早稲田塾
高校生のニュース常識

「核なき世界」の現実

2013年6月、アメリカのオバマ大統領は、2011年にロシアとの間で発効(効力を発揮する)した新START(新戦略兵器削減条約)で決められた、配備済みの戦略核弾頭を「さらに3分の1減らしたい」との意向を示した。ノーベル平和賞の受賞につながった、09年のプラハにおける「核なき世界」演説の内容をさらに進めようとの意欲をみせたともいえる。

トルコで突然のデモ拡大

2013年5月からトルコの最大都市イスタンブールで始まったデモは、6月にかけてトルコ全土に拡大している。つい先だってまで、イスラーム教徒の多い地域でありながら、経済的にも政治的にも安定している「モデル国家」とみなされていたトルコで、いきなり生じた騒乱だ。デモを主導する反政府勢力は、エルドアン首相を「独裁者」と非難し、退陣を要求している。これに対し、首相は一歩も引かない構えだ。

子どもの貧困対策法の審議

2013年6月4日、「子どもの貧困対策法」案が衆議院を通過した。

 子どもに限らず「貧困」には2種類ある。相対的貧困と絶対的貧困だ。相対的貧困は主に経済的先進国で用いられる言葉だ。給料などの年収から、税金などの「必ず払わなければならないお金」を差し引いた「自由に使えるお金」(可処分所得)の中央値(平均値ではない。

武器貿易条約の採択

大量破壊兵器あるいはABC(核・化学・生物)兵器の取引は厳しく規制されている。その半面、通常兵器はかねてから「野放し」だと批判されてきたが、これを規制する「武器貿易条約」(ATT)が2013年4月、国連総会で採択された。日本ではあまりにもニュースにならないので今回あえて取り上げてみた。

アベノミクス早くも正念場

安倍晋三氏が自民党総裁に選ばれ「大胆に金融を緩和する」と号砲を鳴らして以来、自民党の総選挙圧勝にともなう安倍首相の再登板、黒田東彦日本銀行総裁による「異次元」レベルの金融緩和をと続くなか、株価は高騰し、円安が進んだ。

ハーグ条約への加盟

「国際的な子の奪取の民事面に関する条約(通称:ハーグ条約)」が、2013年5月に国会で承認された。この条約は1983年発効なので、日本が承認するまで随分と時間がかかった。

アジア・アラブ・イスラム・中東

日本は「アジア」の一員だ。アフガニスタンやイラクも、同じ「アジア」に位置している。ところが、これらの国々が「テロとの戦い」で攻撃されても、それがアジアでの出来事として捉えられている雰囲気は日本にはない。同じ地域の、いわば「お隣さん」の出来事としてよりも、「見知らぬ遠い国」の出来事というイメージだった。

女性の就業が日本を救う

働いている女性が出産前後に5割を超えて仕事をやめる。日本ではこの光景が下手すると微笑ましくさえある。「おめでとう」などと祝福されて花束までもらって。でもこうした傾向がハッキリしているのは経済的な先進国(G7)では日本ぐらい。世界の非常識なのである。2010年の統計だと、女性の平均勤続年数は8.9年。大卒22歳で就職したとして第1子出産時の平均年齢は30.1歳だから、引き算するとちょうどそれくらいになる。