出所受刑者にセカンドチャンスを! 再犯防止の刑事政策に携わりたい

第40期生

多胡 友啓(たご ともひろ)

通塾情報

出身校 津田沼校
出身高校 千葉県立佐原高校
部活 弓道
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 再犯防止につながる刑事政策に携わる

進学情報

受験方式 自己推薦
大学 中央大学
学部 法学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】竹中平蔵先生の公開授業で「ここなら自分を伸ばせる!」と直感

家に届いたDMで見つけた、竹中平蔵先生の特別公開授業のお知らせが、早稲田塾に足を運んだきっかけです。母が、勉強の刺激になればと「行ってみたら?」と声をかけてくれたのですが 、僕を塾に入れようとは思っていなかったそうです。でも、公開授業が想像以上に刺激的で(笑)、「この塾に入りたい!ここなら自分を伸ばせそうだ」と思ったんです。同行した母に頼んで、その場で入学手続きをしました。当然母は驚いて、目が点状態。それでも、僕がやりたいならと認めてくれました。僕が通う高校から津田沼校まで、電車で1時間半。乗り継ぎが悪いと2時間かかることも。でも、それだけ時間をかけても、早稲田塾には通う価値がありました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】今まで経験したことのない授業スタイルに驚き

「英語特訓道場」「AO・推薦入試特別指導」「慶應義塾小論文」、そして「東進講座」では世界史を受講。部活の後に塾に通っていたので、かなりハードな毎日でしたが、授業はどれも刺激的で楽しかったです!
高校では、英文を声に出して読むことはめったにありません。でも「英語特訓道場」では自分で読んで、感じとって、復習する。自らが能動的に取り組む授業スタイルに、感激しました。この方法で学ぶと、授業の翌日も、授業から一週間経っても、内容をちゃんと覚えているんですよね。
また「AO・推薦入試特別指導」では、「これが授業なの?」とカルチャーショックを受けました。高校では、友達同士で社会問題を話し合うことはないけれど、早稲田塾ではそれが当たり前。同じように見える高校生でも色々な考えの人がいるんだ、ということを学びました。授業内では、自分が書いた志望理由書や小論文を生徒同士で読み合い、指摘し合う機会が多々あります。きっと入学前の僕だったら、相手にイヤな思いをさせたくないと思って、すぐに「良いんじゃない?」と言ってしまったと思います。でも早稲田塾では、お互いが相手のことを思い、責任を持って、良い意味での「批判」をします。そういう態度で接すると、ムッとしないし、むしろ「ありがとう」という気持ちになれる。早稲田塾に入らなければ、このような経験はできなかったと思います。
「慶應義塾小論文」は、講師の知識が豊富で、話がとにかく面白い。僕たちが小論文を書く「タネ」を、たくさん与えてくれました。生徒はそれぞれ、自分のテーマに沿ってそのタネを育てていくことで、新しい発見がありました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】スーパープログラムで法学に出会った

世界史が好きだったので、入学してすぐに未来発見プログラム 「スーパーフューチャープログラム」に参加しました。これは、早稲田大学元総長の西原春夫先生から直接指導を受けられるプログラム。歴史を大きな流れとしてとらえ、過去をひもときながら世界と日本の未来を予測していく、という内容がとても面白くて、史学科で歴史を学ぶのもいいかな、とも思いました。でも、やっぱり何か違う。当時の僕は、大学で何を学ぶのかまったく考えていなかったので、いろいろなことを調べては投げ出してしまったりして、苦しい日々が続きました。

そんなとき僕に道を示してくれたのが、未来発見プログラム「ネゴシエーション アンド リーダーシップ プログラム」。このプログラムでは、交渉を進めるために、お互いが頭の中にある考えや理論をぶつけ合います。講師は、「交渉学」の第一人者であり、慶應義塾大学・法学部教授である田村次朗先生。ここで僕は、「法学」という分野にすっかり夢中に。こうして、高3になる直前に、法学部を志望する意志が固まりました。

進みたい道が決まってからは、AOにするか一般入試にするかで、また迷いが生じました。講師に相談したら、「多胡君は、法学に向いていると思う」と言ってくださいました。「自分は法学に向いている」ということを、大学にアピールできる入試方法こそがAOなのだから、AOで頑張ろう。それに、どちらか一つに決める必要はない。もしAOでダメだったら、一般入試に切り替えて挑戦しよう。この一言でそう思えるようになり、迷いが無くなりました。また、どの大学を選ぶべきか迷ったとき、スタッフが教えてくれたのが中央大学。実はそのときまで、中央大学法学部のことをほとんど知らず、調べてみたら入試方法は面白いし、求めている人物像もイメージしやすい。「ここしかない!」と思い、第一志望が決まりました。

――【後輩に〈ひと言〉】早稲田塾で自分の殻を破ろう!

僕は、早稲田塾の授業を通して、自分自身を見つけることが出来ました。自分の殻を破るための方法を、色々な形で教えてくれたのが早稲田塾。もし早稲田塾に入らなかったら、本当の自分にはなれなかったと思うので、とても感謝しています。
もしみなさんの中で、やりたいことが見つからないという人がいたら、まずは早稲田塾に足を踏み入れて欲しいです。僕の濃密な2年間はとても言葉では表せないので、ぜひ一度体験してください。やってみれば、わかる! 早稲田塾は、そんな塾だと思います。

――【将来の〈夢〉】出所受刑者の再犯防止に取り組みたい

法学の中でも何を専攻とするか迷っていたとき、AO指導の講師に参考になる本を何冊か教えてもらいました。それらを読むうちに、刑事法に興味を持つようになったんです。その中でも特に気になったのが、再犯率の高さ。出所しても再犯で刑務所に戻ってしまう人が多いのは、出所者に寄り添えていないからではないか、と考えるようになりました。
将来は、法務局で再犯防止につながる刑事政策に携わりたい。出所受刑者のための更生プログラムなどがあれば、社会の中で生きやすくなるのではないか。今の日本は「不寛容化社会」だと言われますが、「罪を憎んで人を憎まず」の姿勢が必要なのだと思います。

私の「千葉県立佐原高校自慢」

文化祭や体育祭は目一杯楽しんで、部活や勉強にはしっかり集中する。そんなメリハリがある学校だと思います。僕は流されやすいタイプでしたが、この学校で「やるときはやる!」という主体的な姿勢を身につけることができました。

私の「中央大学 法学部 現役合格アイテム」

講師に勧められたり、自分で選んだりで、刑事法だけでも15冊くらい読みました。パラっとみて、面白そうだと思ったら読む。自分が興味のある分野なら、タメにならない本はないんだ、と実感しています。

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