音楽への熱い思いを面接でぶつけ念願のSFCに現合!

第40期生

国立花音(こくりゅうかのん)

通塾情報

出身校 横浜校
出身高校 横浜雙葉高校
部活 音楽
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 音楽イベントのプロデュース

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

──【入学の〈きっかけ〉】高校OGとの面談で「ここなら通えそう!」

早稲田塾に入学したのは、中3の12月です。早稲田塾に見学に行ったとき、ちょうど高校のOGがいて、しかも部活も同じだったこともあり、色々なお話をさせていただきました。そして、「ここだったら通えそう!」と思えたので、入学を決めました。AO入試は、自分のやりたいことを核に進めていく入試。「ライブに関わりたい」という強い思いがあった私は、AO入試で行こう!と決めていました。

──【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「慶應義塾小論文」で学んだことは財産

まず受講したのは「論文作法(ろんぶんさっぽう)」と「英語特訓道場」。論文作法は同級生が数人しかおらず心細かったのですが、先輩方がお互いに書いた論文についてディスカッションして、私にもたくさんのアドバイスをくれました。それまで自分の書いたものに直接何か言われる経験をしたことがなかったので、とても新鮮だったことを覚えています。

高1の冬からは「慶應義塾小論文」がスタート。最初のうちはいわゆる「型」をまるで無視して書いていたので、一文は50文字・一パラグラフは200文字程度、ディスコースマーカーの後には必ず読点を打つ、などの基礎的なことを覚えることからはじめました。授業では優秀者論文が配られるのですが、それと自分の書いたものを比較して、どこが違うのか、何が足りないのかを分析。そうしていくうちに徐々に文章力が上がり、高2の夏ごろには講師から評価してもらえるくらいになりました!かなりクセのある授業でしたが(笑)私は大好きで、3年間同じ講師にお世話になれたことは、私の中で大きな財産になっています。

──【刺激的だった〈スーパープログラム〉】本場で感じた「一体感」がキーワードに

高1で未来発見プログラム「プレゼンテーション&リーダーシッププログラム」、高2で「FASID国際開発プログラム」、そして高3で「NY メディア&アートプログラム」に参加しました。高1のときは上級生ばかりだったので緊張しましたが、大人数の前で自分の好きな音楽についてプレゼンしたことは、自信に繋がりました。FASIDは高3の先輩がプログラムをすごく盛り上げてくれて、学年を超えて仲良くなれたことが嬉しかったですね。そしてなんと言っても一番印象深かったのが、「NY メディア&アートプログラム」。ブロードウェイのミュージカルは、日本で観たものと全く違う。暴力シーンでは観客がブーイングをするし、盛り上がるし、一体感がありました。また参加したメンバーはメディアやアートに興味があることは共通しているけれど、それぞれ専門分野が違う。自分にはない視点からの意見をたくさん聞けたことが、とてもタメになりました。

──【後輩に〈ひと言〉】人との出会いが早稲田塾の魅力

早稲田塾では、色々な人に出会えました。講師やスタッフはもちろんですが、普通に学校生活をしていたら出会う機会がない、ユニークな個性を持った友人がたくさんできました。人との出会いをもたらしてくれた早稲田塾に、とても感謝しています。
私は、かなり長い早稲田塾生活を過ごしました。もちろん学校中心のときもあったし、迷走した時期もありました。でもその時間は、決して無駄では無かったと思います。AOに挑戦したい、何かを研究したいという思いがあるのであれば、早めに早稲田塾で準備をスタートして、仲間をたくさん作ることをオススメします。

──【将来の〈夢〉】路上ライブの「音空間」をプロデュースしたい

小さいときから音楽が好きで、中高の部活は音楽部。文化祭でミュージカルを上演したり、校内イベントで合唱やダンスなどを披露する部活です。私は高1でダンスリーダー、高2で音響リーダーを務めました。ダンスリーダーのときは、舞台構成や振り付けを一から考え、それが出来上がったときの達成感は大きかった。このときに改めて、音楽イベント関係の仕事に就きたいと思うようになりました。また音響リーダーのときは音の「伝わり方」に興味を持ち、そこから音環境を作る方向に志望が変化していきました。

ライブの音環境を志望理由のテーマにすることは決まっていましたが、そこから先が迷走…。当初は客席のどの場所にいても均一に聞こえるためのシステムについて考え、その後はNYプログラムでも感じた「一体感」をキーワードにし、最終的に行き着いたテーマが「路上ライブの音環境」について。横浜は路上ライブが多い土地なのですが、周囲の建物や人通り、地面の材質によっても音が変わる。「サウンドスケープ・デザイン」という概念を路上ライブに応用する研究をしよう!と決めました。
SFCの二次面接では教授から「君の研究はお金になるの?」と聞かれてしまいましたが、今の音楽市場はCDの売上は落ち込んでいるけれど、ライブは市場が伸びている。フェスなどの屋外イベントも増え、「みんなで盛り上がりたい」という気持ちは高まっている。そのような話を含め、教授に熱い想いを伝えたところ、最後には「君の研究は、SFCでしかできないね」と言われて、鳥肌が立ちました!自分の研究が認められたこの瞬間は、一生忘れられません。迷いながらも諦めずにAOに挑戦してよかったと、本当に心から思っています。

私の「横浜雙葉高校自慢」

カトリックの学校で、宗教の授業を通じて「人としてどう生きるのか」を学べました。聖書に触れることは、教養にもつながると思います。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

お守り、ファイル、提出書類

面接の前日が早稲田塾の「出陣式」で、そこでお守りをもらいました。出陣式では「ダルマの目入れ」をさせていただき、一緒にやった友人と共に合格できたので、ダルマのパワーはスゴい!ファイルには、授業のメモや調べたことなどをまとめてあります。自由提出書類の自己PR資料は、提出日の前日まで何度も書き直しました。面接では特に触れられなかったのですが、一言「君はクレイジーなくらい音楽が好きなんだね」と言っていただけました(笑)。

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