色彩を使った幼児教育で 日本の教育環境を変える!

第40期生

奥井紗里奈(おくいさりな)

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 日本女子大学附属高校
部活 かるた部
タイプ 帰国子女の強みを活かす
夢・目標 色彩を使った幼児教育の開発

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

──[入学の〈きっかけ〉]母のアドバイスで入学を決めた

高2の夏から1年間、アメリカのニューヨーク州に留学していました。提携校なので学年を落とさずに戻れるけれど、日本の単位は取れないから付属大学への内部進学は難しい。留学する前は一般受験を考えていたので参考書などは持参したけれど、いざアメリカに行ったら英語の勉強で手一杯。そんな私の様子を知った母が勧めてくれたのが、AO入試でした。
AO入試について知識はありましたが、将来像が漠然としていた私には難しいのでは、と考えていました。しかし母は、私は資料作りなどが好きなことから「向いていると思う。まずは話を聞いてみよう」と母一人でいくつかの塾を見学し、「早稲田塾が良い」と決めてくれました。それが、高3の5月です。

──[私を支えてくれた〈スタッフ〉]スカイプ面談で私の「領域」が広がった

入学したと言っても、まだ留学中。帰国するまでの間は、週に1回校舎長とスカイプで面談していました。留学して考えたこと、今興味を持っていることなど、たくさんお話をしました。私の話を聞いたスタッフは「それだったらこういう道があるよ」「こういう考え方があるよ」と色々な情報を教えてくれました。やりたいことが多すぎてゴチャゴチャしていた私の考えを丁寧に整理し、豊富な知識と未知の視点から私の領域を広げてくれ、スカイプを通じての面談は、私にとって大きな意味がありました。

──[早稲田塾での〈生活〉]出願当日の朝に完成!あっという間の1ヶ月

7月に帰国したときは、周囲の生徒はみな志望理由書を書き上げて、出願の最終確認を受けている時期。そんな中での一からのスタートでした。当然、最初のうちはボロボロだしどんどん自信が無くなっていく……。講師からは「ここは具体的にどういうこと?」「抽象的すぎて伝わらない」という指摘を受けては何度も書き直したり、スタッフや講師に相談する日々。しかも資料作りが好きなので、任意提出資料に凝りすぎて出願ギリギリになっても書類が書き終わらず、焦りましたが周りの協力もあり、なんとか完成しました!実質1ヶ月程度でしたが、本当にハードな日々でした。

──[早稲田塾で〈学んだこと〉]私の世界を、早稲田塾が広げてくれた

AO入試の準備はとても辛くて、やめたいと思ったこともありました。でもこの期間は、本当に真剣に自分自身と向き合うことができました。私が興味を持っているものづくり、色彩、教育などのバラバラだった「点」を、すべて結びつけて将来の目標を考えることができた。AO入試は、自分の経験すべてを出し切ることのできる受験でした。それができたのは、話を聞いてくれ、適切なアドバイスをくれる講師やスタッフがいたから。私の世界をさらに広げてくれた早稲田塾に、とても感謝しています。

──[将来の〈夢〉]幼児教育に色彩を取り入れたい

留学して衝撃を受けたのは、アメリカの教育内容について。地元の公立校で決してレベルが高い学校ではありませんでしたが、みんな自分の考えを自分の言葉で発言している。友達との雑談でも、政治や歴史の話が普通に入ってくる。それは学校で、知識をアウトプットする練習をしているからなのだと思います。日本の学校との違いに、とても驚きました。そこから、教育が人に与える影響について考えるようになったのです。

また、色彩にはずっと興味がありました。私はものづくりが好きで、インテリアをDIYしたり、自分の部屋の模様替えを頻繁にしていました。あるときピンクで統一した「理想の部屋」を作ったけれど、なんだか落ち着かない。確かに本には「赤い色は人を興奮させる」と書いてあったけれど、実際にそれが自分の身にも起きたことに驚きました。
また高校のかるた部で私は、和歌の内容を色でイメージしていました。似た言葉の歌でも、私の中では「色が違う」からお手つきしない。そうして、イメージと色を結びつけることの大切さを体感しました。

普通の人が「同じ色のもの」と判断しても、実際はよく似た違う色だとしたら、それを見分けられる「色彩識別能力」が高いほうが繊細さを養うことができる。そして、「よく似たもの」の中に「境界線」を引くことができる。それは、人とは違った視点を手に入れることにつながります。そこから私は、幼児教育に色彩識別能力を取り入れたいと考えるようになりました。
大学では、色彩を使った新しい幼児教育について、実際におもちゃや道具などを制作しながら考え、実現への未知を探りたいと思います。

私の「日本女子大学附属高校自慢」

8割くらいの生徒が付属の大学に進学します。受験勉強がないので、みんな自分の興味のあることに打ち込める。色々な趣味や特技を持っている友達から、たくさんの刺激を受けました。また英語の授業では教科書だけでなく洋書を使うこともあり、英語は文法を学ぶためではなく使うために学んでいるんだ!と実感できました。文理の区別がないので勉強は大変ですが、生徒の興味を広げてくれる授業をしてくれるのは良いところだと思います。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

「色彩研究」のノート、ネタ帳、お守り

中学生の年間研究で色彩について調べたことが、私の原点です。この研究は学校で優秀賞に選ばれ、全校生徒の前で展示・発表しました。ネタ帳は、自分の考えや調べたこと、講師からのアドバイスをバーッと書き留めてあります。お守りは、競技かるたの聖地である近江神宮のもの。見るたびに嬉しくなって、やる気が出ます!

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