早稲田塾で探究を深めSFC合格
夢はミャンマーで支援団体設立!

第46期生

田中 寛基(たなかひろき)くん

通塾情報

出身校 藤沢校
出身高校 湘南学園高校
部活 なし
夢・目標 ミャンマーで多民族共生を支援する活動団体を設立したい

進学情報

受験方式 夏秋AO
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――[入学の〈きっかけ〉] 自分の探究活動を活かせる総合型選抜にチャレンジ

早稲田塾には高2の4月に入学しました。高校の先輩が早稲田塾に通い、志望校に現役合格したことが、入学を決めた大きな理由です。私は日本で活動しているミャンマー人の俳優を好きになり、そこからミャンマーという国に関心を持ち、さまざまな活動を通してミャンマー人と交流してきました。しかし、今まで積み上げてきたミャンマーに関する探究活動は、一般選抜では活かすことができません。けれど、総合型選抜なら個人の考え方や行動力を評価してもらえる。そう考えて挑戦を決め、頑張ってきました。探究活動は母のサポートなしでは成り立ちませんでしたので、合格は母と一緒につかみ取ったと思っています。

――[私の〈ハイスクールライフ〉] 高校で『ミャンマー支援プロジェクト』発足

ある日、ミャンマー人の避難民とウクライナの避難民に対し、諸外国の対応に格差があるというニュースを見ました。ミャンマー人は「命に格差をつけていいのか」と訴えており、その言葉の衝撃は大きかったです。そこで、『ミャンマー支援プロジェクト』という団体を高校で立ち上げました。実際、交流を始めるとミャンマーの人たちは情に厚く、知り合いの誕生日に支援活動することも一般的。プロジェクト団体では募金活動を中心に行ってきましたが、活動を通してミャンマーの現状をより深く理解でき、結果として志望校合格にもつながったと自負しています。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉] 「多民族共生」を包括的に学べる環境

私の探究活動のベースは“ミャンマー”です。ビルマ語専攻のある大学も検討しましたが、その場合は基本的には言語や文化しか学ぶことができません。しかし、私が学びたいのは多民族の共生なので、多文化教育や平和構築に向けた政治的な側面の知識も身につけたい。それらを包括的に勉強できるのが、SFCの総合政策学部でした。SFCではまず基礎として、東南アジア地域研究でミャンマーの文化を修得する予定です。特に複数の「宗教」が存在する国なので、宗教対立についても学びたい。そして異文化教育について学びを深めていき、将来の団体運営に備えたいと思っています。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 書類作成や面接対策など、即効的に役立つものばかり

「総合型・学校推薦型選抜特別指導」の授業では、答えのない問いに対して5分間で回答を考えて発表します。短時間で自分の想いを自信をもって発言するという瞬発力が養われ、面接で役立ったと思います。また「慶應義塾小論文」講座では、論文全体の構成はもちろん、細かい部分まで教えていただきました。これは書類作成時、存分に活かすことができました。一番印象深かったのは、未来発見プログラム「FASID国際開発プログラム」です。平和・ジェンダー・難民・開発など、さまざまなトピックについて国際開発に携わっている講師から話を聞くことができます。このプログラムを通して、ミャンマー以外の開発途上国における取り組みを知ることができました。ケーススタディ的な意味として、私の探究活動において大いに参考になったと感じています。

――[早稲田塾を通して得た〈一生モノ〉] 探究テーマを掘り下げ、将来の夢を見つけることができた

早稲田塾で得たものはたくさんありますが、やはり講師陣や担任助手、塾生など多くの人たちと知り合えた点が一番大きいです。SFCのAO入試は、自分らしさを存分に表現する書類作成が合格のカギになります。その“自分らしさを表現”するデザイン能力は、今まで自分が培ってきた力では補えません。講師や塾生から何度もアドバイスを受け、書類をブラッシュアップしていきました。また、当初はミャンマーの避難民を支援したいとう気持ちばかり先行していました。しかし、早稲田塾の授業やスタッフ、塾生とのメンタリングを通して探究テーマを掘り下げたことで、国内の民族対立に着眼し、今後ミャンマーが民主化されるうえで可能性が広がる「多民族社会の共生」を、私自身が支援していきたいと思うように。その点を探究テーマの軸にし、出願書類をまとめ上げることができました。探究活動中に取材したミャンマー人の大学教授が、「共生への支援は政治的アプローチと市民的アプローチ、2つの形がある」と話されており、その言葉が胸に刻まれています。将来は一市民として、ミャンマーで多民族共生に向けた取り組みを行う団体活動を行いたい。少しでもミャンマーの平和に貢献できればと考えています。

私の「湘南学園高校 自慢」

課題意識を持った生徒が多く、私が立ち上げたミャンマー支援団体以外にも多くの活動団体がありました。「自主的に動こう」というマインドの人が多く、活気があります。

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