未来発見プログラムの出会いと経験から、夢だった研究の道へ!

第40期生

古本 裕一(ふるもと ゆういち)

通塾情報

出身校 津田沼校
出身高校 東海大学付属浦安高校
タイプ 部活動、生徒会など学校行事と両立
夢・目標 人工冬眠の研究

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】多彩なプログラムに魅力を感じた

早稲田塾に入学したのは、中3の冬。生徒全体の8割が内部進学する大学附属校に通っていたのですが、僕は外の大学に行ってみたかったんです。大学受験をするなら塾に入ろうと思い、あちこち見学しに行った中の一つが、早稲田塾でした。一番魅力的だったのは、未来発見プログラムでしたね。「本物に出会い、本物で鍛える」というキャッチフレーズの通り、最先端の研究者や各分野のプロフェッショナルと接する機会があるということに、強く惹かれました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】SFCで研究がしたい!

中学受験を通じて、自分は暗記が得意じゃないということを自覚していました。だから暗記以外の受験方法はないかな?と調べ、AO入試や推薦入試のことを知り、中でも慶應義塾大学SFCに惹かれました。
僕は研究が好きで、中学生のときから物理の研究に取り組んでいました。その中で「死の定義」について考えはじめたことがきっかけで、「代謝がゼロになっても死なない動物」クマムシに興味を持つように。そしてクマムシ研究で世界的に知られている堀川大樹先生はSFCの方で、しかも「スーパーバイオサイエンスプログラム」の講師!プログラム後に堀川先生にご相談したところ、研究について様々なアドバイスをいただけました。これはもう、早稲田塾ではなかったら有り得ない出会いですよね。

――【刺激的だった〈スーパープログラム〉】20以上の修了証は経験の証

高2・高3で「スーパーバイオサイエンスプログラム」に参加し、プログラムの一貫として出場した「高校生バイオサミット」では2年連続で審査員特別賞を受賞。この賞で、SFCのAO入試1期C方式の出願資格を得られました。しかし、研究がずっと順調だったわけではありません。平日は当然学校があるので、土日や祝日にしか研究を進めることができませんでした。一時期は思うように結果が出ないこともありましたが、堀川先生や周囲の方のおかげで、持ち直せた。そんな中で審査員特別賞として評価いただけたことは、何より嬉しかったです。

未来発見プログラム目当てで入学したこともあり、3年間で様々な活動に参加しました。手にしたサーティフィケート(修了証明書)は、「スーパーバイオサイエンスプログラム」を筆頭に20枚以上あります。そのすべてのプログラムが、僕の成長につながりました。

たとえば、「表現力開発講座」。人前で話すことは嫌いではありませんでしたが、プレゼンテーションについては自己流でした。しかしプロの指導を受けることで、人に伝わる話し方や、立ち居振る舞いについて学べました。しかも友人たちは遠慮なくズバズバと指摘してくるから、自ずと鍛えられます。高校生バイオサミットの審査員特別賞は、研究内容だけでなくプレゼンテーションについても評価される賞なので、ここでの経験が活かされたと思っています。

――【僕を支えてくれた〈スタッフ〉】身近なところにすごい人がいる!

早稲田塾のスタッフとは、よく話をしました。中にはユニークなキャリアを持っているスタッフもいて、驚かされました。一時期海外の大学に興味を持っていたので、海外大出身のスタッフに質問したこともあります。身近にすごい人がいるのも、早稲田塾の良いところですね。

――【将来の〈夢〉】人工冬眠の研究に携わりたい

将来は、人工冬眠の研究に関われたらいいな、と考えています。今、ウサギや猿などを人工冬眠させて目覚めさせる研究が進んでいますが、冬眠前と冬眠後に同じ記憶を持っているのか、という点についての研究はほとんどされていません。人間の記憶とは何か。何が同じなら、「変わっていない」と言えるのか。生物学的な研究はもちろんですが、それらの概念を哲学的、文学的な側面からも考えていきたい。SFCならそんな学びができるので、とても楽しみです。

私の「東海大学付属浦安高校自慢」

生徒会の規模が大きく、人数が多いため行動力があります。僕も2年間会計を務めましたが、まるでちいさな会社みたいで、イベントの企画力や先生との交渉力など、社会に出てからも役立つ力が養われます。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

読んだ論文

研究のために集めた論文です。英語ですが、生物学の論文は単語さえわかってしまえば文法的には難しくありません。慣れれば読みやすくなります。

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