたと思います。こうした貴重な経験が探究の深堀りとなり、将来のビジョンを決めるときにとても役立ちました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 思考力や英語力を伸ばし、総合型選抜に活用できた

印象に残っているのは、正解のない問題に取り組む講座です。5分間という短い間に自分なりの回答を出し、大勢の前で発表します。そこで様々な意見をもらい、回答を振り返ってさらに突き詰めて考えていくというスタイルです。思考の瞬発力が養われるほか、普段自分が何を考えて過ごしているのかが紐解かれ、志望理由書を書くうえで参考になりました。また、英検準1級対策講座も受講しておいて良かったです。ネイティブの講師に教えていただくので、個人的には日本人の先生よりも、より英語脳が鍛えられたと思います。おかげで英検2級とIELTS5.0を獲得し、総合型選抜に活用することができました。

――[早稲田塾で〈学んだこと〉]日々の学びで養われた対人コミュニケーション力

早稲田塾に入学して良かったのは、同じ総合型選抜を目指している塾生、そして総合型選抜で現役合格を掴んだ先輩(担任助手)がたくさんいるところです。総合型選抜は、自分の強みを探しながら進めていく入試方式だと思います。けれど、自分との対話だけではなかなか自身を客観視できません。それにはやはり、他人の目が必要。早稲田塾の講座は、自分のやりたいことを“学問的な観点”で誰かに発表する機会が多くあります。何度もこなすうちに、対人コミュニケーション力が格段に養われたと思います。以前の私は、自分の考えを広く発信したり、学んだことを誰かに伝えたりするような行動はしませんでした。でも、早稲田塾に入学して一皮むけたな、と自分でも実感しています。目標を共にする仲間が大勢いたことは大変ありがたかったです。

――[大学を選んだ〈理由〉]留学生たちと学び合い、児童労働の知見を深めたい

立命館アジア太平洋大学を志望した理由は、留学生が多く在籍しているからです。とりわけアジアの留学生が多く、東南アジアの児童労働について勉強していきたい私には願ってもない環境だと思いました。アジアを中心に世界各国から集まった学生たちと、積極的に交流し、国際協力について学び合いたいです。そして将来はその知見を活かし、東南アジアの子どもたちの手助けをしていきたいと考えています。

私の「北鎌倉女子学園高校 自慢」

理事長は、もと駐米大使であり、私の探究テーマである児童労働の社会問題にも造詣が深い方でした。理事長のお話から学んだことも多く、私にとっては貴重な存在でした。

フォトギャラリー