早稲田塾を活用し、勉強・部活を両立
“考える力”が身に着いた

第45期生

今村なつ(いまむらなつ)さん

通塾情報

出身校 藤沢校
出身高校 桐蔭学園高校
部活 女子ラグビー部
夢・目標 ジェンダー問題に関する活動を行うこと

進学情報

受験方式 自考力入試
大学 立教大学
学部 社会学部

――[入学の〈きっかけ〉] 友人から誘われ、部活との両立も目指して

早稲田塾に入学したのは高2の夏頃で、友達に勧められたのがきっかけです。当時は、部活動と勉強の両立に悩んでいました。私は女子ラグビー部に所属しており、部活の引退は高3の秋で、受験勉強に専念する時間が厳しい。ラグビー部は男女ともに卒業生も含めて早稲田塾生が多く、しっかりした実績があったのも安心材料でした。

――[私を支えてくれた〈スタッフ〉] 常に新たな提案をいただけた担任助手の存在

早稲田塾に入学したばかりのときは、探究テーマに対して何をしていいのか、まったくわからない状態。そんなとき、話を聞き、常に新たな提案をしてくれた担任助手の存在はとても大きかったです。最初の頃は自分の経験を活かそうと、ラグビーの声出し効果とかメンタル系で探究を深堀りしようとしましたが、行き詰って撃沈。最終的に集団心理や環境にテーマが落ち着いたのも、担任助手のアドバイスからでした。私の探究テーマは「ジェンダーにおけるカミングアウトしやすい集団の規範について」私が行った深堀り方は、まず書籍をたくさん読むこと。ジェンダーは現代社会においてホットな話題ですが、それゆえに「安直なテーマ」と思われないよう、可能な限り知見を広げました。その他、前世の中でジェンダー・セクシュアリティを公言している人への取材。そもそもジェンダー・セクシュアリティを公言している人が少ないので、そういった話を気軽にできる“カフェ”に何度も通いながら探究テーマの提出書類を作成していきました。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 自身の伝える力・対話力を高められた2つの講座

未来発見プログラムは2つ受講し、どちらも自分の考え方をレベルアップするうえでとても役に立ちました。 1つ目は「日テレ式 伝える力」講座で、講師は現役アナウンサーの方です。まず、自己紹介を1対1で聞き、自分の“伝える力”を直に評価してくださるので、現状の自分のレベル感が客観視できるんです。特に印象に残っているのは、「物事を伝えるには120%の力を出しなさい」という教えです。特に画面上だと、100%の力では正味40%程度しか伝わらないそうで、これは今まで意識したことのない新たな視点でした。 2つ目は「ダイアログ&リーダーシッププログラム~対話学入門」で、対話とは何かを学びました。特徴的だったのは、グループディスカッションをする際に、ネガティブ・ケイパビリティという概念を用いたこと。これは、答えを出さずに曖昧な状態のまま議論を展開する方法です。とても難しいのですが、多様な考えを肯定的に受け止めることは現代社会においてとても役立ちそうです。 いずれも受験対策にとどまらず、自分自身を高めるために良い経験ができました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 授業の中から気づきを得て書類作成に活かす

立教大学社会学部の「自考力入試」では、自主的に問題を発見し、分析して提言する力=自考力と捉え、書類選考と小論文・プレゼンテーションで合否が決まります。早稲田塾の平常授業では、この対策を中心に行ってきました。 小論文は「慶應義塾小論文」を受講。基本的には慶應義塾大学の過去問を解いていきますが、講師から教わる様々な社会問題がタメになるものばかりで、知見が広がります。自分の探究テーマであるジェンダー問題にも触れていただき、大変参考になりました。 また、立教大学の本番直前授業(本直)では、同じ境遇の人たちと担任助手が集まり、模擬面接やプレゼン練習を実施。出力紙を見ないでもスラスラ言えるほど何度も練習し、納得するまで準備できたのが功を奏しました。 早稲田塾の講座は、グループディスカッションや、講師・担任助手も交えて話し合う機会がとても多いです。他人の意見は参考になるものばかりで、こうした授業の中から気づきを得て、書類に活かすことができました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 担任助手から大学生活の“リアル”が聞ける「THE REAL」

立教大学を選んだのは、早稲田塾の「THE REAL」というプログラムに参加したのがきっかけです。立教大学の現役大学生である担任助手からリアル感のある大学生活を聞き、楽しそうな雰囲気に興味を持ちました。そしてオープンキャンパスにも参加し、はっきりと目標になりました。ジェンダーを学ぶには、社会学部が適していると考えています。大学ではこれまでの探究テーマを続け、ジェンダーについてイチから学び直すつもりです。将来、それをどう昇華させるかは決めかねていますが、カミングアウトしやすい環境の整備など、何かしらジェンダー問題に携わる活動を行っていきたいです。

――[早稲田塾での〈生活〉]自分なりの方法で早稲田塾を活用し、部活・勉強の両立を

早稲田塾に入学し、自分自身が成長できたと実感しています。特に“考える力”が養われました。総合型選抜は、自分の好きなことを突き詰めていけますが、明確な答えがあるわけではないので、計画的に進めていかなければなりません。それを実行していくのも自分自身です。計画作成や探究を深めていく方法などを模索するうちに、考える力が自然に身についたのかもしれません。 また、部活で忙しかった私には、時間がないときはオンライン授業を受け、面接などは対面授業にするなど、手軽に切り替えられるのがメリットでした。さらに、早稲田塾は様々なエリアに校舎があるので、所属校以外にも家や学校に近い別校舎も活用しながら勉強してきました。どこの校舎にも入れるし、様々な人との出会いも刺激になります。このように、自分なりの使い勝手を模索していけば、部活と勉強の両立も難しくありません。 総合型選抜は、学力だけでは見極めきれない、自分の経験値やパッションを大学側に伝えられる入試方式です。早稲田塾を使い勝手良く活用し、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

私の「桐蔭学園高校 自慢」

高1から高2にかけて週1回、「未来への扉」という探究の取り組みがあります。授業内で自分の好きなことを調べ、最後はプレゼン。情報収集や分析の方法などが身につきます。

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